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モーニングページを1ヶ月続けてみた話

こんばんは、夜枕ギリーです。

9月1日は月の始まり、新しく何かを始めるにはちょうど良いタイミングでもありますので、今日からnoteを本格的に始めていきます。

一応8月中に準備期間に自己紹介や別の場所で続けていた記事のお引越し分を用意しましたので、はじめましての方はそちらをご覧いただけると分かりやすいと思います。

だいたい週2回を目安に更新していく予定です。内容はFANBOXと同じですが、こちらではメンバー向けの記事も冒頭は読める仕様となりますので、よければフォローをお願いします。全体公開の記事も月2回ほどの投稿を予定しています。



さて8月が終わったということは、無職になって1ヶ月経ったということでもあります。おめでとうございます。ありがとうございます。

とは言え本当に実感がない。「やることが無さ過ぎて無限に寝る」という時間的セレブリティの境地にも至っていません。市役所やハローワークを往復したり、ネットでお仕事を貰うための準備をしたりいろいろ忙しい。

そんな中、新しく「モーニングページ」というものをはじめました。この言葉を調べると「夢を叶える」「未来を開く」「魔法の習慣」といった言葉が踊るので、私と似たような価値観の方であれば「おっ?」と妖怪アンテナが立ち上がるかもしれません。

これが何なのかっていうと、「毎朝起きてすぐ、紙のノートに思いついたことを書く」というものです。それも3ページ(日本語なら2ページ)書きなさいと言う話で、かなりの文量を吐き出す必要があります。

元はジュリア・キャメロンさんというアメリカ人アーティストが提唱した、創造性を回復させる習慣らしいです。私は岡田斗司夫さんが配信で紹介しているのを見て知りました。

仕組みとしては、頭の中に普段からパンパンに詰まっている理性的なことを文章にして全部で吐き出してしまうことで、芸術的な脳が働きやすくなるという考え方だそうです。本の中では「排水」と呼んでいます。

詳しいやり方については夢やら未来やら魔法やらのキラキラしたまとめサイト、それこそnoteの記事が教えてくれるので割愛しますが、私が1ヶ月続けてみてそれなりに感じた効果などを記事に残してみようと思います。



モーニングページには「誰にも見せない」「手を止めず書き続ける」というルールがあり、これに素直に従うと(最初は意外に難しいです)、書こうとも思っていなかった言葉がボロボロと流れ出てくることがあります。

こうやって人に見せる前提で記事として書いているときはどうしても外面のよい言葉になってしまい、理性や常識を働かせながら書いているということが自覚できます。

モーニングページではそれらを意図的に無視して進めるので、自分の良くない部分や価値のなさそうな言葉がフィルターを通すことなく顔を覗かせます。例えば弱音だったり、悪意だったり、怒りだったり、普段なら隠すかオブラートに包んでいる言葉たちです。

それだけでも面白い効果なんですけど、勢いのままに書き進めていると、ここからさらに自分との対話に発展していくことがよく起こります。

なぜそんな良くない考えになるのか。それはこういう理由だろうか。その理由は正しいのだろうか。じゃあどうすればいいのだろうか。

元々問題の言語化が癖付いている方ではあるのですが、うんうんと唸りながらやる言語化と違って、このハイスピード言語排出は思ってもいない方向に話が発展することが多々あります。

また、普段なら放置するようなちょっとした感情にまで言語化のメスが入るので、いろいろと行動に移しやすくなったという効果が出ています。

具体的にはノートを描いてる最中に「作業が進んでいなくて焦る」みたい気持ちがパッと頭に浮かんだら、そのことをノートに書いた流れのまま、なぜ作業が進んでいないのか、なぜ焦るのかといったことを自分に問いかけることになります。

それに答える形でノートをどんどん書き連ねていけば作業が進まない原因やら、進まないことで起きる問題やらが具体性を帯びてくるので、実際に作業を進める取っ掛かりが生まれます。



モーニングページの触れ込みとしては「アーティスト脳の領分を確保する」ということになってるんですが、私の場合は実際にやってみると「理論で殴るセルフけつ叩きマシーン」という印象を受けました。

脳が勝手に芸術的な思考になる!という感じではなく、そもそも芸術的な思考というものは誰もが多かれ少なかれ持っています。しかし普段は「ぐちゃぐちゃの何か」が脳を占拠していて、芸術的な思考を邪魔しています。で、モーニングページによってそのぐちゃぐちゃを理論で紐解いてスムース化させるという感じ。



ちなみにはじめて1か月と言いましたが本当はもう少し前から土日だけ使ってはじめています。これは退職前後の心境を記録に残しておきたいという動機があったのですが、まあ会社や社長のことをボロカスに書いていて面白いです。辞める理由が出るわ出るわ。会社が火事にでもなってこのノートが見つかったら私の人生は終わるかもしれません。

そういう会社への不満なんかもバーっと書いてると、それまでなら不満や怒りといった感情で止まっていたことが、なぜそう思うようになったか、辞めることで解決する問題なのかなど、考えるようになりました。

まあそれでも退職願を出す手は1秒も止まらなかったので、意志の強さは相当だったんですけど……。



ちなみにこれ、会社に勤めながらだと続けるのはかなり大変なんじゃないかなと思います。ただでさえ睡眠時間が足りていないのに30分早く起きてノートを書けっていうのは厳しそう。

しかもノート2ページを文章で埋めるって、手を動かし続けても30分じゃとても終わらないですからね。勝手にルールを改変していいか分からないですが、私はページ数でなく30分のタイマーをセットして時間で区切って書いています。それでも1ページちょっとくらいですね……。

継続性の意味はあんまり感じていないので、土日とかにちょっと試してみるのは良いかもしれません。みなさんも良いご退職を。


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