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レコード棚を総浚い #11:『THE ORIGINAL ANIMALS / Before We Were So Rudely Interrupted(魂の復活)』

77年のアニマルズ復活盤。故にレコード棚でも「A」の場所に入れてます。

United Artists Recordsレーベルですね。


アニマルズのオリジナルメンバーだったチャス・チャンドラーは、解散後ビジネス・マネジャーに転身し、ジミ・ヘンドリックスを世に送り出したわけだが、自身が39歳の時、出世のバンドであるアニマルズの復活を企てる。

そういう目で見ると、チャスの見事なビジネスセンスがこのアルバムには結晶している。
大ヒット曲の『朝日の当たる家』の再録音を避け、古いR&Bや知る人ぞ知るブルーズを採り上げることで、ヒット曲しか知らない大衆ではなく、アニマルズらしさの何たるかを知る古いファンに応えている。

そしてこの企画盤の「強度」を上げているのが、ディランの『It's All Over Now,Baby Blue』とジミー・クリフの『Many Rivers To Cross』の2曲で、エリック・バードンの唯一無二の声と相まって、時代の風化に耐えうる頑丈なカバーになっていると思う。

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