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ステイホームとモンテッソーリ教育のおしごと

家族で流行り病に罹り自宅待機になって3日め。最初頭痛がひどかった夫を3日間別室で寝かせていたがだんだん私にも限界が来た。子1を添い乳しながら子2を腕枕で寝かせるので身動きが取れなくて、ちょっと寝返りをうちたい‥と動くと「そっちむいちゃだめ」「こっちに来て」と子1、2が両方から引っ張るので真上を向いて寝るしかないし、そのくせ夜中に交互に起きてお茶がいる、水がいる、おしっこにひとりでいけない、とだいたい4回くらいは起こされる。もう無理、と思って今日は夫に子1および2を預けて別室に鍵をかけて寝ることにしたんだけれど、おうち時間はまだあと4日もある。

部屋に籠もって、あと数日子どもと何ができるか考える。私は食べることが大好きなので思いつくのはおやつを作ることばかりだけれど、味覚がなくて何も美味しく感じないのでまったくやる気が起きない。子どものうんちが臭わないレベル。ジンジャークリスプが入った美味しい(はずの)オーガニックチョコレートをかじっても「口の中でなんかじゃりじゃりしてるな」と感じるレベル。食の楽しみがまったくない。うーんうーんと考えて、モンテッソーリ教育を学んで長女用に作った「おしごと」を次女用にメンテナンスすることにした。

数日前、モンテッソーリ教育を2年間学んだ「てんしのおうち」の基礎コースが終わった。モンテッソーリ教育を勉強したいなと思っていたところ、ちょうどお友達がここを教えてくれて誘ってくれたので一緒に学び始めた。巷ではなんやら独特な教具とか「おしごと」という言葉とか、目立つところばかり取り上げるので何か特別なことを子どもにさせるものかと思いこんでいたけれど、そんなことでは全くなくて、親の私のあり方を学ぶ大きな場だった。学び始めたときはお友達も私も育休中だったので、毎月どちらかの家に集まってお茶を飲みながら一緒に勉強した。最初は寝返りをうつかうたないかくらいの月齢でカーペットに転がしておけばご機嫌にしてくれた子どもたちもだんだん大きくなって目が離せなくなり、抱えて授乳したり抱っこしてあやしながら動画を見て勉強したのもいい思い出だ。

学んだからといって実践できているかといったら全然そんなことはないし、まだまだこれからだけど、少しずつ子どものことを観察できるようになったと思う。

今日は私が雑巾を縫っていたら次女2歳4か月が縫いさしをやりたいというので、かつて長女用に作ったものを出してみた(ちなみにこれは5歳0か月の長女も好きで取り組んでいる)。長女のとき、初めは全然縫うところをやってくれなくて、台紙に穴を開ける部分を延々とやっては「おしまい」と言っていた。縫ってくれないと残念に思って勉強会で相談するうち、縫わせたいというのは私がもっていた勝手な気持ちだったということに気づかせてもらった。長女の敏感期は縫うところではなく穴を開けるところにあったのだと。

次女に初めて縫いさしを提示してみたけれど、次女もつぎつぎに穴を開けたがる。へぇー面白いな、と思いながら、急かさずにちょっと引いた目で子どもを観察できる。縫いさしセットの仕様は今の次女の月齢に合っていなくて改善点がいろいろあるのだけど、そういうひとつひとつに気付くことができるようになったのも勉強会で得た大きな学び。

ちょっと子どもが寝たすきにステイホーム後半戦の準備‥と思ったので全部は書ききれないし、たった2年かじっただけのポンコツだけど、モンテッソーリ教育のことはまたどこかで書くことができたら。

※冒頭の写真の図案はバンビーノさんからいただきました。


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