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私と妄想と伊勢谷友介

伊勢谷友介

伊勢谷 友介(いせや ゆうすけ、1976年5月29日- )は、日本の俳優、映画監督、美術家、実業家。リバースプロジェクト所属・同代表。「Loohcs」発起人。東京都世田谷区出身。幼少期を北海道函館市(五稜郭町)で過ごした。日本大学豊山高等学校を経て、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、同大学院美術研究科修士課程修了。(wikipediaより)

出会い

初めて認識したのがいつかはわからないけどずっと「美しい人」って感じ。歳を重ねてよく見えるようになった目尻のしわも好き。映画「翔んで埼玉」で私の出身千葉陣営についていた時は物凄くうれしかったしおもしろかった。大漁旗って着こなせるんですね。

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最近はYouTubeに頻繁に動画を上げていて嬉しいなと思っていた矢先、彼は逮捕されてしまった。でもいいか。「弁護士が来てから話す」という正しい選択を見せたし、ニュースに映る顔は全て美しい。

1つだけ文句を言うなら私が逮捕したかった。

私と伊勢谷友介

私は今月いっぱいで警視庁組織犯罪対策5課を退職予定で、まさにこれが最後の山だ。容疑者は恋人。捜査線上に彼の名前が上がってから逮捕状が出るまで、時間はかからなかった。部下たちは彼が私の恋人とは知らずに、彼を追い詰めていく。

逮捕当日、最後だからと無理を言って部下たちを家の周りに待機させ、私だけが乗り込む。玄関でインターホンを押せば鍵が自動的に解除される。解除したのはきっと彼だ。家に上がりリビングまで進むと、そこに彼はいた。気に入ってるソファでくつろぐ彼の前には葉が入った袋。

「来ると思ってた。」

「なんで逃げなかったの。」

「逃げたりした方がよかった?」

「それは困るわ。」

私はゆっくり彼に近づいて逮捕状を見せ、差し出された手首に輪をかけた。

「今日はふみの運転?初めてじゃない?」

「そうね。」

退職してしばらくしてから部下からこっそりと連絡があった。彼の家の創作中に、プレゼント用包装の指輪が見つかったそうだ。

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