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デザイン思考の種類と構成

最近もろもろのデザイナーイベントとかで得た気づきのメモです。

デザイン思考の種類

デザイン思考にはいろんな側面や解釈がありますが、大別して3種かな、と思えてきました。

ステップ型

いわゆる「デザイン思考フレームワーク」で表現されるやつです。Empathize / Define / Ideate / Prototype / Test の流れのやつ。

普通に「Design Thinking」でググって出るやつですね。
整理されててわかりやすいけど、実際にこの流れがデザインワークの中で踏襲されてるかね?と疑問が湧きもする。

「デザイン思考はクソだ」と批判されるときのデザイン思考はこれだと思ってます。

大学とか書籍で語られるデザイン思考はこれ系だと思ってて、学術風デザイン思考、とか言ってもいいかなって思ってます。

カオス型

SaaS Design Conference 2022でFigmaの山下さんが語っていたデザインワークの実態みたいな話も、デザイン思考の一種だと思っています。

アイデアが最初にあって、リサーチやプロトタイピングを行きつ戻りつしながらスピーディに推進する、というような話です。

煩雑でわかりにくいですが、デザインワークに従事してる身としては「そうだねぇ。そんな感じだよねぇ」と納得できる内容です。
現場風デザイン思考という感じですね。

リバース型

Spectrum Tokyo Desing Fest 2022で平野友規さんによって語られた、作ることを起点にして、従来のデザイン思考とは逆方向に流れる形を大枠としつつ、イテレーティブに行きつ戻りつするものです。

https://speakerdeck.com/hiranotomoki/risatinoqian-nishi-womiao-ku

日本語や日本文化に添ったデザイン思考として語られていたので、これを和風デザイン思考と呼びたいと思います。

どの種類にせよ

どれにせよ、発散と収束を繰り返すことが基本であり、その時々の案件や文化背景によってアレンジされているもの、と解釈しています。

他の〇〇思考との関係

デザイン思考と対比されるものとして、論理思考(Logical Thinking)やアート思考(Art Thinking)があります。
これらも理解しようと試みてるのですが、どうもイマイチ掴めないと言うか、書籍やWebの記事を読んでも「これらもデザイン思考の一部では?」と思ってしまいます。

少々大雑把ですが、デザイン思考の発散フェーズをアート思考、収束フェーズを論理思考としてとらえると、自分的には理解を整理しやすいのでは?と思っています。(それでもまだまだ掴めてないところが多いのですが。)

というか、デザイン思考、論理思考、アート思考は合わせて一つのものであり、それぞれ別の側面を見てたり観点が違っているのだけなのではなかろうかと思いつつあります。

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