雨と6月とワタシ
雨の日。
小学生だったわたしは、友だちといっしょに通学路を歩いている。カサを差して。雨粒のカサにあたる音が、なんだか落ち着くような気がして、うつむいて歩く。
アスファルトのすこしくぼんだところに水たまりが出来ていて、そこにいくつもひろがる波紋をながめて立ち止まる。ぱらぱら、しとしと。
水たまりにつま先を下ろすと、大きな波紋がひろがる。
そのそばから、雨粒のちいさな波紋がいくつもひろがる。
2回3回とつま先を水たまりにひたした。
通学途中、いつものアレをやる。
街路樹、種類はなんだったんだろう。
そんなに大きくない、若い木が等間隔で植えられている。
その木を思いっきりかかとで蹴ると、
少し間があって、
葉を濡らした雨が一気に「ザァッ!」と降ってくる。
木を蹴ってからの1秒になるかならないかの間と、カサを叩く「ザァッ!」という音がおもしろくて、友だちと変わりばんこに、木を蹴って遊んだ。街路樹がとぎれるまで、順番にそれを続けたのだった。
登校すると、濡れた床でうわぐつがキュッキュッと音を立てる。
湿気のおおい教室はいつもより薄暗くて、
蛍光灯の明るさが妙に目立った。
あんこ! はるかのっ!
寄せ書き〜っ、RADIOぉぉお。
で、雨と6月とワタシ、募集中でございまっす。
詳しくはこちらっ!