表紙クワトロ

はじめに

フットサルの戦術というのは非常に奥が深いものです。そもそも戦術という言葉の定義から人によって違ってくるかもしれません。たった4人(ゴレイロを含めれば5人)が織り成す動きにも関わらず、その戦術は非常に複雑で今もなお多くのフットサルに関わる人々はその真髄を追求していることでしょう。
自分もそのうちの一人で、正解が何か分からないまま色んな情報を集め、動画を漁り、戦術ボードの上で駒を動かしながらああでもないこうでもないと考えています。

しかし、逆に正解がなかなか見えないというのは非常に心を揺さぶるものがあります。
僕はよく「真理」という言葉を使いますが、この真理へと辿り着こうとする過程はまるで宝探しをしているような気分がします。
きっと戦術好きと呼ばれる人々は、このような過程を楽しんでいる側面もあるのでしょう。

話が逸れてしまいましたが、この戦術好きの心を鷲掴みにするフットサルの戦術といえば「クワトロ」ではないでしょうか?
いや、クワトロを戦術と言ってしまうのは非常に語弊があるのでそこは注意してください。

恐らくフットサルの戦術を勉強していく中で、得体の知れない上級戦術、みたいなイメージでクワトロが目の前に現れてきた経験がある人も多いのではないでしょうか。
そして多くの記事に書かれている文言。

「複雑に人が動きながらチャンスを伺う。その複雑性故に難易度も高く、パターンも無数にあると言われている。」

これは戦術マニアの期待度も高まります。
自分もそのうちの一人で、クワトロを勉強したいと必死にネットを徘徊して回りました。 

しかし残念ながら、今の日本ではほとんどクワトロについての情報というのは落ちていません。
この現状に自分は実際困ったという体験をしました。
やはりベースがない状態では理解が進まず、とにかくたくさん観ることでパターンをなんとなく掴むという方法になりました。

この経験が今の自分の糧となっていることは間違いありませんし、このような試行錯誤というのも非常に重要な体験だと思っています。
しかし今後の日本のフットサル界の発展を願っていく上では、「それくらいは知っているよ」、つまり当たり前レベルの向上が必須だと思っています。

この当たり前レベルが上がることは競技者や指導者にはもちろん、観戦者にとっても大きなメリットであると言えると思います。
特定のチームを情熱的に応援するという楽しみ方もあると思いますが、今ピッチの上でどのような意図を持った攻防が行われているかということに着目することも一つの楽しみ方だと思います。
その際に知識があることは大きなプラスになると思っています。



非常に前書きが長くなってしまいました。
以上のような考えのもとで、これから私は自分の考えるクワトロについての概念や基礎といったものを発信していこうと思います。

正直、自分はスペインに行ったこともないですし、強豪チームに所属していたこともないですし、さらに言えば師匠と呼べる存在もいません。
正真正銘、ほぼ完全に独学でやってきたと言えます。(その際にインターネットの情報と市販されている書籍には非常にお世話になりました)


したがって、これから発信していく情報の正しさに関しては担保できませんし、体系化を目指していますがそれが実現するかは自分でも分かりません。
しかし、ここで発信した情報が少しでもフットサル好きの(そうでない人でも)お役に立てれば良いなと思います。

自分なりに精一杯頑張ってみようと思うので、長い目で見守っていただければと思います。


今回の発信方法についてですが、Twitterでアンケートを取った結果無料noteで行っていくことに決定しました。
そのため是非参考になるな、と思われる記事についてはシェア・拡散の程をお願いしたいです。
また、非常に気に入られた方はサポートをいただけると今後の執筆のモチベーションにもつながるので是非お願いしたいです。

どうぞこれからよろしくお願いします。(/・ω・)/

グロッケン

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