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妄想

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全くの妄想です。
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#note書き初め

詩)脱走

何かを書きたい。 でもこの喪失感はなんだ。 片耳が聞こえ無くなってしまい トゥルルとしか…

詩)酩酊詩

「パレスチナの女は、その腹の中でマムシを育てる」イスラエル司法相はそう語った 無言の言葉…

詩)ありふれたキリスト

ありふれたキリストは 明日 髭を剃る 信じることが出来ない街の 死んだ土 葉のない木 石しか…

詩)全燔祭(ホロコースト)

「パレスチナの女は、その腹の中でマムシを育てる」イスラエル司法相はそう語った 石造の祭壇…

詩)からっぽの箱

なにもしないでいる じっとしている もう ここにはいられない それがやっとわかった 男は戻…

詩)抱負

最初は誰でもない 最初は誰でもないが その最初になる ならなかったり ならなきゃいけないで …

詩)絶滅と選別

どうして こんなにも眠いのだろう  少し寝たいと思っているのに どうして立って歩かねばならないのだろう 昨日の夢をはっきりと思い出す 《小学生の僕は  薄い長方形のプラスチック製の容器に蟻を入れ 蟻が巣を作るのを観察している 蟻の巣が作られて 毛細血管のように巣が伸びていく 違う種類の蟻をそこに入れる これまで黙々と働いていた蟻の日常は消えて  そこは戦場になる 蟻と蟻はお互い殺し合い 全滅する》 立ちながら僕は何かの列に並んでいる 相変わらず眠いのだが 順序よく並ぶこと

詩)「深夜のため息」のために

ため息は積み重なるが あることさえ気づかれない なにから始めればいいのかさえわからない 失…

詩)罪人の言い訳

裏を知らない人間は裏を語れない 正しいことしか語らぬものは 正しさがなにを追いつめるかわか…

詩)閉ざされた白い窓の外の景色

詩)元旦のクソッタレブルース

俺をここから出してくれ 毎日壁に囲まれている もう嫌なんだ 壁が俺を守るんだと説明されて い…

詩)魚の棲みつく家

家に棲みついた魚がいた 魚はいつのまにかボクよりもヌシのように なんだかんだと口をだす い…