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台風の影響に気をつけましょう (理系という考えからとおくはなれて)

丸腰で書こうとすると、以下のようになる。
準備していないというのは、とりとめもない文章の中に本音がそのまま出る、ということかもしれぬ。


人文学や商学、法学といった学問は、あとからの独学でもある程度の勉強はできるとわたしは思っている。商学から離れた経済学、というのはわたしにはよくわからない分野になる。
おとなの世界において、業務で経営や裁判を扱うようになれば、必然的に契約や裁判例に目を通すことになるし、財務を見るための目を養うことになる。大人になって仕事やお金を取り扱うようになると、必ず勉強するものでもある。そうなってから本格的に実務レベルのことを学ぶ人が圧倒的に多いように思う。人文学は表に出ることはなくても、その人の人間形成や思考プロセスの組立てに関わることで、役に立つとか金銭的な価値があるという以前に、人として備えているべき教養ともいうべきもののように思う。

一方で、専門的な学術組織で実験が必要な点で、"理系"はあとから学びたいと思った際に、少々骨が折れる。
また、わたしの見た狭い範囲ではあるものの、大学での理系の研究は概ね世界でも最先端のものなので、刺激的なのではないか、と思う。最先端の研究とは、地球の上で誰も知らなかった自然の摂理や利用方法を発見して世の中に知らしめる、ということである。わたしにもその実績がある。
フラフラと学校に通い、何となくアルバイトをしていた学生がある日、大学にある最先端の研究に放り込まれた。それまでの、教科書と黒板をメインの道具として扱っていた講義とは異なり、目の覚めるような思いがして「何かやれるんじゃないか」と初めて思った記憶がある(もちろん、基礎実験はあったけれど、それをこなすのは基礎技術の確認に過ぎず、特に楽しいものでもなかった)。


一部には"理系のほうがかしこい"という偏見があるが、あれはまったくの嘘だ。何をやっていようと、かしこい人はかしこい。携わる分野が違うだけの話である。必要に応じて物事を学ぶのは世の常である。

そして、
どの学問分野であっても、大学学部4年で学べることはあまりに少ないし、その分野の基礎情報が身につけられればよいのではないか。よく遊び、よく学ぶ。
学ぶというのは、学生の特権では無いし、基礎情報のそろったおとなの方が学ぶ速度は圧倒的に速い。

くるまの運転免許を取ったからといってすぐにどんな車両も乗りこなせるわけではなく、そこから経験を積んで上手な運転とは何かを学ぶのに似ている。ある程度運転ができれば、いろんな状況に対処できる。そういうことである。


目線を変えてみる。

たとえばスポーツであっても、正しい努力をしないと結果が出ないという。
なるほど、と思う。

何にしても、正しい情報を選ぶことが必要になる。正しい情報を選ぶ、とは「結論をぼかす情報、おかしな言いがかり、自分を陥れようとする他人の罠を、自分に入れない」ことである。友達が言おうと教師が言おうと、発言者の都合で他人を引きずるような言葉、低い視点からの感情的な言い分に惑わされてはいけない。

あまり世の中で積極的に言われないことではあるが、わたしの実感として、レベルの高い場所にいる人は、人間的にゆたかでおもしろい人が多い。同じ労力を使うなら、他人にいやがらせをするより、自分を深耕したほうがよいことを理解しているからである。世の中にある情報についても同じことが言えるだろうと思う。


自分の進む方向がどちらか。
答えはない。
答えがなければひとは悩む。

悩むのは、なにかひとつの正解があってそれ以外を選ぶと不正解であり恥をかく、と捉えるからである。それこそが偏見であって、4つの選択肢の1つ以外は自分を陥れる罠だ、という学力の測り方が染み付いていることに由来する。

そして、悩むというのは、自分の視野で全部見えているわけではない、と知りつつ一所懸命に考えることでもある。そういう意味では人は悩まねば成長できない。真剣に考え考え時間を過ごし、それでも答えは出ない。そういうものである。卑近な例でいえば「オムライスとたぬきそば、お昼にたべるのはどっちが正解か」というのに近い。そんなものに正解なんて無いのだ。

じゃあ悩むことになんの意味があるのか。

未来がわからない状況で、自分にとって正しいと思える判断を、直観的に下すためである。判断を迫られたとき、迷いなく決断するためである。本当に悩んだすえに出した結論は、必ず正しい方向に自分を導く。間違いない。

自分の得意なものを選ぶ、というのは一つのやり方ではある。一方で、自分が思いもしなかったものに飛び込んでみると、文字通りの新しい世界が開けることがある。その世界で得た自分の新しい能力に加え、元々の自分の得意なものを掛け合わせれば、さらに創造性あふれる時間を過ごせることもあるのだ。

真剣に一歩一歩進めば、助けてくれる人が必ず現れる。
人の世界とは不思議なものである。



ところで
前置きはこのくらいにして本題なんですけどね、
台風というわりに、このあたりは静かですよ。
みなさまお気をつけくださいね。