君と重ねたモノローグ、少しだけ分析
key:F
A1
ⅠM7 ⅣM7
また会おう この道のどこかで
Ⅴ#dim Ⅵm7 Ⅱm7 Ⅴ7
ありがとう この気持ち届くかな
Ⅳ Ⅲm7 Ⅵ7#9 Ⅱm7 Ⅴ7#9
果てしなく続くこの時間の中で
Ⅲm7 Ⅱ#7
ほんの一瞬 たった一瞬
Ⅱm7 Ⅳ/Ⅴ Ⅴ
すれ違っただけだとしても
Ⅰ Ⅳ/Ⅴ
コード進行
ルートになかなか戻らないのは1つの特徴で、浮遊感を生み出す効果がある。ゆったりしたテンポの曲でダイアトニックコードだけだと単調になりがちなので、半音上のコードに繋げる為のパッシングディミニッシュ(Ⅴ#dim)や、マイナーのツーファイブ引用(Ⅲm7 Ⅵ7#9 Ⅱm7 Ⅴ7#9)、セカンダリードミナントの裏コード(Ⅱ#7)で彩りを加えている。
A2
ⅠM7 ⅣM7
誰かにとっての完璧(パーフェクト)は
Ⅴ#dim Ⅵm7 Ⅱm7 Ⅴ7
誰かにとっての不完全
Ⅳ Ⅲm7 Ⅵ7#9 Ⅱm7 Ⅴ7#9
違う場所から覗いた景色は
Ⅲm7 Ⅱ#7
こんなにも こんなにも
Ⅱm7 Ⅳ/Ⅴ Ⅴ
素敵なもので満ちてる
Ⅰ Ⅰ7
歌詞
"A1のラスト、"すれ違"と"素敵な"で韻が踏まれている。ミスチルの歌詞では、このような細かい音韻の一致がとても多く、聞きやすさにつながっていると思う。
A2の"誰かにとっての完璧"についても"「とお」っての"と歌うことでA1の"「この」道"と合わせている。
サビ
Ⅳ Ⅰ Ⅰ7
僕を閉じ込めていたのは
Ⅱm7 Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅰ Ⅰ/Ⅲ
他でもない僕自身だ
Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅴ7/Ⅶ Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅵm7/Ⅴ
その悔しさと その希望に
ⅣM7 Ⅵ♭ Ⅴ7sus4 V7 Ⅲ7sus4 Ⅲ7
気付かせてくれたのは君
Ⅳ Ⅰ Ⅰ7
僕に翼は無いけれど
Ⅱm7 Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅰ Ⅰ/Ⅲ
今なら自由に飛べるよ
Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅴ7/Ⅶ Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅵm7/Ⅴ
心の中 その大空を
ⅣM7 Ⅵ♭ Ⅴ7sus4 V7
君とどこまでも飛んで行こう
AメロラストのⅠ7からドミナントモーションでスムーズに始まる。全体的に色々なコードに動くことはせず、転回を用いて緩やかな波を作る。Ⅵ♭(D♭、F、A♭)はFマイナーキーからの引用で、Fメジャースケールでは使われない音(D♭、A♭)が2つ入るが、どちらもFをルートにしたスケールからくるコードであり、家族ほど馴染んではいないけれど仲の良い親戚のような関係性。この繋がりが、(終盤を除いて)曲を通して続くゆったりとした展開に緩やかなうねりを付け足していく流れの中で同様に機能する。また次のV7sus4の4度(F)に繋げる助走の役割も大きい。
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