ポケモンSVをプレイした感想

今年の3月半ば、他のプレーヤーから大分出遅れてポケモンSVをプレイし始めたので感想を書こうと思います。

良かった点

・色違いが集めやすくなった。
本作では大量発生というシステムがあり、大量発生しているポケモンを一定以上倒すと倒した数に応じて色違いが出現しやすくなるシステムが採用されている。加えて秘伝スパイスなるアイテムがあり、これを使用するとさらに出現率が上がる。色違いコレクターにとってはうれしい仕様。過去作と比べると驚異的なスピードで色違いが集められる。
・遺伝技が簡単に遺伝できるようになった
遺伝技を覚えさせたいポケモンにものまねハーブというアイテムを持たせて手持ちに覚えさせたい遺伝技を覚えたポケモンを入れておく、この状態でピクニックを開くと即座に遺伝技を覚えさせられるようになった。メンドクサイ遺伝経路やタマゴグループの確認も必要なし。
・ポケモンの生態が生き生きを感じられるようになった。
シリーズ初のOWということだが、ポケモンの生態が従来作品よりもより、生き生きと感じられるようになった。半面、小さいポケモンを設定通り小さく表示しているので移動中の事故も多発…良かった点でもあるが難点でもある。

良くなかった点

テラスタイプの変更がダルい
本作の目玉要素であるテラスタルだが、テラスタイプの変更にはなんと、テラピースが50個必要である。☆6レイドで手に入るテラピースが4~5個前後なのでテラスタイプの変更には☆6レイドが10周以上必要。レイド1回に5分程度は必要な事を考えると1体につき1時間以上は掛かる計算。1パーティ全てのテラスタイプを変更する場合、当然労力も6倍。ダイマックス飴と比べると単純に考えて18×5で90倍の労力、何かおかしい。
・技マシンが手作りになった
USUMまでは無制限に使えた技マシンだが、今作では何故か消費アイテムに戻った。その上、ソードシールドのようにポイントだけで交換できる仕様ではないのがまた辛い。本作では技マシンをつくるためにポイント以外に素材が必要とされる。この素材は野生ポケモンを倒すと手に入るのだが、一体倒して手に入る素材はせいぜい1~2個。素材自体の種類が膨大な事も相俟って、とてもじゃないが必要量に追いつかない、その上、出現率の低いレアポケモンの素材が必要な技マシンもあるため、苦行はさらに加速。
・厄災ポケモンの入手が辛い
対戦で強力な厄災ポケモンを入手するためにはパルデア各地に刺さっている封印の杭を回収しなければならないのだが、これがクセモノ。杭は4体分で32本あるのだが、広大なフィールドをドブさらいしなければならず、また回収済みだから見当たらないのか、見落としていて回収していないのか判別する方法もないのが辛い。
・ボックスの仕様が不便
まず、正直言ってボックスが従来通り32しかないことに絶句した。運営が明らかにレイドを推していて且つテラスタイプの変更がしづらいシステムにも関わらず、ボックスは従来通り32しかない。1ボックスに30体まであずけられるので30×32で960体までしか預けられない計算。
パルデア図鑑は全400種なので図鑑をコンプリートしてイベントレイドで捕まえたポケモンを預けるだけで半分埋まる計算。このことに加えて同じ種類のポケモンを使いそうなテラスタイプ毎に分けて捕まえるのでボックスは常にカツカツ。ホーム解禁でマシになったとはいえ発売から半年もこの有様だったことにさらに絶句。
あとボックスに預けているポケモンの表示が異常に遅い。ボックスを切り替えてから、そのボックスにいるポケモンが全て表示されるまで2~3秒は掛かる(特に遅い時は5秒くらい掛かったこともあった)。
・連射パッド前提の周回要素
本作では育成用アイテムの入手が大抵、購入で賄えるようになっていて、それ自体は良いのだが、なんと金策に連射パッドが必要。校内最強大会をニンフィア1体でゴリ押しするのが本作の金策セオリーなのだが、連射パッドがなければ苦行以外の何物でもない。せめて勝ち抜きバトルに切り替えられる仕様ならレベル上げも平行できたのに残念。

総評

ストーリーを楽しむ・色違いを集めるといった楽しみ方は可能だが、対戦をしたい層にとっては苦行につぐ苦行、収集要素が何もかも度が過ぎていて且つ不親切、精神修行か何かと思えてしまうほどである。また特に変なプレイングをしなくても多発するバグにも悩まされることが多いため、知人に勧められるゲームかと言えば二つ返事はしにくいことは否めない。


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