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じっちゃま(広瀬隆雄)議事録「広瀬隆雄の米国株市場の相場見通しと注目銘柄アップデート!」2021/11/5 楽天セミナーまとめ

広瀬隆雄の米国株市場の相場見通しと注目銘柄アップデート!


👴「結論からいいます。米国市場は11~1月は最も強い時期。1年のパフォーマンスの少なからぬ部分がこの3ヶ月で勝負が決まる。今はフルインベストメントで臨むべきです。」


👴「FOMC(連邦公開市場委員会)では予想通り…テーパー(債券買い入れプログラムの縮小)が発表されました。それによると新規の債券の購入額は11月から米国財務省証券が100億ドルずつ、住宅抵当証券の買い入れが毎月50億ドルずつ減額されていきます。2022年の6月には新規の買い入れがゼロになる。」


👴「2013年のテーパーよりも急激なペースで減額されます。その理由は、『今回は前回よりも景気が強く、中央銀行による継続サポートの必要はあまり大きくないから。』というふうにFOMCでパウエル議長は話していました。」


👴「今は過去30年でもっとも急激に賃金が上昇してます。その中身は、新規採用された人の賃金が著しく上昇してます。同時に『もっと良い給料がほしいので転職したい!』という人が多いです。空前の転職ブーム到来しています。これは本来あるべき姿だと、私は考えてます。」


👴「つまり、経済が展望を遂げて新しいタイプの仕事が切実によい労働力を求めている。その結果、お給料をはずんでるわけで、良い仕事ほど賃金の伸びが著しい。しばらくは、良い賃金上昇の行方を見極めるべきだと考えています。」


👴「FFレートの先物取引では、先週までは2022年以内に3回の利上げが行われるという非常にアグレッシブなシナリオが一旦織り込まれていました。しかし、先日のFOMCのあとでそういうアグレッシブな見方はかなり後退してます。なので、現時点では2022年の利上げ回数は1~2回という線が浮上してます。」


👴「つまり、全体として景気の関係…金利の関係…政策金利の今後の田主な捌き…そういったもの全体をまとめて考えた場合、『いまはちょうどいい湯加減!』の状況だと考えてます。皆様には『いまはちょうどいい湯加減!』ということを一番覚えておいて欲しい。」

米国経済の状況

👴「米国経済の状況は依然として、サプライチェーンによるボトルネックによるインフレ圧力が見られてます。ただし、ひょっとしたら峠を超えてるかもしれません。具体的にはコンテナ船の用船コストが下落に転じてます。」


👴「昨日、クアルコムという半導体の会社が決算発表で『半導体不足はかなり解決しつつある。』とコメントしてた。次に…労働力は余剰がある一方で企業がほんとに欲しがってる人材は払底してる。いらない人は余ってて、必要な人は足らない状況。スキルがある高賃金は人ほど足らない。」


👴「家計部門は健全です。借金は低い。つまり、クリスマス商戦期間かなり良いクリスマスになると言われてる。ホテルやエアラインの株は期待できる。一方、サプライチェーンの問題があるので欲しい商品が店頭にないリスクもある。」

米国のGDP(%、前期比、セントルイスFRB)


👴「米国のGDPは、第三四半期は鈍化した。理由は、➊デルタ株の蔓延➋半導体不足…しかし、このGDPの落ち込みは急反発すると考えるエコノミストが多い。なぜなら、家計のバランスシートは健全で消費者のマインドは高いから。アメリカ経済の70%の構成は消費なので、GDPは消費1つに掛かってる。」

連邦準備制度の総資産

👴「これはFRBの金庫の中に入ってる債券の在庫。在庫の積み上がりのチャート。債券が金庫にあるということは、その分のキャッシュを市中にばら撒いたということ。このチャートの読み方としては、『どのくらいジャブジャブ現金が世の中に出回っているのかな?』のを知るチャート。」

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👴「アメリカの政策金利は、FFレート(フェデラルファンズレート)と呼ばれるものです。『2022年6月にテーパーが完了したからといって直ちに利上げに転じるわけじゃありません』とパウエル議長は何度もクギをさした。しかし、市場参加者は『すぐ利上げじゃないの?』と考えてる人が多い。」

米国のインフレ


👴「アメリカのインフレなんですけど、このところ5%を超えてる。これは歴史的にかなり高い水準です。FRBのターゲットは2%です。大幅にオーバーシュートする形でインフレが進行してる。」

2021年12月15日のFOMCでの政策金利

👴「『政策金利がどのように動くか?ということを市場参加者がどうみてるか?』のを手に取るようにわかるサイト(cme fedwatch)があります。CMEとはデリバティブ取引所。そこが出してるFFレートの先物の取引実勢価格から逆算して未来のFFレートが何%になるかという確率を計算したのがこのチャート」


👴「↑の政策金利の資料は古いです。今は11月5日です。将来の政策金利の過熱感は大幅に緩和してます。それを断った上で、2021年12月15日 のFOMCでは0~0.25%の水準で100%動かないと見られている。」

2022年1月26日のFOMCでの政策金利の確率

2022年3月16日のFOMCでの政策金利の確率

2022年5月4日のFOMCでの政策金利の確率

2022年6月15日のFOMCでの政策金利の確率

👴「2022年6月15日にきて初めて、政策金利が0.5%…つまり、現行の0.25%を上回ってます。別の良い方をすれば一回目の利上げが6月15日のFOMCで起こるんじゃないか?ということを投資家は予期してる。」

2022年7月27日のFOMCでの政策金利の確率

2022年9月22日のFOMCでの政策金利の確率

2022年11月2日のFOMCでの政策金利の確率

2022年12月14日のFOMCでの政策金利の確

2023年2月1日のFOMCでの政策金利の確率

👴「2022年7月27日のFOMCでは、あきらかに利上げ派が多くなってます。10月27日には金利が0.75%なると予想する人が多いです。11月2日のFOMCも同様です。」

S&P500月次パフォーマンス(%、1950年1月~


👴「S&P500の月次パフォーマンスをみると、11~1月の3ヶ月が1年でもっともパフォーマンスが良いシーズン。だから、今は強気のスタンスを堅持してください。」

参考銘柄

• アップル( $AAPL )
• アマゾン( $AMZN )
• アルファベット( $GOOG )
• マイクロソフト( $MSFT )
• テスラ( $TSLA )

👴「悪い決算を出したのはAAPLとAMZN。他は良い決算でした。」

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👴「投資家というのは常にグロース…成長を求めてる。これは資本主義の宿命。その観点で言えば、GAFAMなどの大型株は『そんな凄くないじゃない?』という成長率しか出してない。しかし、その中で立派な成長率だしてる会社がテスラ( $TSLA)です。」

質疑応答


$AMZN: 決算✖
$AAPL :決算✖
$QCOM :決算〇
$PINS :決算◯
$GOOG : 決算○
$MSFT : 決算〇
$TSLA :決算〇
$AI :良い決算出せない会社。嫌いです。
$ZM :次の決算が良ければ僕は買います。
$FANG 設備投資は縮小。これはプラス。リターンはぶっ飛ぶような数字が出てる


$NVDA :半導体全体が買いとは思ってない。ポジティブにみれば、中国とアメリカがそれぞれ先行投資してるので需要が2倍になってる。しかし、完成したら2倍のキャパシティーになるので商品が余る。未来のある時点でとんでもにベアマーケットが半導体装置にくるリスクある。


$AFRM :今はブームの頂点かも。投資は継続するけど次の決算注目。BNPLの焦げ付きに注意して。


$SQ : 決算✖。売上が大きくミスして成長率も鈍化。今後はビットコイン次第。


$VTI :初心者におすすめのETF、3000銘柄くらい組み込まれているので分散が効いてる。そこでマーケットの値動きを身に着けて。そのあと個別株やってリスク耐性あるなら個別株やっていい。


$AR :天然ガスに左右される。シェール企業が増産することは先行投資。たくさん生産するということ。それで需給関係が崩れて価格が崩れるのは自分の首をしめること。今は毛並みの良い会社ほど増産しない判断。冬が寒ければ価格は上がる。

クルーズ船:来年再来年の先行予約が重要。足元の業績は悪いけど未来は明るい


銀行株:長短金利差が縮小=貸付利ザヤの縮小。強気一点張りの態度はできない

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