小さな秘密の活用

人っていろんな隠しておきたいことがある。
 
私の小さな内緒事は”右と左が分からなくて、真っ直ぐ線が引けないこと”
 
たぶん皆は上と下が分かるみたいに右と左がわかるはず。
 
でも私は生まれてから右と左って感覚じゃわからなくて、「えっと、お箸持つほうが右だからこっちやんな」と確認してからじゃないと答えれない。
 
視力検査の時ってちゃんと右と左を正しく答えれるかなっていうことでドキドキしちゃうやつ。
 
まぁ実際は視力がガチャピンやから検査には引っかかって目医者行きなんやけど。
（左右で視力が全然違うことを保健の先生はがちゃぴんって言ってたからそういうもんやって思って人に言うとまぁ伝わらない。やけど気に入ってるから使い続けてる）
 
どんな小さくたって、他人から見たら「なんのこっちゃ」とおもったとしても

本人にしたら大問題！！
 なるべく触れたくない！
でも触れんかったら後ほど核爆発起こしてしまいそうやから、大事な人にはわかって欲しいっていうなかなか厄介だけど愛おしい内緒事。
 
こんなことってわたしだけなんや。
親にはそんなんわからへんってアホなん違うん？
どっかおかしい違うんかって思われるのが恥ずかしくてずっと「わかる風」を装ってた。
 
でも働き始めた時に、隣のおねぇさんが
「私なー右と左わからへんねんなー、だから車運転する時とか道案内される時に急に右！左！っていわれると困んねん」
 
っていってくれた時に
「あ。世の中に同じ人いるんや」
こんな小さなことやけどすごく救われた。
そして、その後ぐっと仲良しになれた。
 
秘密は大人になってから人と急に仲良しになれる大事なカードの一つだと最近思うようにしてる。
 
生きていて不便なこの秘密も悪くないなって最近ようやく思えてきてる。
 
もちろんまだ人には簡単には言えないこともある。
 
でも、こうやって何気なく人にお話することで秘密が秘密じゃなくなっていったらもっと自分のことをぎゅー！って大事にしてあげれるんかなぁ
 
そしたら、その人の分からないことも愛おしく思えるんかなぁって少しわくわくもしている。
 
みんなの秘密はどこに隠されているんやろうか
 
直りかけたかさぶたがぽろっととれるみたいに自然に大切な人たちにお話できますように。

#コラム #秘密