大人になってからギター教室に通い始めた話
背景
長年クライミングをしてたが、肩を壊して数ヶ月距離をおくことにした。その間に眠っていたギターを持ち出して、一度ちゃんと向き合ってみようという気持ちになった。
ギターは学生の時にバンドで弾いていて、当時はGLAYやラルクが全盛期だった(どれほど前かは察していただきたい)。独学かつバンドスコアでtab譜の内容をそのまま覚えていて、音楽理論など完全に飛ばしていた。なので「ちゃんと」ギターを学ぶ機会はなかったのである。
この機会にギターを趣味の一つとして戻すか、見切りをつけて売ってしまうかを決めるべく、ギター教室に通うことにした。それが 2023年12月の出来事である。
ギター教室を探してみると、なんと徒歩3分の近所に見つけた。リモートも考えたが、距離も近いしまずは対面レッスンでモチベーションを高めることにした。教室に通うのは小学生以来で、制度の説明や雰囲気など非常に新鮮だ。まずは隔週30分で始めることにし、頻度や時間(50分コースもある)についてはやりながら調整することにした。
私のスケジュール都合上同じ講師をアサインすることができず、月2回を異なる2人の講師に担当してもらうことになった。一貫性を持ったレッスンではないかもしれないが、個別の視点で見てもらえるというメリットもあると考え、この2名体制でスタートしている。ここでは講師A、講師Bと表記する。
この記事を書いてる時点で3回受講し、どんなことをしたのか書き出してみる。忘れがちな自分のためでもあるし、ギターレッスンがどんなものか興味のある人の参考になれば幸いだ。
なお、その人のレベルや目標によって変わってくるはずなので、あくまで私のケースである。私が通う教室にはカリキュラムやシラバスはなく、講師と生徒間に託されているようだった。
特に弾きたいという曲もなく、目標もなく、「なんとなくギターを弾けるようになりたい」という曖昧な要望を持ってきた自分に、講師は少し困った様子を見せた(なんかすいません)。目標設定って大事ですね!
初回 : 講師A
とにかく基礎から学びたいと伝え、以下の指南を受けた
6,5弦のフレットがそれぞれ何の音か、パッと出てくるように把握しておくこと(5弦7フレットはなんの音?)
主要なコードの形を覚えること
メジャー、マイナー、セブンス、マイナーセブンス、メジャーセブンス、マイナーセブンスフラットファイブ、ディミニッシュ
これを6弦と5弦がルート音がある二つの構成を覚える
マイナーセブンスフラットファイブのコードを弾いた記憶はないが、講師の方曰く頻出とのこと
2回目 : 講師B
私のレベルをみるため、その場で Mr.Big の To Be With You を一緒に弾いた
ただコードを弾くだけではなく音の抑揚などをつけており、音楽してて良いね!というフィードバックをもらった(褒められると純粋に嬉しい)
次までに課題曲を考えてもらうことになった
エリック・クラプトンの Unplugged とか良いかもという流れになった
3回目 : 講師A
アレンジを弾けるヒントを教えてもらった
一つのコードから、1~3弦だけアルペジオで弾く
Dコードは5弦がルート音なので非常に便利 → 5限もポジションと音を覚えておくと便利
1限と3限は4フレット差で同じ音があるので、どちらを弾いても良い
コードの形からポジションを変えることで、指の移動を減らすことの工夫など
これらのことを踏まえて、山下達郎のクリスマス・イブのイントロがどう構成されているかを説明してくれた
課題曲として、山下達郎の SPARKLE をもらった
(講師の方が)コード進行やアレンジが勉強になったとのこと
講師Aと講師Bの間で情報共有などはされていないようだったので、それぞれの講師から課題曲が出ている状態となった
家に帰って軽く弾いたがコード進行の前にリズム難しくないですか???
ここまでの感想
30分は短い。しかしその分密度高くできるので集中力を保つためにもこの時間でキープする。(というか不慣れなコードの形と音の構成をイメージしていると脳がパンクして30分でヘロヘロになった)
今まで逃げてたところ(曖昧にしていつか自然と身につくだろ、と思っていたところ)をちゃんと突きつけてくれるのでありがたい。代表的なコードぐらいシュッと出るやろ、と思っていたが、全然ダメだった。これは高校時代にメタルしか弾いてこなかった弊害だろう。もっと語り弾きとかすればよかった。
F#m7 と言われてコードの形から抑えることができるポジションがこれで… という形でどんどん展開できる仕組みになってたのに感動した。ギターよくできてる。早く脳のシナプスが繋がってほしい。
お金を払っていると脳への浸透度が違う。これを狙って教室に通い出したが、想像以上の効果が出ている。あとは慣れてしまうことが怖い。
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