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歌を詠む

気まぐれでTwitterに和歌を投稿していたものをなんとなくまとめてみます。
全くの我流にて、ご容赦下さいませ…

私の和歌は、気に入った風景を写真に撮り、その情景を詠むだけといういたってシンプルなものです。恋心を詠むことが多いですが、これは古の人々と同じくフィクション多めです。
(一部、投稿時より直したものあり)


紺碧の 去りゆく波を 映し花
まだ見ぬ君に おくる風にて


懸命に 一文字結ぶ せせり蝶
待ち焦がれたし 藤袴かな


芳しき 鉄砲百合の 揺るぎなく
白き焔を 灯す我が眼に


まぶた閉じ なお残りゆく 鮮やかさ
千日紅の 花言葉を知る


雷鳴を 深く夢見て 知らぬ間に
光を集めし 露の珠かな


涼風に せつなの命 咲かせおり
寝ぼけまなこに しみる碧さよ


青天に 夕べの夢の 切なさを
振り向きながら 名残りゆく月


熱き日々 秋桜咲いて 終わり知る
舌に残りし 苦いコーヒー


甘く濃く 惑わせないで 金木犀
月が隠れてしまったじゃないの


いにしへの もののふ恐るる 月蝕みを
まだ見ぬ君と 見上げる霜月


君の前 想いを乗せた 曲水に
燃ゆるひとひら 山茶花を添え


かじかむ手 息吹きかけて 温める
貴方が包む 手のひらがいいな







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