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英語を話すことは、英語の勉強より必要なことがある。

英語を話したい、英語新聞をスラスラ読みたい人は沢山いるだろう。
私もその一人で、長く海外に暮らしているが毎日が勉強だ。

仕事では、専門用語を含む色んな単語が飛び交うので、辞書を引かない日はない。
色んな地域や国から来ている人は話し癖もあるので、リスニングも含め毎日が勉強。
おかげで英語力は大分上がったと思う。

英語をはじめ、他言語を話すときに勉強以外に何が必要か、自身の経験から纏めてみたので、コロナ渦後に留学や旅行を予定している人に読んでもらえたら嬉しい。

自分に自信を持つこと

恐らくほぼ全員が経験する、英語を話す時のドキドキ感。初めての場所、初対面の人、聞き取りにくい電話での会話等、緊張をすると普段聞き取れることも聞き取れない。
では緊張を少しでも和らげるにはどうしたら良いか。

まずは自分に自信を持つこと。落ち着いて、いつもより低めの声でゆっくり話す。
英語圏の人は英語しか話さない人が多いけれど、自分は日本語は勿論(完璧でなくても)第二言語として英語も話せるんだぞ!という気持ちを忘れずに話してほしい。

Apple TVで”Ted Lasso”というコメディシリーズがある。アメリカからやってきたアメフトのコーチが、畑違いのイギリスのサッカーコーチに就任するという、ちょっと変わったストーリーだ。

その中で、興味深いエピソードがある。(以下ネタバレ注意)
自分に自信が持てない英国人のNateというコーチが、両親の結婚記念日の為に、とあるレストランで窓際の予約を取りに行ったが、門前払いをされた。いつも自信に満ちているボスのRebeccaに、どうやって予約が取れるか聞いた答えが「ひと回り自分を大きく見せる」こと。鏡の前で息を深く吸って、自身に言い聞かせるシーンを是非参考にしてもらいたい。

尚、聞き取りにくい話し方をする人は山ほどいるし、中々通じなくても決して自分の英語のせいにはしないこと。イギリスの大学院を出ているヨーロピアン夫でも「カプチーノ」をオーダーしても、「カップ オブ ティー(紅茶)」が出てくることもある位だから。

自分のルーツや自国のことをしっかり理解している事

特許翻訳者の み・カーミノさんの記事「英語で話せない」のではなくて「日本語でも話せない」のでは?に、とても共感を覚えた。

夫と出会った頃に聞かれた質問は「首都の東京の人口はどのくらいか」「出身地の人口は?」。さっと答えられる人もいるだろうが、私は全く知らなかった。(全人口くらいは知っていたけれど)

更に上をいくのは元教師の義理父からで、北方領土問題から葛飾北斎、第一・二次戦争、宗教、事件、言語、事件や死刑制度等、幅広い質問が投げかけられ、私の意見を求められる。恐らく既にある適度自分で調べていて、日本人からの詳しい情報と、日本人ならではの考えが聞きたいのだろう。私が社会科の先生程の知識があれば、もっと満足してもらえる答えが出来るのになぁと思うと同時に、知識の乏しさに毎回がっかりする。

私たちの当たり前が、当たり前ではない国の人たちと会話をするのだから、知識が多ければ充実した会話ができるだろう。自分の考えも伝えられれば、更に良いと思う。

相手に興味を持ってみる

暑い日の少ないイギリスの夏に、古着屋で買った麦わら帽子をかぶっていたら、
道の反対側から知らない人黒人のおじ様に「似合ってるよ!」とお褒めの言葉を頂いた。友人は時々道で髪型を褒められ、どこの美容院で切ってるか良く聞かれるらしい。

まだよく知らない同僚やご近所さんと話をする時は、ネイルなどの容姿から、連れてる可愛い犬まで、素敵と思う事を伝えるとコミュニケーションが自然と生まれる。

また話す相手に家族がいるのであれば、例えば「娘さんは元気ですか?」等と聞いてみるのも良いと思う。いつも思うのだが、こちらの人たちは家族の話をするのが本当に好きだ。(偶に自分の要件を忘れてしまうくらい)。職場のデスクの上には、家族の写真を飾っている人が沢山いて、ほっこりする会話ができるだろう。

最後に。


夫と出会った頃は、私は英語の聞き取りが苦手だった。特に夫の英語は聞き取りにくい癖のある話し方方で、スーパーで見かけた時は、商品棚に隠れて見つからない様にしていた程。
この3つをあの頃の私伝えることがが出来るのであれば、隠れる必要なく、もっと早く楽しく話せたかもしれないなぁ。







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