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行動の前にぐずる時 聾児発達障害の子にも。

これから出かける時、健聴の3−4歳児ならば、
「これからどこそこ行くよー」とか
「誰それとあってなになにするよー」
と言葉でまず声をかけ、それから行動するかと思います。

その子の知っているところや人、物の話をしているなら、子供はこれからの行動を予測できます。

わからない場合も
「〇〇ってどこー?」とか
「〇〇ってなにー?」と大人に聞くことで確認していますよね。

その「自分のこれからの行動」を自然に予測できることで精神的な安定を図っています。

ところが、聴覚障害児の場合は言葉のみでは伝わりません。
(もちろん親が手話を使っているなら理解している子もいるでしょう)

子供は不安な気持ちからぐずったり、暴れたりします。出かける準備をしている忙しい時にそれをやられるのでこちらもイライラピークです。

そんな時にこのカードがとても役に立ちました。
これは聾学校で教わりました。

子供の行動の予測が立てるように
行く場所や会う人、行動の基本的なカードと、その子とのやりとりでよく出てくるものは都度カードを作ります。

聴覚障害児のみならず、発達障害を持っている子供にも有効です。

何か行動を始める前に暴れるというのは、
(分かっている場合は)それをするのが嫌
(分かっていない場合は)わからないから不安で嫌なことが多いです。

誰ととか誰がの話に使う

この「人」のカードは、家族はもちろんのこと親戚、聾学校の友達、幼稚部全ての友達、先生方、友達のお母さんなど子供の周りの人全ての人のカードを作りました。

それから、場所のカード。
スーパーのマークや、学校の写真やマークなど本人に伝わればそれでよしです。

あとは
行動のカードです。
(上からペンで本人が落書きしていますが)

お友達や先生カードはがっつりありすぎてトランプできるくらいありました。

行動の前に予測を立ててやるこのカード、結構使えました!

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