ジャニーズの高齢化

最近テレビをつけると大体ジャニーズが出演している。
元々ジャニーズはアイドルで、歌を歌い、そして踊ることが本業だ。
しかし今では、俳優からバラエティまで、幅広く活躍をしている。

その中で、ジャニーズJr.が22歳の制限を2023年から開始すると発表した。
要は、22歳を超えてもジャニーズJr.なら、事務所から退出させるというものだ。

デビュー前にジャニーズJr.という期間がある。これはデビューするまでに経験を積み、さらにそこでファンを作り、その後華やかなデビューを飾るというものだ。
しかしデビューができずに、30代40代のジャニーズJr.も今は在籍している。

そこで、22歳という節目で、個人の進路のためにも退社してもらうことを考えた。
「このままアイドルでやってくのか」
「それとも社会で頑張るのか」

2023年に22歳以下だと2000年生まれの方たちが基準になり、そうなると対象者が60名ほどいる。

世間でも「リストラじゃないのか?」「非情だ」
と言われている。

しかしこれは、組織で見たらどうなのか?
実際、ジャニーズJr.の高齢化が前から騒がれていたのは事実である。


ジャニーズのデビュー年齢を見てみる。

嵐は平均17歳
Hey!Say!JUMPは平均15.6歳

デビューグループの平均年齢は20歳を下回るケースが多かった。

また、TOKIOが平均20歳、その時の城島さんが23歳であった。
一昔前で、一番年齢の高かったのがKis-My-Ft2で平均23歳、北山さんが25歳だ。

社会から見るとこの年齢は若いかもしれない。
しかし、アイドルで言うとこの年齢は”おじさん”と言われてしまうのだ。
それくらい芸能界というものはデビューが早い。
芸能界は若いうちにデビューをし活躍をしていくのだ。

そこでその22歳という数字を切り出した、今のジャニーズのトップであるタッキーこと滝澤英明のデビュー年齢はいくつなのか。
答えはタッキー&翼 20.6歳 である。
タッキーははたちを超えているのだ。
だが、Jr.時代から人気があり、誰と組むのかが注目されていたため
デビュー前から俳優として活躍もしていた。

そもそもデビューの基準はなんなのか。
それは、CDをリリースすることだ。
つまりブレイクとは違う。
タッキーはアイドルデビューの前にドラマデビューをしていたのだ。


しかし、ここ数年のジャニーズは、デビュー年齢の高齢化が起きている。

最近では、
ABC-Z 23.6歳
ジャニーズWEST 22.5歳
king&prince 20.7歳
SixTONES 23.7歳
SnowMan 24歳
さらに、SnowManの深澤さんが最年長デビューである27歳を更新した。


だが、この”おじさん”と呼ばれてしまう年齢でデビューを果たしたアイドルも、しっかりブレイクをし、幅広く活動している。
これを見ても本当に22歳以内にデビューできなかったらリストラというのは、本当に必要なものなのか?
そもそもこの年齢設定では、最近のアイドルはデビューができなかった。

今回は前提が長くなったが、この謎を、組織というものに着目しながら紐解こうと思う。


◉ Jr.の育成システムの凄いところ3選。

1. レッスン費無料

普通の芸能事務所は、基本的にレッスン費を払う義務がある。
そのため、花が咲かない人材からもレッスン費を取れるのだ。
しかし、ジャニーズにはレッスン費がない。このシステムは他にはない所である。
さらには交通費も支給される。

2. ステージのバックダンサーのギャラ

ジュニア時代に、すでにデビューしているグループのバックダンサーとして踊ることで、ギャラが入ってくるのだ。
つまりこれだけで食べていけてしまうのだ。

3. グループ結成

Jr.の中でグループを結成する。
何度か解散を繰り返すグループもあるが、
デビュー前からファンがいる状態を作ることができる。
つまりジャニーズは、デビュー前から、かなりデビューに近い経験をさせられる。



それでは、昔に比べてなぜデビューが遅れているのかを紐解く。

◉ デビューが遅れる理由4選

1. ファン層の高齢化

昔は高校生に人気だったアイドルだったが、踊りや歌だけでなく、演技やグッズを集める人など、幅広い年齢からの支援によるファンの多様化が背景にある。

2. Jr.の実績重機

実績のある人からデビューをさせる。
ここでは、今芸能界で求められる基準値が上がっているというものがある。
芸人ですらドラマで役を演じる時代だ。

3. クオリティの高度化

顔だけではない。
演技やダンスのうまさもかなり基準になっている。

4. 未成年リスク

最近は世の情勢で、飲酒や喫煙の問題がある。
デビュー後に未成年者がこのような問題を起こしてしまうとかなり大事になってしまう。そこから、若いうちからデビューさせる必要がなくなってきている。


このような背景の中、なぜ22歳の壁を設けるのか?
ここで次回はジャニーズ事務所の強みと今回の政策の裏付きけとなるものをお伝えしようと思う。


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