甲状腺がんだって①発覚から手術確定まで

2017年9月20日深夜 顔の右側がなんとなく腫れてくる。痛みや熱感はなし、気のせいであってほしいと思って何もせず寝る。ものすごく忙しいのがひと段落して、友人と多少お酒を飲んだ日の帰りだった。

2017年9月21日 寝て起きても腫れているのは変わらないので、抗生物質でももらおうと近所のクリニックへ。血液検査を受けるも原因特定が難しいのでその場で系列の検診クリニックのエコー予約をとってもらう。
エコーをしても顔の腫れの理由はわからないが、甲状腺って何か言われたことありますか? と聞かれてエコーを当てられる。医師(消化器科が専門)から「なんか見えるから、専門病院に紹介状を書く」と言われ、その足で表参道の伊藤病院へ。
2時間待って診察(甲状腺腫れてますね、検査しましょうとだけ。顔の腫れは関係ないと思うと言われる)、血液検査(その後何度もとったが採血は一貫してうまい)、エコー(アニメ声の検査技師の女性だった)で合計4時間かかる。午後診療だったので結果は1週間後、と帰される。検査料は7450円。ちなみに顔の腫れは結局抗生物質を出されて数日薬を飲んだらおさまった。

9月28日 午前9時半ごろに病院について受付。外科の先生のほうに割り当てられる(担当医の指名はできない)。3時間ほど待たされる。悪性の可能性が強いので細胞の検査が必要、年内いっぱいだけど1か月後に押し込むから来れる日指定して、と言われる。診察料370円。
※ところで、伊藤病院の先生は外から見ただけで悪性かそうじゃないかわかるという話なんだが、実際のところはどうなのだろうか。そんなこと聞くような雰囲気じゃないので、まだ聞いたことがない。

10月17日 午後1時30分ごろにゆるやかな予約を入れてくれたので、午後半休をとって病院へ。あまり待たずに検査へ。針を甲状腺に刺して細胞の採取。最初の1刺しはあまり痛くなかったが、2回目、3回目はグリグリと押されて腹がたつくらいに痛かった。傷口にテープを張られて帰される。結果は1週間後。検査料2890円。この病気に関する全行程の中で、これが一番つらかった。表面麻酔くらいしてほしい。
※あまりにもつらかったので、そのままデパートに行って高いコートを買い、寿司を食べた。消費はすべてを癒やす。

10月24日 午前9時半に受付して、午後イチの診察に。悪性確定、手術で全摘ですねと軽く言われる。半年や1年放っておいてどうなるってもんじゃないですから、とも言われる。これはいわゆる告知というやつなのかと思うが、何度も「とれば終わり」と言われる。持ち帰って考えるか聞かれるが、毎回違う先生が見ていることと、症例数の圧倒的な多さにセカンドオピニオンを取って何かが変わるとも思えなかったので、手術する旨を伝える。診察料810円。
※99%そうですね、という言い方を今後何度も聞くことになる。まあつまり100%なんだろうが、言質を取られないようになのだろうか。

別室に入院予約の手続きをしにいくと、大部屋ならば翌年6月、個室ならば翌年3月、と唖然とするようなことを言われる。さらに個室は1日3万以上の差額ベッド代がかかるとの説明を受ける。平昌五輪中に入院できるなら個室で申し込もうと(半ば本気で)思っていたが、3月も6月も変わりないだろうということで大部屋を予約した。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?