TEACCH7連続基礎講座

先日より、TEACCH7連続基礎講座を3名の職員が受講しており、自分もその3名の中に入っている。

ちなみに、昨日がその2日目だった。

TEACCHを知らない方のために、TEACCHとは自閉スペクトラム症(以下ASD)当事者のために包括的な支援を行う、世界的にも有名なプログラムの一つ。

日本の強度行動障害の研修もこのTEACCHの考え方とABAの考え方が基本となっている。

特に構造化(TEACCHではStructured TEACCHingと呼ぶ)ではプログラムが構築されており、ASDの当事者の支援で大きな効果が証明されている。

これを読んで、ASDにしか関係がないのかという考えを持つ方もいるが、若年時の児童と言うのは非常に診断が難しく、ADHDだけど、ASDの特性を持っている子供さん、ASDだけど本当に多動な子供さんなどさまざまである。

また、発達障がいというのはその診断名一種類だけの症状という事は稀で、同じASDやADHDであっても子供たちによっても症状がバラバラで、発達障がいで通われている子供さんで、ASDの特性を全く持っていない子供というのも少なかったりする。

つまり何が言いたいかと言うと、本当に色んな子供の役に立つという事である。

ちなみに、世の中には構造化を行っているという支援者の人は大勢いる。この構造化とStructured TEACCHingは厳密には違う。

ちなみに、世の中にはTEACCHを悪く言う人がいるのを聞いたことがある。

しかもそれほど少なくなかったりする。

ただ、そのような意見を言っている人でStructured TEACCHingを厳密に学んだ人がいるのかというとほとんどいない印象だ。

まぁ、値段もそこそこするので受けれないのは分かる気がするが(@_@;)

ただ、本当に効果が実証されていて、きちんとしたプログラムで学べる研修というのは、大体数万円はするので、個人的にはすごい高いというほどでもなかったりはする。

自分もきちんと学ぶのは今回が初めてなので、きちんと学んだ上でそれを現場で活かしていきたい。

さて、前置きが長くなったが、なぜこのような記事を書いているかと言うと、めちゃくちゃ楽しかったからだ。

個人的にはそこそこの数の研修を受け、それなりには学んできたが自分に足りない部分の一つがここだという認識はあり、とても参考になった。

以前も書いたが、一種類の素晴らしい療育手段があれば来た子たちみんなに良いものになるかと言われれば決してそうではない。

専門家とは選択肢をたくさん持っており、その中から子供に合ったものを引き出せるのが専門家だと私自身は考えている。

だからこそ、高い金額を払ってでもたくさんのスタッフを良い研修に送っている。

先ほどの批判の話しではないが、専門的な療育への批判、構造化への批判、療育そのものが意味のないものだという批判などまだまだ日本ではそのような話しを聞く機会がある。

これらの一部は専門家と自称している人たちの中から聞かれることもある。

しかし、そのような意見を聞いたときにほとんどの場合、きちんとした理解が出来ていないまま批判している事も少なくない。

これから先、本当の意味での専門的な療育を行える施設、深く学び実施できる専門家が増える事でたくさんの子供たちに療育が拡がっていく事を望んでいる。

そして、もしこれを見て療育を受けさせる事を悩んでいる親の方がいるとするならば、世の「もう少し待ってみたら?」「そのくらい大丈夫だよ」「男の子(女の子)って小さい時はそんな感じだよ」という声に惑わされず、違和感などを感じたり、保育園の先生に言われたりしたら、まずは専門の病院や療育施設を訪ねて、そこで必要性の有無を見てもらってほしい

早期療育は正常発達だったとしても子供にとって悪い効果をもたらすものではない。

今回はTEACCHの話しからここまで来たが、早期から関わることは二次障がいを予防するのにもとても効果的である。

専門性は十分ではない施設であっても、十分な人員配置の中で子供と一緒に楽しい時間を過ごしたり、その中で子供が認められるという経験をするだけでも、それは子供にとって大きな意味を持つ。

段々と何の話をしているのか分からなくなってきたが、要は療育や支援に繋がることはとても大事ですよって話( ̄▽ ̄)

そして、発達支援事業所 ひらそるの芽ではその子供たちと一緒に専門的で効果的な時間を過ごせるように日々、多くの学びや経験を積み重ねている。

最後に余談になるかもしれないが、私の知る幼児に対する専門家の人は子供の支援を行うときに「本当に楽しそうに子供と遊んでいる」ように見える。

これは「本当に楽しく子供と遊べるのが専門家」という訳ではなく、それくらい自然な会話や活動の中に子供の学びに対する専門的な関わりを盛り込んでいるという事だ。

何か遊んでいるだけだし、無理して続けなくても良いのかなと考えず、きちんと対話しながらどのような学びをしているのかを訪ねてほしい。

そして、最終的には「発達支援事業所 ひらそるの芽」にたくさん人がきて、みんなハッピーになるのが良いよねー(*´▽`*)

という事で、引き続き研修頑張ります!!

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