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新曲「初恋」について(note初投稿)

初投稿です。正直noteがどういうものか良く分かってませんが取り敢えず長文を書いて共有できそうなのでやってみます。

というのもクリスマスイブに投稿した「初恋/東北きりたん(NEUTRINO)」について書きたかったのです。

先にニコニコのリンクはこちら!(飛べるのかな?)

YouTubeはこちらです。

申し遅れましたが私はgillと申しまして、活動は2年半ほどしてます。その中でも自身最高傑作と言える作品が今作です。

この記事ではこの曲のコンセプト解説や注目ポイントの説明をしたいと思います。需要の有無は知らん。

【コンセプト解説】


まず、この曲のコンセプトについて話します。
結論から言うと、本作の元ネタは恋愛ゲーム「アマガミ」です。
なのでここからはアマガミのネタバレを含みます。大丈夫な方だけご覧ください。




















大丈夫でしょうか??

では、再開します。

アマガミは主人公がクリスマスイブの待ち合わせをすっぽかされ、雪の中待ちぼうけを食う過去の回想から始まります。
その過去を引き摺りながらも気を新たに恋愛をしていく、というのが大まかな流れです。
エンディングは大きく3種類で、BEST, GOOD, BADとあります。(それ以外にもありますがここでは割愛)
BESTは1人の女の子を一途に愛するエンドなのですが、GOODとBADはそうではなく、二股をするのが前提のエンドです。
もっと具体的に言うと、2人の女の子とクリスマスデートの約束をし、デートした方とのエンディングがGOOD、デートをすっぽかした方とのエンディングがBADです。
自分がされたことと同じことをしてしまうという非情さ…。

そして、今回の曲はヒロインの1人、「絢辻詞」のBADエンドをコンセプトにしています。
と言っているのですが、私は絢辻さんのBADエンドは未プレイで、どうなるのか知りません。(他のヒロイン5人のBADはプレイ済)
なので、逆に想像して書けるな、と思い作ることにしました。
絢辻さんと言えば「裏表のない素敵な人」でお馴染みですが、その「表」(=「私」)と「裏」(=「あたし」)に隠れる本当の姿を見つける物語になっております。
「私」や「あたし」は絢辻さんの1人称の使い分けです。

ちなみにBESTエンド本当に良いので未プレイの方は是非やってみてください。泣きます。

ただ今回はBADなので救いはありません。想像するに一番キツいBADエンドになるんじゃないかと思っています。(中多さんとか森島先輩のもキツかったですが…)
というのも、BESTエンドでは偽ることない本当の姿(=「わたし」)を見つけて終わるのですが、その裏では主人公以外との人間関係を捨ててしまう一幕もあります。主人公さえいればいい、とも言えるエンドなのですが、BADではその主人公にも裏切られてしまうわけです。ヒロインによってはBADでも結ばれることがあるのですが、その経緯がある以上絢辻さんルートにおいてその可能性は万に一つもないと思います。なんなら、絢辻さんの自我が完全に崩壊してしまうのではないかと考えています。
少なくとも、悲しい結末は避けられません。

アマガミについて話しすぎるとアマガミの記事になってしまうので…そろそろ曲の解説に戻ります。ここまでの話を元に歌詞を見ていただけると意味が分かってくると思います。全て説明すると長いので一部抜粋して説明します。

裏表の無いトランプみたいにずっと
素直なままでいたかった


絢辻さんのセリフ、「裏表のない素敵な人」から借りてきました。絢辻さんはBESTエンドで「もう偽らなくていいのね」(うろ覚え)という旨のセリフを言います。主人公にはありのままの自分を出そうとしていたはずが、BADでは結局待ち合わせに来なかった。そこから出た感情です。裏表のないトランプではジョーカーは隠せないですよね。

泣きたくて 泣きたくて 「わたし」を閉じ込め投げ出した日も
あなたが側にいてくれたから明日を信じられたの


攻略中、絢辻さんの本当の姿、「わたし」が一瞬出てくるシーンがあります。(「わたしはだあれ?」と発言することが)
主人公がいると絢辻さんの中の「わたし」が顔を出し、本当の目的が分からなくなってしまうとのことでした。なので絢辻さんは主人公といる時にたまに出てきてしまう「わたし」を閉じ込めていたんだと思います。ただ、どんな姿であっても側にいてくれる主人公がいたからこそ、裏表に縛られず生きられるようになり、最終的にBESTでは主人公を完全に信じて「わたし」を出す決意をします。

ありのまま受け入れてくれた初めての人だから
私の最初で最後の恋でした 愛した人よ 永久にさよなら

絢辻さんにとって、どんな姿の自分も認めてくれた始めての人なんです、主人公は。家族にさえ真実の自分を見せられなかったんです。(というより絢辻さんが本当の「わたし」を隠してしまった一番の原因が家族)
なのでもちろん恋愛もしてこなかったはずです。そもそも得がないから恋愛などしなくて良いと思っていた気がします。
そして、BADでは真の自分をさらけ出すほど信じていた主人公に裏切られる…。絶対もう恋なんてしないでしょう…。逆槇原敬之。(え?)
唯一の味方にも裏切られたら絢辻さんはもう頼る宛がありません。一体どうなるのでしょう…。BADエンドやりたくねえ。。。
そして、最後は主人公と「さよなら」することを決意して帰路に着くことになるでしょう。家には帰らないのかもしれませんが。

他にもここはこう!という歌詞もあるのですが、それ言い出すと長くなるのでこの辺にしておきます。続いて注目ポイントを紹介します。

【本作の注目ポイント】


先ほど解説もしましたが、歌詞についてもう少し補足すると、ヒロインの名前が絢辻さん以外全員分入っています!MVにはその部分にそれぞれのイメージカラーを付けたので分かりやすいかもしれません。「桜」など季節外れの言葉が出てくるのはこのためです。(桜については主人公達の通う輝日東高校の通学路に「桜坂」という坂がありますので、その意味もあります。桜並木かは分かりませんが)
歌詞に名前を入れたのは、ゲームシステム上絢辻さんの元に主人公が来なかった=別のヒロインの元に行ったということになるので、裏切られた相手は思っているより近くにいるぞ、ということを表したかったのです。
そして、絢辻さんはこの歌自体なので歌「詞」です。(ニコニコでは概要欄でイメージカラーの水色を付けました)

他に、ストーリーに絡むところで言うと、BPMの変化にも意味があります。基本は94なのですが、ラストのピアノフレーズでは92と僅かに遅くなっています。ここは、諦めて帰る時のイメージです。主人公が来ないと分かり、流石の絢辻さんでもすぐに気を切り替えることは出来なかったのではないかと想像します。そしていつも通り歩みを進めようとするのですが、その足取りは重くなってしまっているイメージでBPMを2だけ遅くしてみました。
ちなみに最後は堪えきれずに涙を流してしまう様子を表しており、歩みを止め立ち止まった様子をsus4で、溢れる涙をadd9で表現しました。
そこの部分を動画でも表現しようと試みたのですが、あまりにもダサくなったので諦めました…。涙はパワポで作って波紋もなんとかしましたが堪えきれなくなる感じは出せなかったです。動画編集頑張りたい。

ボーカルについてですが、いつも通りNEUTRINOの東北きりたんに歌ってもらいました。聴いていただいた方の中にはビブラートが気になった方もいるのでは、と思います。ここにも意図があり、寒くて声が震えている様子を表しました。実際の気温&1人ぼっちの両面があることから想定より強くかけました。なのでめちゃくちゃ震えてます笑

ギターソロは何回も練り直しました…。結構頑張って弾いたので聴いてもらえると嬉しいです。

ベースは本来打ち込みだったのですが、ご依頼させていただいた結果とてもまとまりのある音源に仕上がったんじゃないかと思います。受けていただき感謝です。

イラストは完全に絢辻さんでお願いします、と頼みました。光と影のコントラストが素敵な素晴らしい絵を仕上げていただきました。こちらも感謝。

という感じで長くなってしまいましたが(ほぼアマガミの説明でしたが笑)、以上が本作の紹介になります!本当に良い作品が出来たので、1人でも多くの方に聴いていただきたく思います。

是非よろしくお願いします!!!


gill

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