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じっちゃま(広瀬隆雄)議事録「北野誠のトコトン投資やりまっせ。」2022/7/27 YouTube Liveまとめ【米国株投資】

【速報まとめ】2022/7/27 じっちゃまLive

北野誠のトコトン投資やりまっせ

FOMCについて

👴「利上げ幅は0.75%になると思います。記者会見などでもとくにサプライズはでないと考えてます。どちらかというと買いやすいと思います。でも、長続きしないともいます。」


👴「その理由は、決算発表シーズン第1四半期…これまでのところ、あまりさえない決算を出す企業が多い。コンセンサス予想も少しづつ下がってきてます。ということで、これから新しいブルマーケットに向けて、ずっと買い上がっていくような力はないと考えています。」


👴「7月26日、マイクロソフト( $MSFT )とアルファベット( $GOOG )が決算発表してますが、両方ともEPS面でも売上高面でも市場平均に満たない決算でした。カンファレンスコールの内容もあまり良くなかった。しかし、投資家は無理やり理由をつけて買い進もうとしている。」


👴「こういう構図は、僕は長くやってるので何回も見てきたんですけれども、続いて1~2日ですよね…すぐに剥げてくると思います。」


今回の決算について

北野誠さん「今回はあまり決算とはいえない?」


👴「そうですね…選手までに発表された決算のうち68%がEPS面で市場予想を上回りました。65%がEPS面で市場予想を上回りました。この65%…68%という数字は過去の平均と比べると悪い数字です。だから、あまり良い決算のスタートではない。」


デジタル広告のパイが減少

北野誠さん「Youtubeの広告売上高は前年同期比+4.8%…73.4億ドルって良い数字なんですかね?」

👴「非常に悪いですね。1ついえることは、もうインターネット出て久しいわけですけど、広告予算全体に占めるデジタル広告(インターネット広告)の比率が、全体の63%に達してると言われてる。」


👴「それが何を意味するかというと、過半数がデジタル広告に移行したので、これからはデジタル広告の成長は広告予算全体のパイ…その影響を受けざる負えない・。つまり、成長率がどんどん鈍化してくるのが自然…というふうに考えられる。ゆくゆくは10%…一桁成長に下がっていくのが自然だと思う。」


👴「その場合、投資家として新型コロナ直後のように前年比で40~50%とか…デジタル広告が成長したというような状況をいつまでも予想するのは虫が良い話じゃないかな…と思います。」


マクロ環境について

大橋ひろこさん「マクロ環境でみるとどうですか?」

👴「市場参加者は今FRBがアグレッシブに利上げしているので、それがリセッションを招いて景気がズドンと悪くなるとFRBが緩和に転じるので、それを先回りして今から株に出動したいと考えてると思う。そのロジックは間違ってないです。しかし…」


👴「足元の景気はそんなに脆くないと思うんですよね。たとえば、1970年代終盤~1980年代に活躍したFRBの議長でポール・ボルカーという方がいます。彼が非常にアグレッシブな金融引き締めを打ち出したことがあった。その時からインフレ率がピークをつけるまで約1年苦しんでる。」


👴「だから、異次元引き締めをしてもすぐにインフレの息の根を止めることはできなかった…ということを僕は説明したい。そうなのであれば、今回の引き締めは3月から始まってるんですけど、まだ4カ月しかたってない。だから、今すぐにインフレが終息すると考えるのは少し甘いと思います。」


大橋ひろこさん「ガソリンかなり高いみたいですけど、それでも皆さん使われるんですね」

👴「はい。行楽シーズンは非常に活発ですよね。ですからガソリンの消費は高水準だと思います。ガソリン価格が下がった理由というのは、アメリカの石油の指標銘柄であるWTIが少し弱含んだことが影響してます。」


WTIが下がった理由


👴「WTIが下がった理由なんですけど、6月にバイデン政権がエネルギーの価格の高騰を何とかするために、『アメリカで取れるシェールを海外に輸出するのを禁止しよう』と検討に入ったということをリークしたんですよね。過去にアメリカは『アメリカ産の石油を輸出してはいけない』という法律があった」

👴「だから、これは前例がないことではなくて、アメリカのノーマルなスタンスなんですよ。だから、むしろ輸出できるようになったのは最近の例外的な現象なんですよね。だから、この主張には真実味がある。」

👴「そういう風に言われると、『今まで輸出に回してた石油が国内でダブつくんじゃないか?すると石油余るからWTI価格は下がるよね…』という連想ゲームで原油価格が下がってきてるんだと思います。」

👴「しかし、今ロシアとウクライナが戦争しててヨーロッパではロシア産原油の不買運動起こしてるわけだから、ヨーロッパでは石油…天然ガスが足らなくなる心配があるわけで、アメリカが独善的に…アメリカの都合だけを考えて輸出を禁止するとか…国際協調からすれば好ましくない。」


バイデン大統領がサウジアラビアに増産を要請


👴「そんなこともあって、バイデン大統領はサウジアラビアを訪問して増産を要請しました。サウジアラビアは『OPECのメンバーと相談して決めます。一人で勝手に動くことはしません』という形でするっと逃げたわけですよね。そのOPECの会合が8月の頭にあります。」

👴「その会合の結果、『OPECが増産するのかしないのか?』というのが世界的なインフレ価格の決定要因として最も大事だと僕は思ってます。」



アメリカの短期市場参加者の想定は甘い


👴「今、アメリカの短期市場の参加者が織り込んでるのは『11月までは政策と金利は上げ基調…そこで水平飛行に入って…2023年6月にはリセッション(景気後退)がくるだろうから、そこからは利下げになる』と…つまりピークの政策金利は3.25%くらいを想定している。これはやや虫の良い想定だと思う。」

北野誠さん「それは、どういうふうに虫が良いんですか?」

👴「今、足元のインフレ率は9%なので…中央銀行の手綱さばきとして消費者物価指数よりもかなり低いところに政策金利を放置したままにするというのは、日本みたいな高齢者社会というか…低成長社会というか…そういう国では許されますけど」

👴「ほとんどの健康な経済をしてる国では、そういう手綱さばきは非常に不健全…無責任で放埓な金融政策と評価されるのが一般的だと思う。ですから、ニュートラルレート…インフレを加速させることもないし、経済を減速させることもない…丁度いい湯加減の政策金利が、たとえば2.8~3.25%という議論」

👴「それは足元の消費者物価指数は9%超えてる事実をふっと見ると、いかに形而上学的な議論が空虚なものであるかというのをひしひしと感じますよね…」

👴「政策金利3.25%でいいのかもしれないけど、あれよあれよという間にそれが4%…5%になるシナリオがゼロかといえば、全然ゼロじゃない。」

大橋ひろこさん「そうなったときに今、楽観的になってる米株はもう一段下がるリスクは十分にある?」

👴「はい。あると思います。」



10年に一度の大きな買い場がくる


北野誠さん「みんなアメリカ株を買いたがってませんか?」

👴「僕もどちらかというと買いたいんですけど…まだほとんどキャッシュ…8月のどこか…あるいは10月のどこかで買い場がくると思います。そして、その時の買い場は10年に一度くらいの大きな買い場になるかもしれないと期待してます。」

👴「しかし、それは(買い場は)今じゃない。」

北野誠さん「それはどういうタイミングで買い場がきそうなんですか?」

👴「一番注目してるのはセンチメントですよね。今はまだ投資家のセンチメントが陰の極に達してない…煮詰まってないと感じます。それはVIX…プットコールレシオを見てもそう。」

👴「ありとあらゆるセンチメントインジケーターが中途半端な水準にある。だから、まずそれがバッサリ…『金輪際…株はやりたくない』というようなムードが醸成されないとブルマーケットの起点としてしっかりとした地盤は形成できないと思います。」

👴「まだまだこれから9月も11月も利上げすると言ってるわけですから政策金利のベクトルが転換したわけではない。過去に近秋みたいな下げで大底をつけた時は、必ず必ず必ず必ず政策金利はピークアウトしています。緩和に転じてます。まだ緩和にすら転じてないのに株式に出動するってのはおかしい。」


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