我が名は。。。

昭和5年創業

株式会社 銀鱗 四代目 高槻商店
代表取締役 堀田毅一

幼少期の夢は
仮面ライダースーパー1
と、パイロット。


パイロットは後に毅一の一字を頂いてる
御先祖の毅【たけし】さんが特攻隊だった為
英霊の御霊の経験と自分の夢とが重なることを後に知る。


その毅さんの兄弟にあたる
祖父の鮨職人としての背中を見て同じ
職人の道へ


祖父の跡取りとして修行へ出向き江戸へ下り
港区のカリスマに弟子入りしたのち

職人道にドップリ肩まで浸かりっきた様は
現代でいう池をも通り越して沼
という表現が正しい。

師のいつも
手を変え品を替え繰り出される手技に
当時夢にまで見た
仮面ライダースーパー1を重ねた

其の後、齢二十一に祖父を亡くし
志半ばで江戸から蝦夷へ


カリスマの師の計らいで
職人1人を蝦夷へレンタル移籍。
共に蝦夷前鮨を握る毎日


月日が流れ、独り立ちして何年か過ぎ
三十に差し掛かると世間の波は回転寿司ブーム


抗えないその波はまるで葛飾北斎の最高傑作と名高い「神奈川沖浪裏」の絵面そのもの


当時の私はそっと和包丁を置き、後ろを向いたのを今でも忘れない


再起を胸に
鮨と加工品の二刀流を目指し
魚を多く触る加工場の門を叩く


そこで3年の月日が流れ、当時より3倍の速さで仕込む腕を買われ、そこの長に裏方ではなく表へ立て!と、今の鮮魚店を紹介される


第1話 「毅一、高槻商店に立つ!」より
昭和5年創業という肩書きを持つ巨大な箱は
あの時、がむしゃらに操縦したガンダムの様
だったと語りたい




今では「他者よりも3倍早いのだよ!」
と心の中でこっそりと呟き、心境の二刀流も
こっそり楽しんでいる。

フフッ3倍、早いのだよ


ご年配のお客様からは
面が中村獅童に似てるが故に
檜舞台で『よ!四代目!!』と呼ばれ
大根役者ではいられない毎日を送る。

あれ?

鮨は何処へ。。。と、思ったあなた!!!

魚を旨くするのは今も昔も一緒である。

おあとがよろしいようで。

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