Yokoo in Wonderland 横尾忠則の不思議の国

 横尾さんはいろんなところで、「絵は考えてみるものではない」「頭を空っぽにして」と話しているけれど、横尾作品はパワー強すぎて、目と脳みそが?!?!って動き出してしまう。会場を出る頃には「あーーすごかった。天才だな、横尾忠則」。そして脳裏には「本日の1枚」が焼きついてしまっている。また会いたい絵がある。

 今回のポスターにはペンで描いたアリスの後ろ姿。めずらしい。可愛らしい。「かわいい♡」を集めた展覧会なのか思ったら、違ってた。「なわけないじゃん、ばーか」と言われた気がして、ちょっと笑えた。いつも以上に「不思議の国」だったから。前回『原郷の森』が森を散歩しているような雰囲気だったせいかな。余計にどっかーーーんときた気がする。

 画家宣言前の作品を知らない年齢なので、70年代の作品たちに感動。カッコよすぎる。サントリー、日本コロムビア、ヤマハ、シマヤ……今、町の中でこんなポスターみたことない。日本、カッコよかったんだな。
 横尾忠則に影響を受けた美術家、音楽家、俳優、デザイナー、みんな元気かい?
 またカッコいい日本にしてくれよ。
                          横尾忠則現代美術館

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