クリスチャン・ツィメルマン

この世で一番好きなピアニストです。
推しというか、神様みたいなものです。
生きている間になるべくたくさん彼の演奏を聴いておきたいので、可能な限り演奏会に行くことにしています。
今年の来日、随分前にチケットは買っていたのですがなかなかプログラムが発表されなくてやきもきしました。
ツィメ様が弾くなら何だっていいといえばいいのですが、やっぱり私にも好き嫌いはあるし好きな曲だったらうれしい。
先日、とうとう発表されましたね。
結論としては当たりでした。
ショパンのノクターン好きですが、なかでも18番、とても好きなのにあまり演奏されないのでまさか入ってるとは思わず、それが一番うれしいです。
別の意味で2番が入ってるのにも驚きましたが(笑)。
ソナタ2番。わからなくなりました。ソナタ2番は前にも聴いたことがある気がします。3番は間違いなく聴いた。
ドビュッシー「版画」もいいですね。ツィメ様の「前奏曲」が非常によいので期待できます。
ツィメ様、基本的にアンコールされないんですが、いつかの演奏会で奇跡的にアンコールやってくださったときの「西風の見たもの」が生涯忘れられない最高の西風でした。
「版画」も楽しみです。
シマノフスキ。この前出した録音がとてもよかったので、生で聴きたいと思ってたのでこれも嬉しい。

ツィメ様の演奏は非常に緻密でよく研究されていることがわかるし一音も無為に鳴らされる音がない。音色が明確で美しく情熱的で、一方過度に感情に流されることもない。
もちろん年齢が年齢なので全盛期は過ぎたとは思いますが、やっぱり、すごい人だと思います。
特にすごいのはペダリングで、全くもって濁らない。どうやったらこんな反響を絶妙にコントロールできるんですかね。
いろんなピアニストの演奏聴きましたが、ペダリングはやっぱりツィメ様だ!と思います。
あとはリズム感というかグルーヴ感というか、絶妙な拍子感ですね。ショパンとかアゴーギクつけすぎて全く拍子感の失われた演奏とかあるんですけどね、スケルツォ2番とかバラード3番とか素晴らしいですね。
ショパンだけじゃなく、リストやラヴェルなんかもツィメ様が弾くと難解さや曖昧さがなくなる。それと同時に詩情が全く失われない。

まあ全盛期に比べて衰えてはいるんですけどね。若手のピアニストに元気な人たくさんいるしね。
でも、お元気なうちにたくさん演奏を聴いておきたいんだ。
12月の横浜公演に行きます。楽しみ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?