我が家の猫(マロン編)
マロンは近所の公園で保護した野良猫だ。
かつて銀が猫ライフの扉を開いたように、マロンはそれをもう一段階引き上げた。かくして多頭飼いライフの幕開けなのである。
マロン(次男)
お迎えの経緯
夜になると相方のチョコと公園で遊ぶ姿が度々目撃されていたマロン。
不用心にジジイに絡みつくおかしな猫を、当時ペットロスに悩んでいた実家にどうかなと思ったのが保護のきっかけである。(結局わが家にいるが)
捕獲は素手で抱き上げて連れ帰るというあっけないものだったが、相方チョコをどうするかの課題があった。
こちらは警戒心が強くまったく触れない。しかしチョコを一人置き去りにするという選択は私の中になかったため、申し訳ないが強制連行と相成ったのだ。
名前の由来
薄茶色の毛色から命名。公園時代の仮名だがそのまま現在に至る。
顔の模様が薄いため眉なしのマロにも見える。だがマロンだ。
また真一文字の口でこちらを見る眉なしはどことなく犬神家のスケキヨを彷彿させる。
銀と小夏みたいに映画リスペクトでスケキヨにしてもよかったが、相方チョコを同映画の「珠世」にすると相乗効果で不気味さが増すためこれはやはり無いと思った。
性格
好奇心旺盛なうえ無邪気で甘えん坊。漫画に描かれるような天真爛漫な猫像がマロンには生まれつき備わっている。
全身お触りOK、鼻掃除や爪切りの時でさえも指舐めで余裕をかますイージーモードのマロンは、新人ながら家猫賞レースを総ナメにしたMVPである。
ただし、手のかからない子でよかったなあと思ったのも束の間、そんなマロンが面白くない銀が、ほどなくして家テロに走るのだ。(銀編参照)
好きなもの
好きなこと
触らせ可否
プレイスタイル
マロンの狩りは体力勝負の「猪突猛進型」
力の続く限り羽を追い続け、飛びつき捕獲する。
これには銀も小夏もただ見守るしかない、というか普通に引いている。
対抗できるのはチョコだけだ。
お気に入りイベント
多頭飼いの入り口にて
正直+2人くらいなら相性問題も簡単にクリアできると考えていた。
実際、大喧嘩するほど仲が悪いわけではないのだが、それで良しとはいかない微妙な関係性があるようだ。
相性は個対個、つまり4人だと1「自分」×3「相手数」×4「頭数」=12通りの相性がある。さらにご飯やプレイタイム、トイレや昼寝などシチュエーションごとに倍々で増えていくというものなのだ。
目を光らせれば大小さまざま問題はありそうだが、ベッドでみんなで昼寝をする姿にかつての寂しげな風景はもうない。
みんなが家族として絆を結ぶことを願いつつ、問題は片っ端から対処していくつもりだ。
まとめ
マロンによって幕が上がった多頭飼いライフ。周りの戸惑いをよそに当のマロンはやりたい放題 甘え放題の日々だが、陽気な彼にはぜひみんなを盛り上げるムードメーカーになってもらいたい。
マロンのいた公園には今日も他の猫たちが遊びに来ている。それをいつも見守っているおばあちゃんは「鍵尻尾や顔に傷のある猫が大好き」という。
がんばって生きている感じが愛おしいのだそうな。
マロンもしっぽの先にバトンのような鍵があり、鼻の頭に傷のようなつむじ?があるのだが、やんちゃな彼によく似合っている。
そしてそんな話をしながら私は「頬に傷一つないやつはプレッシャーに負けるのさ」と歌ったビリージョエルをふと思い出すのだった。
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