見出し画像

どんないろがすき?

こんにちは。
皆さんはどんな色が好きですか?
私はみどり色が好きです。たまに髪の毛にも緑を入れたりするくらい好きです。
今日はそんな好きな色についての話。


女子の登竜門、ピンク

女の子はみんなピンクが好きだと思われがち。令和の今でこそいろんな色のランドセルが誕生したものの、私が小学生になる平成真ん中あたりの頃は、まだ赤と黒とたまにピンク、みたいなラインナップだったように思う。
昭和の固定観念を押し除けて台頭してきたピンク。それだけ多くの女児がピンクを好む傾向にあるということではないだろうか。はたまた売る側の押し付けって説も否めないけど、実際売れるから作るんだろうしなあ。

でも私は物心ついた頃にはすでにピンクが嫌いだった。ついでに言うと赤も嫌い。七五三の写真撮影では赤い着物が嫌だとごねて大泣きしたらしい。滅多にわがまま言わない子だったのに。
いわゆる女の子っぽい、というのが苦手だったようだ。なぜそう捻くれて育ってしまったかはわからない。

数ヶ月前、この本を読んだ。
ピンクの歴史、国内外での扱われ方、女児向け玩具、ジェンダーなど様々な視点でピンクについての考察がなされていて面白かった。
結局、女の子は本当にピンクが好きなのか、についてはっきりした答えは出されていなかったが、私こんなにピンクに対して構えなくてもいいのかも、という気持ちにはなった。そしてきっと、自分がピンクを敬遠しているのは、ピンクを通して女性らしさを求められることが不快だからじゃないかという結論に行き着いた。

小さい頃から、空気を読んで振る舞うのが上手だった。親曰く、『泣いたり動き回ったりしないから、どんなレストランにも連れて行ける子だった』とのこと。
その時自分に求められている行動を察知するのが得意だったんだと思う。だけどその分、求められる結果が出せないことも怖かったんじゃないかなあ。
女の子らしい振る舞いをできない自分はピンクを身につける権利がないように感じていたのかもしれない。


ピンクの反対、みずいろ

幼稚園、小学校頃から何かとみずいろを選ぶようになった私。もちろん好きな色ではあったけれど、その背景にはなんとなくピンクの反対を選びたい気持ちもあったような気がする。
周りにはやっぱりピンクを身に付けている子が多い中、そうじゃないものを纏いたい気持ち、周りと違う存在でありたい気持ちがあった。

幸いうちの両親はそういった固定観念で話をする人たちじゃなかったので、好きな色のものを買ってくれたし、やりたいことをやりたいようにさせてくれたこと、感謝している。


そしてみどり色と出会う

多分中学生くらいの時だろうか。萌黄色、という色があることを知る。自分の名前が入った色、どんな色だろうか…?
母の持っていた色の辞典で調べると、若葉のような明るい黄緑色だった。

いいじゃんめっちゃきれいじゃん!

それからなんとなく、緑が自分のテーマカラー、という意識が芽生えたように思う。しかも緑ってそんなに人気が高くはない。しかもしかもなんだか顔にも似合う!
人とあまり被らないうえ、自分の魅力を引き出してくれるなんて最高の色じゃないですか。以来、萌黄だけに拘らず、いろいろなみどり色を身に付けるようになった。今では濃くて明るい緑が一番好きかなあ。

不思議とみどり色を身に付けると元気が出る。自己暗示かもしれないけど。
幼少期、自然の中で楽しい経験をしたこととかも結びついていたりして。こじつけかもしれないけど。
だけどそうやって、自分のモチベーションを高められる、好きな色に出会えてよかったなと思う。同時に、そこに拘りすぎない自分でありたいとも思うようになってきた。


一周まわってピンクもあり

アラサーにもなると、別に他人にどう思われようと関係なくないか?の境地に達する。そして、避けていることは意識していることの裏返しでもある。

そこで気づいたのは、ピンクもありなのでは?ということ。

二十歳頃から、ショッキングピンク、ホットピンクと呼ばれるド派手なピンクはちょこちょこ選ぶようにはなっていた。でもそれはあくまで派手色として取り入れているだけで、女子ピンクの分類ではなかった。…この違い、伝わるかなあ!
相変わらず、女子ピンクは可愛すぎるよな〜と避けてきた。服、鞄、靴、化粧品、何をとっても、私の持ち物に女子ピンクのものは見当たらない。

だがしかし!コロナ禍でマスクを着用する時間が圧倒的に増えた今。
元々、チークやリップがないと具合悪いの?と言われかねない私の顔色は、マスクをすると病人のように…仕事用のブラウンのアイシャドウが似非貧血を加速させてゆく…!

そこでチャレンジしてみたのがピンク系のアイシャドウ。これがしっくりハマった。

思ったより全然浮かず、健康そうに魅せてくれる。肌の色が明るい私には、どうやら柔らかいピンクも似合うようだ。
ずっとずっと避けてきた何かから解放されたような気がした。と同時に、自分だって可愛くても良くない?とも思った(実際可愛いかは別として)。女の子らしいとかなんとか、決め付けていたのは自分の方だった。


その時に気に入った色を選べばいい

コロナ禍で気づくことができた、どんな色を選ぶのも自由、その時に選びたいと思った色を好きなように手にとっていいのだということ!
当たり前のことだけど、こんなの私が選んでいいのかなって気負う必要は、全く、全くない!!
新しい自分に出会ってみるのも楽しいなと思った。
もちろん、いつもの自分を貫くのもまたいいなと思う。

世間に期待されるのは嬉しいことだけれど、それに応えるかどうかは自由。

できるかぎり、自分の気持ちに正直でありたいですね!

皆さんは、どんな色が好きですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?