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ジャケ買いCD【番外編 】 『evergreen & re:evergreen』

桑田さんの『稲村ジェーン』で発見し、ミスチルのプロデュースワークでその才能に痺れた小林武史という音楽人が、いよいよ自身で参加したバンドとして、僕はMY LITTLE LOVERの大傑作アルバム『evergreen』を愛聴した。

楽曲の素晴らしさはもちろん、akkoが持つ透明としか言いようのない声と、そのクールな印象に相反して充分な情熱を湛えた歌唱。
日本のポップミュージック史の残る名盤だと思う。

3rdアルバム『NEW ADVENTURE』までは聴いていたが、あまりに『evergreen』が特別であったためか、それともレーベル移籍や小林の脱退など音楽以外の雑音が煩わしくなったからなのか、その後しばらくマイラバとは距離をおくようになる。

そして2015年、同郷(釧路)出身同学年の作家桜木紫乃さんの『起終点駅 ターミナル』が映画化され、その主題歌にakkoのソロプロジェクトになっていたMy Little Loverの楽曲が使われ、名盤『evergreen』の続編となるアルバムが発表されるとのニュースが!

『evergreen』をオマージュしたジャケが嬉しい。
届いた『re:evergreen』と『evergreen』を二枚を並べて、しばらく眺めた。
自分が結婚した年に発表された『evergreen』からの20年。
自分自身の20年を目の前に並べたような感慨が僕を襲った。


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