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陸視点

陸「…………」

特進クラスの卒業ってスピーディだなぁ………


その日  陸の火曜学校の特進クラスの生き残った20人は卒業式に参加し陸を含めた5人のチームは全員生還


昴「卒業おめでとう  陸、快君、空君、海君、夜摩君」

陸「昴さん来てたの?!」

昴「そりゃ来るだろ笑  ただ今日はスーツだしメガネもしてるから分からなかったんじゃないか?」

昴さんのスーツ姿初めて見た………

昴「車で来たから全員乗りな  お祝いをしよう」


という事でクラスでの最後のHRを終えてから昴が待つ車へ


大和「卒業おめでとう」

陸、空、海、快、夜摩「「「「ありがとうございます」」」」」

大和さんも乗ってた………本当にお祝いをする気で起こしたんだろうな………


日中は基本寝ている大和が車に乗って(スーツで)いたのでお祝いするために起きてくれたのだと知る


昴「あっ悪い  少し寄り道しても良いか?」

陸「はぁ~い(о´∀`о)」

このまま真っ直ぐ行くと孤児院に着くけど………なんで孤児院に………?


車が進む方向に孤児院があることを知っている陸は不思議に思いつつ、孤児院の前で車が止まったので窓から外の様子を伺う


昴「美羽」

あっ先生だ………綺麗な赤いドレス………前々から赤は似合うと思ってたけど凄い似合う………

美羽「昴?どうしたの?院長先生からドレスコードでここで昴を待っててって言われたのだけど………」

昴「俺がそう言ったんだよ  美羽  ………なぁ美羽  俺  昔言ったよな………「好きな人がいる」って」

美羽「え?………そうね………ここを出ていく前日に言ってたのは覚えてるけど………」

ん?これってまさか………


耳の良い陸は車の中で助手席を開けていることやスーツであること、話をしている内容でこの後昴が何を言うのかを察しニコニコ


昴「………ずっと言ってなかった  美羽  好きだ  俺と………結婚を前提に付き合って頂けませんか?」

美羽「えっ?………じゃあ昴が「好きな人がいる」って言ってたのって………私?」

やっぱりー!!昴さん酔っ払うと先生の話ばっかりしてたのはこれか!!!


内心1人で盛り上がっているように見える陸だが実は車の距離的に他の人達にも聞こえるので、大和はニコニコしており快と夜摩は驚き顔、空と海は微笑ましそうな顔をしている


美羽「私なんかでいいの………?」

昴「君じゃないとだめなんだよ美羽」

美羽「………喜んで」

カップル成立!!


義理の父親でもある昴と自分の面倒を見ていてくれた女生徒が幸せになる予感がして、陸はとてつもなく嬉しい上に美羽の恋が成熟したのが純粋に喜んだ


昴「助手席座って  陸もいるから」

美羽「うん」


そして色々と昴が根回しをしていたそうでそのまま美羽は車の助手席に座った


美羽「陸君  久しぶり  大きくなったね」

陸「先生もお元気そうで( *°∀°* )」

美羽「(​ *´꒳`*​)  これからよろしくね?」

陸「はい( *°∀°* )」


と言うわけで美羽は昴と結婚を前提に付き合い始め、そのお祝いも兼ねてその晩は高級レストランで皆で食事をした………


〜それから8年〜

昴「陸  美羽  おはよう」

美羽、陸「おはよう」

陸「今日は3人で」


陸の高校卒業から8年が経ち昴と美羽は交際2年目で結婚し、世界各国を回った陸と昴は5年前に病で両足を切断した車椅子の美羽と、久しぶりに3人でピクニックに行くべく早くに起きて最近有名になってきたピクニック場へ


美羽「風が気持ちいいね」

昴「そうだな  それにしても快君達が卒業して3年で結婚して家庭持つとは思わなかった」

陸「元々交際してる人がいたのは知ってたんだけどね」

俺もそうだけど皆卒業して直ぐに能力者専用の組織のオファーが来ると思わなかったし………まぁ全員フリーで滅茶苦茶稼いでるけど………


因みに組織のオファーは今でもよく来る


昴「………美羽  少し屋内にいてくれるか?」

美羽「分かった」


ふと陸と昴が危険を感じとり昴は美羽を安全とわかっている屋内に美羽を避難させる


昴「わかったか  陸」

陸「うん  あそこで大丈夫?」

昴「あそこなら問題ない」

昴さんが警戒モードになった………快達も到着したみたいだし………


危険を感知するのが誰よりも早い快が招集をかけたらしく5年ぶりに5人が揃った


昴「………!!防御魔法陣展開!!!」

陸「うわっ?!」

昴「ぐっ………」


昴が何かを感じとり咄嗟に防御魔法陣を展開させ何かからの攻撃を防御したが………何分攻撃そのものがかなり重く昴もかなり体力の消耗が激しい


クリーチャーS「へぇ………「彼」の息子か………生き残ってたんだね」

昴「…………」

クリーチャーS「辛そうだね?楽にしてあげるよ」

昴「ぐっぅ………」

クリーチャーのSランク………昴さんが1人だけで戦えるのはA+まで………つまり1人じゃこのクリーチャー相手には勝てない………


陸がそんなことを思っている間に昴が魔法陣を展開するために右腕を前にやっていたのだが………クリーチャーの圧に押されミシミシと音が鳴り始め………どんどん昴は苦痛の表情を見せ始めた時………


「バキャン」

昴「っ!!」

クリーチャーS「あーあ  随分と派手に折れたね〜」

昴「っ!っ!!」

ど………どうしよう………俺達じゃ戦えない

クリーチャー「さぁ〜てと?君達美味しそうだね  若いから肉柔らかそう」

昴「っ………!」


クリーチャーは昴の血が自分に害であると分かっているようで戦うことの出来ない陸達を狙い、陸達では防げず昴も右腕が剥離骨折(はくりこっせつ)をしてしまい防御不可能


陸「っ!!」


陸達が死を覚悟した瞬間………



大和「させるか!!!」






大和が到着しクリーチャーSの攻撃を能力で防御しつつ跳ね返した………

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