二月三日 節分
節分の夜は出かけるというので、お昼ごはんに恵方巻などの縁起物の節分献立をいただくことにした。
「恵方巻って食べにくいし、一本を黙々と食べるのってどうもねぇ。家で作る牛肉と午房入りの中巻がいいよね」
と長年言っていたけれど、二年前から
「豪華な海鮮恵方巻を買ってきて食べるのもいいんじゃない?」
というリクエストにより、これが定着。
「だったら家で巻けない恵方巻だよね」
と、2022年、熱気あふれる恵方巻きコーナーで見つけたのが魚屋渾身の海鮮恵方巻だ。
(今年もあるといいな)と特設コーナーを探すとありました!
お吸い物は福茶をアレンジした簡単な縁起物のお吸い物で、節分には欠かせない。
超簡単な節分お昼ごはんで、来年もこれでよし。
食後、前日からお泊りに来ていた少年と夫とで早々に豆まきをして、節分の邪気払いは終わる。
二月四日 立春
前々日から
「鬼まんじゅう食べたい。ばぁば作って」
という少年の熱烈なるリクエストに応え、四日午前、鬼まんじゅうを作り届ける。
それから鬼打ち豆を使って、富久豆を煮る。
用事を済ませて午後四時、注文していた立春朝搾りを隣市の酒屋まで取りに行く。
立春朝搾りを注文して、このお酒で立春を祝うという行事が我が家の行事に加わったのは2015年からだ。
春の始まりを寿ぐめでたき日の朝に搾り上がったばかりのお酒が立春朝搾りで、加盟店の酒屋が早朝、酒蔵に手伝いに行き、生まれたての新酒を各店に持ち帰り、正午には店頭に並ぶという、酒に関わる人々の思いが詰まった熱き酒だ。
午後七時からささやかな立春の宴をはじめる。
立春朝搾りの酒粕をもらったので、急遽、鶏もも肉を酒粕と塩麴でマリネしてグリルした。
「おお、荒走りの新酒ですねぇ。だけどアルコール分が最後に口に残るのじゃなくて、酒米のほの甘さと香りの余韻です」
甲辰の立春に甲子で春を迎えられた佳き夜は、こうして過ぎていった。
春はすぐそこです。
東風解凍
はるかぜ こおりをとく
(立春記事を公開後みぞれ?
あらららーっ
初雪です
大雪注意報まで発令されました❄️)