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「若さ」とはいったい何なのかということを10年近く考えてきた。

お元気ですか、わたしはめっちゃ元気です。元気です、ということを伝えたいのでひさしぶりにnoteにやってきました。うそです、締め切りに追われて現実逃避にnoteにきました。という態度を神様が知ってか知らずか、この文章を書いている間にwifiが落ちました。3度目の正直で投稿します。(だからこっから先の文で、語尾がちがうのはゆるしてね)

新しい締め切り嬉しい♡なんて二日前の態度を忘れたかの如く、締め切りに追われて泣いている。どうせ直しが入るのだ、ダメで元々なんだから、気にせず書けばいいんだよ、と自分に何度も言ってやるのだが、ヤダヤダと自分はぐずっている。単純に、眠いのだと思う。

朝起きたら空はぴかぴかに晴れていて、セミが鳴いていた。部屋を出ると犬が駆け寄ってきて、すねに飛びついてはしっぽを振った。冷蔵庫には大きなスイカが半玉あって、もう半玉は切られて食卓に乗っていた。時刻は午前6時半で、母も父もいた。三人と一匹で食卓を囲んだ。いつかこんな景色を懐かしく、もう二度と手に入らないもののように愛おしむ時が来るのかしら。と、わたしは思った。

というのも、こんな生活に慣れる前のわたしをモデルに今、物語を書いているからだ。もっと神経質で、偏狭だった26歳の夏のわたし。たった10か月前のことなのにちっとも思い出せなくて、かといって当時の日記を読み返してそのまま使うなんて気にもならなくて、考えあぐねてる。

spotifyがIUをサジェストする。それほど壮大じゃない曲。だけどいい曲。今思いつく物語のどれもが、演劇にするなら物足りなさすぎて捨ててきたみたいなエピソードで、答えのわかりきった逡巡がわたしの書く手をせき止める。いいのかな、これで。でも、いいんだよね、きっと。小説と演劇の良さは違うんだから。何度も何度も同じ答えを自分に言ってやる。大丈夫、大丈夫、と。

昨日、AMの連載が公開された。

自分でも気に入った文章で、担当さんにもたくさん褒めてもらえた。感想もたくさんもらった。viewも良いんじゃないかな。

「若さ」とはいったい何なのかということを10年近く考えてきた。(中略)20歳を過ぎたら、人は何者にもなれないようだ。ましてや大学を出たら、人生は余生。あとは真っ暗な坂道を転げ落ちていくだけ。だから20歳になるまでに、せめて大学を出るまでに、わたしは何者かにならなくてはいけない。

本文より抜粋。 

これは今までの連載の中で一番早く書けた文章だった。早く書けたからすごいでしょ!と自慢したいんじゃなくて。これを書いている時、自分の気持ちが、自分の鼓動と同じ速度で、文章になった。それがとてもしあわせなことだった。

なんていうか文章を書くことにむつかしさを感じないことはなくて、こんな文章で原稿料をもらっていいのかしらと悩むこともある。だけどあの村上春樹も駆け出しの頃そう悩み、「作家は原稿料をもらいながら成長していくものだ」と担当編集にはげまされたそうだ。みんなぶちあたる壁なんだな、と、わたしもそのエピソードに励まされながら頑張った。そしたら、自分の気持ちが自分の鼓動と同じ速度で文章になる、というとっても気持ちいい瞬間を迎えられた。あ~こういうことか~と思った。書き続けなければ得られなかった感覚だろうと思った。やっぱり偉大な先輩の言うことは正しい。(余談でした。)

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さて、この文章を書きながら、いずれ失われるらしい「若さ」に怯えて震えていたころの自分をありありと思い出した。だけどもし20歳のわたしに会っても、別にこんな内容のこと話してあげたいとは思わない。「うるせえ黙れ!わたしの気も知らないで!」と怒られるにきまってるからだ。それにきっとこの文章は、「若さ」とはいったい何なのかということを真剣に10年近く考えてきたからこそ出た、一つの答えのような気がする。そして真剣に10年考えられたことこそ、若さのような気もする。

というような内容の続きは本文でどうぞ。とりあえずわたしは今の自分が好きだし、満足してる。それに今は、あの高揚感に夢中だ。自分の気持ちが自分の鼓動と同じ速度で文章になる瞬間。あれをまた迎えたい。だって何よりも気持ちいんだもん。

とかなんとか書いているうちに、お昼に食べたパスタが消化され、うつらうつらと飲んだラテのエスプレッソが効きはじめた。眠気が去ってゆく。もう少しだけ、頑張ろうと思う。

それじゃあまたね、明日も君にとって良い日でありますように。

written by 少女都市(葭本) @shoujo_toshi

追記:この間、ラノベ作家の方が編集者の手が入る前のプロット集というのを公開していて、その試みがとってもおもしろいなと思ったので、わたしも「やむなく落ちたカット集」と称して、カットした部分を一部載せようと思います。ちなみに今回のは自分で「う~ん、いらんな」と思ってカットした部分なので担当さんも読んでないマジカット部分です。

夏休み中眺め続けたAKB48は13歳から18歳のメンバーで構成されていて、20歳を過ぎているのは数人だった。彼女たちはファンから「アダルトメンバー」と呼ばれていて、飛びぬけて美しく人気があった。その枠はもう埋まっているのだ。求められているのは12歳くらいまでの「若い子」なのだ。わたしたちはもう、そうじゃない。それとも同級生たちは、自分たちのことを「若い」と思っているの?

ひ~怖い。本気でこんなふうに思い込んでいる17歳でした…。詳しくは本編をどうぞ。ちなみにカット理由は、わたしのAKB48への情熱、読者にとっては知らんがな!って感じじゃない?という理由です。でも本当にAKB48は青春の一部だったのでまたおいおい語りたいよね…今はYouTubeをやってくれているメンバーに毎日グッドボタンを押す在宅オタクです。

それでは!



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