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デビュー前に心折れたVTuber(にならなかった人)を想う

こんにちは、夜枕ギリーです。

noteのおすすめに「VTuberになるぞ!」的な記事が表示されたので気になって読んでみました。ゲームが趣味なのでVTuberになることでより楽しくゲームを遊びたい、一緒に遊ぶ仲間を見つけたいという動機らしく、思い立ったが吉日ということでその準備の様子を記したnoteでした。

フットワークの軽さは素晴らしいし頑張って欲しいなと思いながら読み進めたところ、デビューのために必要なものや配信のハウツー、最新のVTuber事情までぐんぐん知識を吸収しているっぽい。これはデビュー目前か!?と思ったらパタリと更新が止まり、今日まで何か月も動きがありません。

関係があるかは分かりませんが更新が止まる前、順調に準備が進んでいたところで某チャンネルの「新人VTuber向け講座」的な動画のシリーズに出会い、なんというかご自身の「VTuberになれば毎日が楽しい!」という甘い考えを打ち砕かれた様子が記されています。こんな考えではダメだと気持ちを新たにし、やるべきことや己への戒めを10行以上に渡りリストアップされていました。

で、noteの更新もSNSのポストも止まってしまったと。

まだ更新が止まってから数か月なので、ひょっとしたら講座動画を参考に水面下で計画を練り直し入念な準備を済ました上でデビューする直前なのかもしれませんが、なんとなくデビュー前から頭でっかちになってしまいフェードアウトしたのかなぁという気がします。この方がどちらかは分かりませんが、少なくとも「やる前に挫折する」というのはよくある話です。VTuberに限らず。

これ、何が原因かっていうのが難しいところなんですよね。さっきの「新人VTuber向け講座」は界隈では支持のある方によるもので参考にしている人も多いし、内容もおおむね現実に即した的確な情報になっていて、上手く吸収すればVTuber活動を成功させるための大きな武器になると思います。

しかし新人向けか?と言われると怪しいものもあり、デビュー前からすべてを素直に受け止めると課題や理想だけが膨れ上がって呆然としてしまうかもしれません。例えるならこれから漫画を描いてみたい!というまったくの初心者に、最近の売れ線ジャンルを教えたり、SNSでイイネをもらう方法、同人と商業どちらを目指すか選ばせたりという話までしている感じ。

もちろん本当に初心者が知っておくべき情報もたくさんあるんですが、デビュー前の未経験の状態だからこそ情報の取捨選択は難しく、行くべき道を見失ってしまうとパターンも容易に想像がついてしまいます。

今回のnoteの方で言えば「楽しくゲームをする」「仲間を作る」が当初の目標だったので、少なくとも「広告を活用して登録者数を増やす」がデビュー前に必要な情報だと私は思いません……が、参考にすべきこととしてピックアップされていたので、情報を集めるうちに「成功しなきゃ」という気持ちが大きくなってしまったのかもしれません。

でもこれは本当に難しい。楽しいVTuber活動を夢見てデビューしたら同時視聴0人、再生数1桁、Xで何をつぶやいても無反応、一緒に遊ぶVTuber仲間も見つからない、そんな活動が続けば早々に心が折れてしまうかもしれません。そうならないためにもこういった先行者の知識は身に付けた方がいいとも思います。

私も情報の取捨選択をしようなんてたまに言うんですけど、取捨選択をするだけの知識や判断基準が自分の中に無かったりするからから難しいんですよね。それでも自分の当初の目的は思い出せるはずなので、それだけは手掛かりとしてちゃんと残しておきたい。

冒険に出ようと思いたち、その日のうちに荷物も持たず家を出るのか、1年かけて道具を揃えて50kgある全身鎧で身を包むのか……。「ちょうどよさ」が一番難しいかもしれない。

新人VTuber向けの「新人VTuber向け講座との向き合い方」という講座が必要。

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