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陸視点

空「昴さん………アルタイルのα部隊の隊長務めたことあったんだね………陸知ってた?」

陸「俺も知らなかった  昴さんが権力者であったこともアルタイルの隊員だったことも………」

昴さんはアルタイル所属時代に起きた戦闘で、兄弟を亡くしたことや仲間、部下達が死んだことをずっと悔やんでた………それも双子のお兄さんが愛した人が死ぬ所も見ていたそうだし………きっと昴さんもその人が好きだったんだろうな………

陸「双子のお兄さんが愛した人を昴さんも愛してたのかもしれないね」

海「それか戦術を教わった人か………だよな」

それも有り得る………ただ昴さんは自分の過去を話さない………今日話した内容もおそらくごく1部を抜粋したんだろう………

陸「きっとあれは一部だよ  まだ俺達に話してない内容がある」

快「あまり深堀するのもな………」

陸「本人が話したくなったらその時聞けばいい」

夜摩「そうだな  ところで陸  お前昴さんの左眼気がついたか?」

やっぱり気がついてたんだ………そりゃそうか………夜摩は昴さんと気が合うみたいだしよく観察してるし

陸「完全に視力をなくしてるね  多分俺達がこの家に来た時にはもう見えてなかったかもしれない  俺はチョーカーをするから場所がわかるけど………快達はしてないからよくぶつかってるよね」

快「やっぱり見えてなかったんだ………」

海「話しかければわかるみたいだけど………」

空「大体はぶつかってようやくわかるって感じだったね  俺らも何か気がつけるものつけた方がいいのかな?」

確かに………いつ料理中にぶつかるかわかんないもんな

陸「昴さんに聞いてみるよ」


ということで陸はリビングにいる昴の元へ向かう


陸「昴さん」

昴「ん?陸  どうした?」

陸「快達が昴さん用に何か音が出るものをつけた方が良いかな?って  昴さん左眼視力失ってるでしょ?」

昴「………気が付かれてたか………まぁあんだけぶつかったりしてりゃそうか………………そうだな  鈴は陸が着けてるから鈴以外であれば良いんじゃないか?」


と昴からの了承も貰ったので陸は部屋に戻り了承を得たと報告


陸「ただ俺が鈴をつけてるから鈴以外でって」


リビングで適当な飲み物を取り出して持っていきつつ陸は言う


陸、空、海、夜摩「「「「快はピコハン(ピコピコハンマー)の音でいいんじゃね?」」」」

快「いやおかしいだろなんで俺だけ決定事項かのようにピコハンの音なんだよ?!」

陸「いやだって叩いてかぶってジャンケンポン滅茶苦茶強いじゃん」

快「だからってそりゃねぇだろ!?」

快本当に叩いてかぶってジャンケンポンの攻撃側強いんだよなぁ………防御も上手いけど………

陸「良いじゃん分かりやすくて」

快「お前言い出したら聞かないのは知ってるけどそれはあんまりだ!!」

陸「んじゃじゃんけんで決めよう  さーいしょはぐ〜じゃんけん」

快、陸「ポン!」

陸  チョキ  快  パー  結果快の負け

快「なんでこういう時に限って?!」

陸「はい  ピコハンの音決定〜」


と言うわけで今日に限ってジャンケンに負けた快はピコハンの音で決定(ピコピコ音)


陸「海は魚でいいんじゃない?魚のビチビチ音」

海「('ω'◎)イイヨー」

陸「空は金属が当たる音」

空「( 厂˙ω˙ )厂うぇーい」


そしてツッコミを入れる間もなく音が決まっていく


陸「夜摩はパチパチ音(お菓子のパチパチするやつの音)」

夜摩「ぁぃ(。・Д・。)ノ」

快「ちょっと待て!!陸  お前のそのセンスを疑うんだが?!」


陸のあまりのセンスのなさ(空を除く)に快が叫ぶ


陸「ピコハンは黙って」

快「誰がピコハンだ!!!」

空「ジャンケンに負けたんだからしょうがないでしょ」

快「それに関してはぐうの音も出ないけどな!!お前らそれでいいのか?!」


一応快はチームメイトの中では最年長でリーダーなのだが………何分こういう時は扱いが雑


快「ぐぅ………」

陸「決定ね〜今作ったからつけて〜」


と言う事で能力で音のなる装置の埋め込まれたチョーカーを陸が作ったので、全員(快は渋々)つけて動作確認をする


快「…………」

「ピコッ………ピコピコ」

陸、空、海、夜摩「「「「ブフッwww」」」」

快「もうヤダ俺………(´;ω;`)」


空と陸を除いた海と夜摩も面白い音なのに対して、快のピコピコハンマーの音に4人が吹いた


昴「陸wwwお前らちょっとこいwww」


そして音を聞いていた昴が4人を呼び出し


昴「話は聞こえてなかったけどwww誰がなんの音だよwww」

昴さん既に爆笑してるんだけどw


今まで見たことがないくらい既に爆笑している昴


陸「俺が鈴、空が金属が当たる音、夜摩がお菓子のパチパチするやつの音、海が魚のビチビチ音」

昴「で?ピコピコハンマーの音は?www」

快「スッ…(手を挙げた)」

「ピコッ」

昴「ブフッwwwwwwwwwあッはははははははははははははははははははははははははは!!!なんで快君!?意外すぎるwww」

快「仕方ないじゃないですか!じゃんけんで負けたんですよ!!」

昴「じゃんけん?!じゃんけんで決めたのか?!男子高校生してんなぁはははははははははははははははははははははははは!!!!!!」




その日1日  快が動くと鳴るピコピコハンマーの音に大爆笑していた昴は、用事があって来た大和にドン引きをされた………

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