約束
彼はただ………仲間と兄を待っていた………
再会できるのかさえ分からない仲間達を………
ずっと捜し求めてきた兄の生還を………
街を守りながら………終わりの見えない約束が果たされる日を………
魔物に身の献上をされても………彼は一切動じない………
痛みに耐えながら………
彼らを待ち続けている………
生き別れた仲間達と兄をずっと待っている………
生まれつき持っている「能力」は当時「異端」とされ………
幽閉されていた俺は両親が死んだことすら………知らなかった………
それを彼らは「希望だ」と………そう言って俺を仲間として向かい入れてくれたから………
「必ず帰る」と兄と約束したから………
俺は待っている………
彼らと兄の帰りを………
〜人物紹介〜
時任 時雨(ときとう しぐれ) 能力者で時折自分以外の人々の時が止まることがある 仲間達と兄の帰りを故郷の街で待っている 悪魔から街を守ることも多いが日中は基本寝ていて、夜人気がない時間に目覚めて街をパトロールしている 食事は基本1週間に1回だけ(それでも多い方)
時抗 駿(ときあらが しゅん) 街に住む「時に抗う」能力者の青年 「時に身を任せる」時雨とは逆に止まった時間に抗い動ける 心優しい青年で眠っている時雨に声をかけては飲み物などを置いていく(時雨はそれに気がついている) 生まれつき色素が薄く白銀の髪にシルバーの瞳をしている
時任 詩音(ときとう しおん) 人から悪魔になった黒魔族の幹部 魔族になったことで人間の頃の記憶をなくしてしまった 街に来る悪魔の親玉とは仲が良く時雨のことを聞く その後街に訪れた際時雨を魔族に引入れるべく愛に飢えていた時雨を仲間から引き剥がし魔族にする
帰ってきた仲間達との再会の時間は短く………
兄との再会に隠してきた感情が目を覚ました………
気まぐれに更新していきます
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