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退職後にもらえるお金。失業給付

以前に正社員として勤めていた会社を退職し、早くも半年が経ちました。
今は開業届を出し、フリーランスのエンジニアとして複数社とお付き合いさせていただいています。

今回のテーマですが、前回の記事が「退職後の出費」でしたので、「退職後にもらえるお金」のリアルについて書きます。それは失業給付についてです。

目次


失業給付とは

会社を辞めてもいきなり収入がゼロになり露頭に迷うか?というとそうではないです。
そこは、月給から天引きされていた雇用保険料が関係する"失業給付"を一定額、受けとることが出来るからです。

そのため失業後にはハローワークに赴き失業給付の申請に行くわけですが、実際にいくらもらえるか?には、いくつかのパラメタがあります。主に

1) どのようにして失業したか(自己都合 or 会社都合)
2) どれだけの期間、雇用保険に入っていたか?
3) 今の年齢
です。

私は雇用保険に10年以上加入していた35〜45歳のレンジで、自己都合退職でした。そのため、120日分の支給が自動的に決定します。(1日いくらかは後述)
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html

なお (1)どのように失業したか、は待機期間という支給されない期間に関係します。簡単に言うと「自己都合退職」の場合は2ヶ月間、給付が貰えない空白期間(待機期間)が生じます(過去は3ヶ月でしたが、条件により緩和されています)。会社都合であればこの待機期間はほぼ0になりますので、大きな要因となります。
https://jsite.mhlw.go.jp/tottori-roudoukyoku/content/contents/tori_kyufukikan_tansyuku021001.pdf

具体的にいくら貰える?

計算によるのですが、私の場合
・給付日数:120日 = 前述の条件より
・基本手当日額:7,585円/日 = 退職時の月給に依存します。また、上限と下限が存在します。なお7,585は前年度の上限です。
よって、最大7,585円 * 120日が受給出来ます。しかも、失業給付は非課税です。

失業給付の基本手当を受給するためには

ハローワークにて就職活動の実績が認定されることで、支給が決定します。インターバルはおおよそ1ヶ月間隔で、その間の就職活動の実績、すなわち企業と面接をする・セミナーに参加する・資格を受験するなど、就職に繋がる活動を2回行うことが条件となります。

失業給付とアルバイトや業務委託の関係

失業給付を受けている間、全く仕事をしていけないという事はありません。生活費のためのアルバイトであったり、過去からの付き合いなど、あることは想定されています。

ただし、失業給付を受けている間に前述の仕事を行うと、失業給付の受給額に影響を与えます。具体的には
・1日4時間未満の就業:「内職・手伝い」扱いとなります。手当を受給できますが、収入額と日数を報告する必要があり、計算された額が受給額から減額されます。
・1日4時間以上の就業:「就労・就職扱い」扱いとなります。その活動日の支給が受けられないです。ただ、受給期間内でスキップされる形になり、後で振り替えて受給できます(有効期間内であれば)

具体的には、申請書で下記のように記載・報告する必要があります。○で「就労・就職」を、☓で「内職・手伝い」を表現します。

アルバイト・業務委託の収入のボーダーライン

具体的なボーダーラインはハローワークの職員に正しく申し入れ、相談しましょう。意外と相談ベースで判断されていくのが面白いところです。

ただし、例えば週20時間以上の勤務であれば、それは雇用保険に新規加入するラインと合致するので、失業給付は許容されないでしょう。また、過去の給与水準に照らし合わせた収入上限もありますので、いずれにせよ要相談です。

最終的な着地

私は120日の支給期間が決定した後、何度かハローワークに通いました。
ですが、準備を進める過程で業務委託先としてお客様が増えたこと、しばらくは個人事業主として展開する展望が出来たため、そちらへの専業という形で「再就職手当」の申請に切り替えました。

「再就職手当」は、残りの受給期間と勘案になりますが、6割 or 7割掛けで一括で給付額を受け取る事のできる(しかも非課税)制度です。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/saishuushokuteate.pdf

なかなか失業給付のリアルを知ることが難しいため、この度記載しました。最後に、いいねやフォロー、とても励みになります。ありがとうございます。

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