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【#5】いまのわたしを探す記録

わたしは、外国語を少しずつ練習している。

それは、もう一度、
「いまのわたし」を違う言葉で
捉えなおしたいから。


英語アプリを使って、問題を解く。
その例題で、自分のことを、英語に訳す。


そして、
「My friend and my dog」
という例文が出た。


わたしは、すぐに
昔飼っていた猫を思い出し、
その猫と遊んでいる、甥っ子を思い出した。


ああ、それを訳そう。


そう思ったけど、なんだか、心がぎゅっとした。



「正直、あなたと、関わりたくない。」
その言葉は、姉だった。


甥っ子は、姉の長男だった。



姉と言えど、
甥っ子から見たら、「叔母さん」という
親戚関係の存在のわたし。


甥っ子の家族は、姉なのだ。


わたしは、ただの「叔母」なのだ。


姉が関わりたくない存在の「わたし」。
そりゃあ、甥っ子も関わらせたくないだろう。


昔、わたしの両親も、
親戚中に嫌われて、輪の中から外された。


でも、子供たちだけは、可愛がられた。


そう。家族とは関わりたくなくても、嫌っていても、
甥っ子や姪っ子は、かわいい。


だから、可愛がられたんだろう。

わたしも、ふとした時に甥っ子が浮かぶのは、
そういう事なんだと思った。


でも、子供の頃のわたしは、
両親は受け入れないのに、
子供だけ可愛がる大人たちに、
恐怖すら覚えていた。


だから、わたしは、
甥っ子や姪っ子とは、
きっともう、会えない。


いや、会ったとしたら、
それは、もう
以前の「叔母さん」ではない。


なんか、「母と仲の悪い人」「母を傷つける人」
になるのだろう。



昔のわたしが、
「わたしは、甥っ子と姪っ子に、そんな怖い思いさせたくない!」
と強く叫ぶ。


でも、もう会わない。
いつか会えるかもしれない。
でもその時は、いつかの遠い親戚の叔母さん。


どうか、甥っ子と姪っ子が
わたしのことを忘れて、
関わることもなく、穏やかに過ごせますように。



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