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出雲そば 「献上そば 羽根屋」


出雲大社 拝殿

「八雲立つ出雲の国」
神の国・神話の国
 

出雲はもう何度も訪れている。
訪れるたび、温故知新。
ますます深まる神の国・神話の国についての事象。

美味なる食も出雲に在り
出雲そば 」 忘れられない店 note


■ 献上そば羽根屋 出雲文化伝承館店

出雲を訪れたなら、まずは出雲そば、献上そば羽根屋 に立ち寄る。

明治29年に建てられた、出雲地方の大地主であった江角(えずみ)家の母屋(おもや)、長屋門(ながやもん)を移築した出雲文化伝承館
今の時代に失われつつある出雲地方の伝統を今に伝え、
訪れる人々が出雲の歴史と文化に触れることができる憩いの場として平成3年に開館
建物の南側は、三の間、二の間、書院と座敷が続く三間造りで、
書院からは、出雲流庭園が見渡せる
伝承館内にある出雲蕎麦「献上そば 羽根屋」

「ここで何品か肴を頼んで熱燗を飲み、〆に鴨せいろを食べるというのが最高なんだけどなぁ」と夫が言う。
だけど出雲文化伝承館内にあるので夜の営業はない、それが残念なのだといつも夫は言う。

店内は広くて密にならず食事ができる

そばの実を殻ごと挽いたそば粉でそばを打つ出雲そばは、色が濃くて香りがよいのが特徴なのだそうだ。

出雲地方独特の三段の丸い器(割子)を使い、割子に盛った冷たいそばにだし汁を直接かけて食べることで、そばとだし汁の調和した味わいが楽しめるという。

  鴨せいろそば 大盛り

本店にはなくて、伝承館店のみの鴨せいろそば(本店は鴨なんばん)

思ったほど脂っぽくなく、甘さもちょうどいい
葱と鴨肉と鴨だんごが入っている

蕎麦の実を皮ごと石臼で挽くため、蕎麦の色は濃く黒く見え、香りが強い出雲蕎麦(献上そば羽根屋は十割そばではない)を夫、豪快にたぐる。

  割子二段定食

こちらも人気の定食(義兄注文)

しじみお味噌汁とかやくごはん、卵焼きなどが付いた定食

  天ぷら三色割子そば

いつ見ても美味しそうなビジュアル(私はいつもこれ)

薬味盛りだくさんが嬉しい出雲そば
一番上の割子にだし汁を入れてそばを食す
食べ終わったら残っただし汁を二段目にかけて食し
だし汁を使い回しながら上から順に食べてゆく割子そば

ああ、出雲に来たなとしみじみ思うのが出雲そばをたぐる時だ。

最初に出された冷たいそば茶が、これまたそばの香りで歓迎といった風でよかったなと思い返しながら、ごちそうさまでしたと店を後にした。

出雲地方特有の築地松(ついじまつ)に囲まれた敷地


■ 献上そば 羽根屋 本店

出雲市駅近くにある本店は、車がないときでも徒歩で訪れることができるので、よく行くそば屋だ。
出雲市駅からいくつか商店街を通り、本町商店街に入る。  

かつては出雲の繁華街であったであろう商店街
レトロ感漂う出雲本町簡易郵便局

5分ばかり歩いたら店の前。

老舗そば屋らしい本店の佇まい

午前11時をすこしまわったところ。

「テーブル席が満席なので奥の座敷へご案内します」と店の方 

柱時計に水屋箪笥
坪庭からのやわらかな陽射し

  五色割子そば

五段重ねとなると、まあ、立派なものです。
気になるのが具。
卵黄、とろろ、厚揚げ、天かす、山菜の五色。

そば好き夫、顔がほころぶ。

上:五色割子そば 
下:天ぷら割子そば定食

  天ぷら割子そば定食

しじみお味噌汁とかやくごはん、小鉢、香の物のセット。
そば屋では必ず天ざるを注文する私、出雲そばもやっぱり天ぷら割子そば。

お腹いっぱい。
また本町商店街を歩いて、少し街を散策。

歩けば歩くほど忘れられない街になる出雲


まだまだたくさんの出雲そばの名店はありますが、あと一軒。

■ 出雲そば 荒木屋

出雲大社近くのそば屋・荒木屋は、創業天明年間で200年以上続く出雲そば最古の老舗

  縁結び天セット

写真はないけれど、そばはもちろん美味、店の雰囲気も良し、食べてみたかった出雲ぜんさい付きというのも嬉しい。

縁結び天セット に付いていたご縁袋
”「ご縁袋」は、願い事が叶いますように開けずに大切にお持ちください”

旅人と出会うこと 
恋人同士になること
夫婦となること 
親子となること

生きることすべてが「縁結び」


今度出雲を訪れたなら、奥出雲のそば屋にも行こう。




(2022/07/06と2016/09/13に訪問した時の記事を編集)



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