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♯2 発覚
小さいトレシューが綺麗なままハルは3歳になりました。
幾度となく休日はトレシューを履かせて公園に連れていき、サッカーやろう!と言ってもすぐに飽きてしまう彼を見て
「多分無理だな…」と私が諦めてしまいました。
人には向き不向きがあるから仕方ないと。
今は仮面ライダーごっこしよ。と。
妻は1年間の療養でかなり良くなりました。仕事を辞めてパートを始めようかなと言うくらいに元気になりました。
少しずつ、本当に少しずつなんですけどこの時期に家族がしっかり形になっていったんだと思います。
そんなある日、運命の日が来ます。
一度病院に行った方がいいみたい。
妻からの相談でした。
え?なんの?
保育園の担任の方が発達障害の子たち精通しているようで。
気になったので専門の方を呼んで相談した結果一度受診されては?との事。
思えばみんながお山座り出来ているのに1人だけ暴走していたり
お友達とぶつかった事に気付かずにトラブルになったりとため息の出る出来事は多かったのです。
私は子供ってそんなもんかとか、他より活発だなぁくらいの感覚でしたが奥さんはそんな気がしてたそうです。
涙ながらに話す奥さんを尻目に冷静に受け入れる私。
この時はまだ簡単に考えていました。
この世に治らないものなんてない。今の医学は優秀だと。
この時にフワフワしながらも息子ハルに対するー
将来への期待とか、希望なんてものが色々あったのに単色の灰になっていくような感覚が脳裏を覆っていました。
奥さんはやっと元気になってきたのにさ。
大丈夫ー。
これは本当に自分の息子話なのかな。
大丈夫ー。
まだ決まった訳じゃない。
大丈夫ー。
大丈夫だ。
不安がグルグルする中で「大丈夫」が勝ちました笑
今思うと本当にラッキーな事がたくさんありました。
理解のある保育園の先生。
実は身近にいた発達障害のお子さんを持つ知人。
教員をされている友達がたくさんいた事。
今でも感謝が絶えません。
次回は本格的にADHDの息子がサッカー人間に至るまでに触れていきます。
つづく
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