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ひとり用食洗機を導入した感想

学校で日本の歴史を学ぶ場合、ほとんどの場合は縄文時代から習うのではないでしょうか。土器に縄で文(模様)を付けたことからその土器を縄文土器、そして縄文土器を使用していた時代を縄文時代と呼びます。人々は土器を手に入れたことで食材を煮炊きできるようになります。文明の幕開けです。
しかしその代償に、人々は一つの業を負うことになります。土器、つまり皿(食器)、そう皿洗いです。光あれば影あり、使った皿あれば皿洗いあり、です。土器とともに始まった日本の歴史は、皿洗いの歴史とも言えるでしょう。中大兄皇子と中臣鎌足も(帰ったら皿洗い面倒くさいなぁ)と思いながら蘇我入鹿を暗殺したことでしょう。歴史の影には常に「皿を洗う」ということが行われてきたのです。(※)

しかし、人間は、負け続けるようにはできていないのです。皿を使う、皿を洗う、という因果の鎖に断ち切る物が現れました。
そう、それが食洗機です。

というわけで、いつものようにInstagramでおしゃれな写真をチェックしていたら ひとり用食洗機の広告が出てきて、調べてみると良さそうだったので買って使用した感想を記載します。
なお、実家にも食洗機はなかったので、人生初食洗機となります。食洗機ユーザーには当然のことかもしれない内容も含まれますのでご了承ください。

※不衛生な昔のことなので、使った皿を洗っていない可能性はあります。

購入した製品について

パナソニック製「SOLOTA」(タンク式)です。

現時点で、業界最小サイズらしいです。ただ、小さいということは洗える皿が少ないということ。
メーカーの想定している使用例では、1日の食事と食洗機の使用状況が以下のような構成でした。

メーカーの想定1(朝1回、昼晩をまとめて1回で使用)
メーカーの想定2(朝1回、晩1回で使用)

ここから推測されるメーカーがターゲットとする食事の準備方法は以下の青枠のあたりであることが推測されます。

推定されるメーカーのターゲット層の食事の準備方法

それに対し、若月の食事構成は以下の通りです。

若月の食事準備方法
若月の食事構成例

概ねメーカーのターゲット層であると言えるでしょう。
では、使用した感想を以下につらつらと書いていきます。

感想

容量

ひとり用なので、容量は小さいです。食生活がレトルト食品で構成されている場合は問題なく使用できると思います。
しかし、自炊するとなると話は別です。フライパン・鍋などの大物は入りません。菜箸・フライ返しなども長いので入りません。炊飯釜はギリギリ入りましたが、食器類の量によってだいたいは入りません。包丁は危ないから使わないでください、と書いてあります。そう、自炊で使う調理器具との相性はあまり良くないのです。これらは別に手洗いすることになります。先程のメーカーの想定に、手洗いしているであろう物の欄を追加すると、こうなります。

メーカーの想定1(赤文字は手洗い)
メーカーの想定2(赤文字は手洗い)

このため、調理器具を乾かすスペースが別で必要になります。水切りかごの位置に食洗機を置こうと考えている人は注意が必要です。

洗浄乾燥時間

目安は120分(洗浄60分、乾燥60分)となっていますが、体感はもっと長いです。遅めの朝食をとったあと、昼飯の支度をするときにはまだ稼働しています。使用例で昼夜まとめて1回で使用するようにしたのは、この時間が長いからではないかと邪推してしまいます。
導入した場合は規則正しい時間に食事をとることが推奨されます。

洗浄力

特に不満はありません。カレー皿もきれいになります。人参を切ったまな板が黄色くなったのは落ちませんが、それは手洗いでも多分落ちません。

乾燥力

皿は問題ないですが、マグカップを裏返した底に溜まる水はだいたい残ります。水が溜まらないようにマグカップを傾けて置けるようになると良いのですが。

稼働音

静かで、テレビの邪魔にもならないので気になりません。一つだけ注意があるとすると、音量は小さいですが洗濯機と同じような音がするので、ぼーっとしていると(あれ、俺 洗濯機回してたっけ?)となります。

給水

タンク式のため、本体から外して手動で給水する仕組みになっています。給水が面倒といえば面倒ですが、毎回給水するため気にはなりません。(たまに給水するのよりよほど良い。)
そこそこの水を使いますが、貧弱な男の見本のような若月でも片手でタンクを扱えます。か弱いレディにはちょっと重たいかもしれません。
ただ、手間はないほうが良いので、水道に接続できる分栓式が導入できるのであればそちらを強く推奨します。(平成一桁台築のアパートは対応できなかった。)

設置

設置はコンセントとアースを接続して、ホースを流しに垂らすだけです。アースの接続に手間どったくらいで、簡単に設置できました。

スペース捻出のため段差を有効活用したかったので、100均で買ってきた金属棚を使用しました。

棚。写真左下はリアルな三角コーナーの生ゴミ。

ただし、棚は柵があるタイプ。それが邪魔で給水タンクが取り出せないということになってしまったため、金のこで柵を切った上で食洗機を斜めに傾けてタンクを取り出しています。面倒でヤスリがけはしていないので、たまに手の甲を引っ掻きます。また、ちょっとずつずれるので、足にゴムシートを敷く予定です。

不満な点

お箸とか スプーン(カトラリーという言葉は照れくさいので使えない)を立てるところが小さいです。一人暮らしはインスタントコーヒーやインスタントスープなど、スプーンをたくさん使うため、立てるところをもっと大きく作ってくれた方が良かったです。更に、そのスペースは奥の方にあるため、皿を並べた後でスプーンが出てくると手前の皿・コップをかき分けて立てにいく必要があるため大変です。
本件は容量に関することなのですが、強調したいので別項目にしました。

それでいいのか良くわからない点

扉を開閉すると自動で電源がオンします。皿を並べたら扉を閉めて、自動で電源がオンしてそのままスタートボタンで皿洗いを開始!ということだと思うのですが、洗い終わった皿を取り出して、扉を閉めても電源がオンします。良いの?

総括

不満点はないわけではないですが、買ってよかったです。
導入前は流しに調理器具も食器も溜められるだけ溜めてからまとめて洗っていました。しかし導入後は、一部手洗いは必要であるものの食器類は食洗機に入れて自動で洗えるので(入れないと置き場が無い、とも言う)、毎日まめに洗う習慣ができました。結果、流しに洗い物を溜めなくなりました。(但し、まめに洗うのは購入したばかりの今だけの可能性もあります。)
皆様の生活様式により合う合わないはあると思いますが、食事の準備方法が若月に近い場合は十分におすすめできます。

以上

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