その部屋が車いすユーザー向けに改修できるか、それが問題だ。その2

昨日の続き。

↓昨日の記事
その部屋が車いすユーザー向けに改修できるか、それが問題だ。その1

1.図面で分かる範囲の見分け方
2.図面では分からない範囲の対処方

今日は「2.図面では分からない範囲の対処方」です。

ハッキリと言います。
見に行かないと結局分かりません(元も子もないw)

ただし、予測をたてることは出来ます。

まずはこちらの物件を見てください。

文字の癖が強い!(どうでもいい笑)

パッと見で、昨日の「トイレが2方向に延ばせる」がアウトなので、まずこの物件は難しいのですが、今回はそれとは別のお話。

実は

この図面だけで室内に段差があるかどうか、予測が出来るのです。

お風呂の右下、台所の左下に謎の四角がありますね。
これは昨日も触れた「配管」です。水の通り道。

そして、よく見ると玄関の右斜め上にもこの四角がありますね。

この物件は段差がある確率が高いです。

玄関に配管がある場合、水を流すために、室内から玄関まで傾斜をつけなくてはなりません。

しかしずーっと斜めった部屋にするわけにも行かないので(笑)、室内の水回りの位置を高くして、床の下を通すのだそうです。

つまり、お風呂やトイレの前に段差が発生する。

ちなみにこちらの物件は廊下から洗面所への入り口に凄まじい段差がありました。

もしも潤沢に予算があるのでしたら、この段差の分、すべての部屋の高さをアップさせることで室内を段差フリーにする事も可能だそうです(すげー発想)

ただ、室内をすべて高くしているので玄関にスロープが必須になります。もう大変な大工事!

もう一つ見てみましょう。

トイレが2方向に広げられ、洗面所への入り口も引き戸と言う理想的な物件。

ただし、、、玄関横に「MBPS」がありますね。

この「三菱日立パワーシステムズ」はニューイヤー駅伝で旭化成に僅差で破れて準優勝となり…

ってそれは「MHPS」!(*`Д´*)ノ←一人ノリツッコミ

※MHPSを知らない人はググってください。そして来年のニューイヤー駅伝を必ず見てください(布教活動)

…気を取り直しまして。

「MBPS」とは「MB」と「PS」。

「MB」とはMeter Box、つまり電気・ガス・水道などのメーターがあるスペース、

そして「PS」とは、Pipe Space、、、はい、配管です(泣)

なのでこの物件も室内に段差がある確率が高いです…ちなみに今度の休みに内見に行く予定です…ああまた現地で膝から崩れ落ちるのか…😭

さて、ここまで(1)トイレ改修、(3)段差、について話してきましたが(2)のお風呂。

お風呂は基本的にいじれません!

もう少し広ければ…と思っても、トイレのように「クローゼットを潰してお風呂を広げる」なんてことは不可能です。

なぜならユニットバスだから。サイズが規格で決まっている物を当てはめて作っているので
もしどうしても大きくしたいのなら、ワンサイズ大きいユニットバスを配置して、そのほかを総作り直しするしかありません。

予算があるなら良いかもしれませんが…現実的ではないですね。

まとめ
①間取り図を見て、トイレが改修できるか確認する。(2方向に延ばせるか)
②入り口に配管がある場合は段差があるケースが多いので、手間を省くために可能であれば事前に段差がないか電話等で確認してもらう。
③入り口に配管が無いケースやお風呂については、見に行くしかない!

以上、「見に行ってガックシ」を最大限無くす策でした。

もし同じようにバリアフリーの住まいで困ってる人がいたら参考にして欲しい&情報交換したいです!

コメントお待ちしています(^-^)ノ

もしサポート頂けたら、行く離島を増やします!…嘘です(笑)車いすユーザーの婚約者との結婚資金に使わせていただきます😄