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じっちゃま(広瀬隆雄)議事録「インフレが6.8%なのに長期金利が1.45%である理由」2021/12/16 YouTube Liveまとめ

インフレが6.8%なのに長期金利が1.45%である理由


👴「昨日最後のFOMCがありました。予想通りの展開。政策金利は変更なし、テーパリングが加速。今後の債券の買い入れ額は、12月は米国財務省証券600億ドル、住宅抵当証券300億ドルになります。」


👴「2022年1月は米国財務省証券400億ドル、つまり200億ドル刻みでガクッガクッと減る。住宅抵当証券は200億ドル。100億刻みでガクッガクッと減ってくる。2月は、米国財務省証券が200億ドル、住宅抵当証券が100億ドル。そして、3月に米国財務省証券と住宅抵当証券がゼロ。つまり、3月までに終了する。」


👴「前回のテーパリング(2013~14年)のペースよりも半分だった。2021年11月の時点で発表されていたペースがものすごく早いペースだった。今回はそれをわずか一ケ月後にさらに半分のペースの期間でテーパリングを終了すると発表した。物凄く期間が圧縮されたことを認識してください。」


👴「経済予想サマリー(SEP)と呼ばれる添付資料は、FRBのメンバーに対してFOMCの会合が始まる前に『今後の政策金利(FFレート)どうなりますか?GDP予想はどう?インフレ率は?』というアンケート調査して、それをグラフに落とし込む。その平均値を示しています。」


👴「その経済予想サマリーによれば、2021年末の時点でのGDP成長率は5.5%、2023年は4.0%がコンセンサス(みんなの合意)になってます。これはFRBメンバーのコンセンサスです。4%という成長率は非常に素晴らしい。つまり、景気は良いということ。」


👴「失業率は2021年末4.3%、2023年は3.5%というコンセンサスです。アメリカの失業率として3.5%は非常に低い。つまり、良い数字です。アメリカで完全雇用(これ以上良くならない)は、4%前後なので、3.5%という失業率は理想以上の低い失業率です。」


👴「インフレ率は、FRBが好んで使うインフレ指標は、PCE(個人消費支出)インフレ。そのPCEコアインフレは2021年が4.4%、2022が2.7%です。4.4%というインフレ率は高い。しかも、PCEコアのコンセンサスの数字は足元のインフレ率(11月は前年比+6.8%)と比較すると、非常に低い数値になってる。」


👴「昨日のFOMCは無事に終わって投資家はホッと胸をなでおろした。しかし、細かいところを見ると『何でPCEインフレ4.4%なんだ?足元のインフレ率6.8%じゃん?』という見方もできる。11月の数字と合ってない。もっと言えば、意図的にインフレ率を実際よりも酷くないように見せてる…正直じゃない…」


👴「今アメリカ人が気にしてることは、新型コロナのオミクロン変異株ではありません。ブルームバーグのアンケートを見ると『インフレが一番大きな問題』というふうに機関投資家は考えてる。」


👴「インフレ率6.8%にも関わらず、将来のインフレ期待に左右されると言われてる長期金利が1.45%という水準。『この差5.35%は一体何なんだ?』という質問が昨日のFOMC後のパウエル議長の記者会見で出てました。それが今のマーケットを理解するうえで非常に重要です。」


👴「別の言い方をすれば、インフレ率6.8%…長期金利1.45%…どちらかが間違ってる。弁証法的にいえば。普通、株式の投資家が一番バカ、債券の投資家の方が賢い。でも、その賢い債券の投資家でデータには勝てない。つまり、データが絶対なら、債券投資家の認識とデータとの口違いは、由々しき問題。」


👴「(『NYタイムズの質問に対するパウエル議長の答弁まとめ)米国債に対する需要というのは、金利が1.45%と低いように見えるけど、世界を見回すと、アメリカよりも悪い国(日本国債の利回り0.05%、ドイツ国債の利回り-0.35%)はたくさんあって、それらの国から米国債買いの需要がきてる。」


👴「【今後の株式の戦略】FOMC終了。連邦財務上限引き上げ問題も議会で可決してバイデン署名したので解決。中国恒久集団はデフォルトしたので悪材料出尽くし。クリスマスラリーに向けて相場に取り組んでいけるポジションになってきた。1月末まではアメリカ市場は安泰なんじゃないか?と考えられる。」


👴「僕が使ってるチャートサービスはMarketSmith。昨日、MarketSmithのMaketSnapShotで目先が『アップトレンド入り』というふうに、宣言されました。これはフォロースルーデーが出たから。マーケットが底打ちした後で、出来高を伴って陽線をつけたら強気転換のタイミング。」
https://marketsmith.investors.com/

👴「これはウィリアムオニールが作ったインジケーターです。」



👴「それで買いシグナルが出たということです。もちろん、VTI…S&P500…NASDAQ…という株価指数を買うこともできるけど、加えて今の季節は1月効果と呼ばれるデッドバウンスキャットバウンスを取りに行くことが、年1回だけできるチャンスが今日ぐらいから始まる。」


👴「1月効果とは、12月の末には、年内で大きく負けているクソ株に売り物が集中する。来援4月に確定申告で利益がたくさん出てたら、利食いした利益が税金で持っていかれちゃうので、利益を小さくするために、今の時期に多くの投資家がクソ株を売る決断をする。それが年末のタックスロスセリング。」


👴「タックスロスセリングはボロ株ほどひどい。2021年はたくさんIPOがあって、右肩下がりに株価が下がった銘柄がゴロゴロしてる。実際、今年IPOした銘柄でIPO価格よりも上にいった銘柄は全体の40%ぐらい。逆に言えば、デッドャットバウンスするチャンスも多い。」


👴「タックス・ロスセリングで売られて、デッドキャットバウンス(1月効果)狙えそうな銘柄を思いつくままに言うと、 $SEER $TDOC $BLI $XMTR $PATH $OSCR $LZ $HNST $POSH $AMWL $SDC $PRLD  $WISH $OTRK $VRM など が空売りの踏み上げが起こりやすそう。デッドキャットバウンス(1月効果)のターゲットになりそうだと考えてる。」

【プロが教える1月効果の研究法】


https://finance.yahoo.com
❷ティッカーシンボルで検索
❸Statistics(統計)をクリック
❹「Shares Short (空売り数)」と「Short % of Float(浮動株の中で、空売りされてる株の比率)」を見る。」

👴「たとえば、70%空売りなら買戻し始まったら、物凄い買い圧力になる」

一月効果の狙い方_2


一月効果の狙い方3


👴「今回の景気拡大局面は2020年4月が起点になってます。まだ若い。すぐにリセッション(景気後退)がくると思っててない。2022年のFRBメンバーのGDP予想は4%です。世界的に見ても非常に強い経済だと思う。」

2022年の投資戦略

👴「ポートフォリオの50%を $VTI にして、残りをサテライト(低PER&高配当利回りの株)具体的には、 $XOM $CVX $DOW $LYB を組み込むのがオススメ。来年相場悪いと思う理由は、アメリカ市場は過去3年連続+10~15%…珍しい。景気強い→利上げ→どんな混乱がおこるか分からない」


相場が調整する時の見極め方


👴「電車の広告に『投資』という活字が躍り始めたら注意。日経新聞で一番重要ページは全面広告。そこに投資信託の広告が出てたら気をつけて。『米国株』の文字があったら2022年は米国株はいい年にならないかも。個人は逆指標。みんなが『米国株!米国株!』と言い始めたら相場が調整するリスクある。」

日本について


👴「ドル円を見ると少し円安に傾てるけど、まだまだ強い。本当にデタラメな政策してる国であれば、もっと弱くなってるはず。その耳なら、今の日本は緩和が足りないという見方もできるかもしれない。」

👴「日本人は『日本をどうするか?』という議論が大好きで、議論ばっかりしてるけど、世界を見回して自国の経済や政治に関して、これほど議論しまくってる国民性は日本ぐらい。」


👴「『ベーシックインカムを導入した方が良い!若者が選挙言った方が良い!経団連が…』とかコメントあるけど、それって輪転機まわして円を刷ればいいだけじゃない?って思う。それでインフレ率が5~7%になったら、日本はガラガラポンになると思う。社会変革はそれで十分可能。」

👴「ワイマール共和国時代のドイツみたいなハイパーインフレを演出すれば社会も変わると思う。『その時、ドイツはどうなったか?』それはを一言で言えば、若々しくなった。年金生活してたドイツの老人たちは、瞬殺で極貧…ストーンッと生活落ちました。ガラガラポンってそういうこと。」


👴「みんなが毎日会社行って、満員電車揺られてさ『なんか閉塞感がすごいよね…日本の社会はぜんぜん変わらない…自民党が変わらない』って思ってるかもしれないけど、本当に社会変革を企てようと思うなら最短な方法は、日銀の輪転機を回すこと。そうすれば、老害と呼ばれる人達は一瞬で〇〇と思う。」


👴「若者の給料が毎年ベースアップするような社会がくると思う。マジで。だから、トライしてないんですよ。もっと真剣にトライした方が良い思うよ。」

オミクロン株

👴「重篤な症状をもたらすケースは報告されていない。感染力はデルタより強いという意見もある。ワクチン3回打てば70%ほどの確率で回避できる。国によって反応は違うけどあまり過剰反応する必要ない」

不況はいつくる?

👴「イールドカーブ(長短金利差)がゼロになったら不況の前兆と捉えるウォール街関係者がいる」

テクニック

👴「逆指値:CFDやFXなどのレバレッジをかけたトレードする場合は必要。それ以外は不要。トレード:騙しが多いから僕はプレマーケットで取引しない」


【売買まとめ】2021/12/16 じっちゃまLive

旬の銘柄

$TRMD :買い
$TSLA :判断難しい。買い向かうべきかもしれない
$CVX $XOM $DOW $LYB $IP :妙味がありそうなのはこの辺の銘柄


デッドキャットバウンス(1月効果)狙えそうな銘柄

$SEER $TDOC $BLI $XMTR $PATH $OSCR $LZ $HNST $POSH $AMWL $SDC $PRLD $WISH $OTRK $VRM $AI $PATH

ホールド

$ZTS :ヒタヒタ着実に伸びるビジネスモデル
$PATH :デッドキャットバウンス銘柄。1月10日までは様子みたい
$CRWD $NVDA :決算〇。テンバガー(10倍株)を発掘したければ決算クリアしてる限りホールドして
$PFE :売らないで、株価が伸びるがままに回せて引っ張ってください。推力が無くなったら降りるのもあり
$ABNB $HMHC


良い

$PFF :非常に良い
$NIKE :基本的にはOK
$TPX :日用品メーカー非常に好みの銘柄
$U $QCOM $SHW :2022年1月末までは良いと思う
$SIG :クリスマス商戦期間で良いと思う

決算〇

$S :12~1月は高いと思う
$HD :基本的には業績の見通し良い
$SNOW :ハイグロ株。売るには惜しい銘柄。持ってていいと思う
$DRVN :業績問題ない


決算✖

$VEEV :僕なら売ります
$PINS :デッドキャットバウンスには力不足


その他


$F :割安
$MELI :意見無し
$FB :財務はピカピカ
$BABA $OTEX :食指動かない
$ARKK :1月は相場高いかも
$INDA $EPI :インドという国はインフレに弱い
$APPS :1月効果対象ではないと思う
$MQ $AI :今から1月に掛けて買われそう
$AAPL :株価あがりすぎ、利食いゾーンに近い
$ROOT :2021年1月にデッドキャットバウンスで上がった
$LAZ :悪くはないけど会社の経営今一つ
$CCL :At Thef Market Offeringのリスクはないと思う
$COST :質実剛健。世界で通用するビジネスではない
$BVN :ゴールド価格が上らないと厳しいが長期的に面白い
$D :公共セクター色が強い。歴史的に全体の割高。妙味ない
$FTI $OII $RIG :原油は価格新値追ってないので買うのは早いかも
$PFE $BMY $LLY :値動きが軽い。2022年1月第2週にJPMのヘルスケアカンファレンスの影響かも
$AI :デカい契約とったニュースで一足早く買戻し起こってる。ショート筋は買い戻さないとパーンと上がるリスクある。
$LOW :過去最高益の中での予想に届かなかった。アナリストの予想が強気になりすぎただけ。利益警告のダメージ小さいかも
$GLD $AU :インフレブームに参加できてない。出遅れてるかも。資金が $BTC に流れてるのかも。 $BTC が物凄く下げたらゴールドにプラスかも
$HUYA $YALA :中国株ADR。デッドキャットバウンス狙えるかもしれないけど上場廃止リスクある。トレードする理由ない


セクター

・シェール株:2022年良いかも
・天然ガス&原油:暖冬なのでマイナス
・軍事銘柄:2022年はモタモタするかも
・中国依存銘柄:僕なら触りたくない( $RIO $VALE $FCX )
・仮想通貨:金融リテラシー低い人多い。利上げやテーパーの影響はないと思う
・サブスク銘柄:高インフレ時にバリュエーションという面では不利、ビジネス面では関係ない
・グロース株 :2022年は良いと思ってない。地獄はこれから。カップウィズハンドルで買うのはグロース株
・ハイグロ株:2022年2~3月は気を付けて
・GAFAM:1971~73年にかけて、ニフティ・フィフティと呼ばれる50銘柄だけが、上がって、マーケット全体の騰落比は下がった。今と同じ二局分解相場があった。その末路は悲惨-19%ぐらい。理由は❶金利上昇でグロースのバリエーションがはげた❷低金利では経営者がぼんくらでも結果を出せるが金利上昇で結果を出せない経営者が増えた。歴史は勝ち組にシビア。慢心しない方が良い。



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