《不定期活動報告①》第一回・銀竹定例歌会が行われました

毎月一回、銀竹で定例句会or歌会を開催することになりました。

10月は【歌会】。
10月28日(金)に開催しました。
ちなみにこの日はグンマ県民の日。すべての帝国民にグンマの力が解放される日でした。

参加者は、日比谷虚俊、大橋弘典、綾驟雨晴、本城懐音、カワウソさん(ネプリでは林和弥)、植木まい、工藤鈴音。
また、当日は欠席ながら詠草を提出したのが、北村太希、遠藤伊代。

当日はネプリ発行後に新規メンバー・植木まいさんと工藤鈴音さんをお迎えしたので、その歓迎も兼ねた会に。

したがって互いが初顔合わせというメンバーがおり、自己紹介の「最近はまっていることは?」では
・前橋のカフェめぐり
・ピアノを用いた作曲
・綾驟雨のTwitterを眺めること
など話が盛り上がりました。

さて、本題の歌会ではかなり点がばらける結果に。

参加者の作品をひとり一首ずつ。

コウモリはむき栗みたいなその脳ですべてを抱えているのに僕は 工藤鈴音(一席)

海原をゆららと泳ぐミズクラゲ月夜の船につきとばされる 林和弥

let us aloneと唱え塩を振る つまりバズれば官軍ってこと 日比谷虚俊

べたべたのくちびるのまま「もうここにおられんなあ」と嘘つくおまへ 植木まい

5℃以下の卵と生を共にして いやもう彼に生は来ないの 本城懐音

銀河より林檎を落とすあそびして禁断として胸に眠らす 大橋弘典

イヤホンを耳に押し込みあわよくばこの良い夜に感電死したい 遠藤伊代

惑星船に乗ってオールも舵もないぼくらは宇宙のどこにいるんだ 綾驟雨晴

吹替の声少しだけちぐはぐに感じるような帰り道かな 北村太希

工藤さんの一席の歌は「コウモリの脳」を「むき栗」に喩えた点が「生々しいリアリティがある」と評価を集めました。「僕」への自己評価の低さも共感を呼んだ一方「その」「すべて」「僕」などの語が指す実態の曖昧さゆえに取りきれなかったという意見もありました。

また、植木さんの「べたべたの」の歌では、初句が「甘味などを食べてべたべたとした唇」を意味していると読むか、キスの後の唇と読むかでその後の「おまへ」が作中主体と同性なのか異性なのか、そしてどのような関係なのかが変わる、という議論がありました。

総評として「もう少し恋愛の歌があるかと思った」(植木)という感想に「男性メンバーは皆男子校出身なので、恥ずかしがっているのかもしれない」(日比谷)という厳しい指摘(笑)もあり、微笑ましい場面も。

描写の巧みさと意欲的な主観表現の兼ね合いがポイントとなる歌会だったと言えるでしょう。
(報告者・大橋弘典)


記念撮影


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