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郵便局のお兄さん

私はいつも行く郵便局にお気に入りのお兄さんがいる。私は子供の頃から手紙や文を書くことが好きで文通をしていて郵便局が大好き。今の地域で郵便局に、ふと、どこにでもいるような大人しく優しく、丁寧なお兄さんがいた事にコロナ禍でやっと気づいた。

それまでは当たり前の人と思って過ごしていた。いつも丁寧でありがたく、この人は何歳だろう?とか、お友達になりたいな、なんて思うようになる。
それを何人かに話しても、理解してもらえなくて、自分の純粋な気持ちを隠していた。特に、日本だし、ワーカーと、一般の男女に友情というのは見つけるのはとても難しい環境。何人かは理解してくれて、天気の話とかしてみたら?なんて私に希望をくれたりもした。
でも、郵便局は狭いし、友達になりたいな、興味の気持ちを郵便局で出来るだけ隠すようにしていたら、お兄さんが窓口にいないのにいきなり裏から出てきた時など、マスクしていても顔に自分の、リアクションが出てしまい多分同僚のおばちゃん達にバレバレだ。髪を染めた後に郵便局に行ったら、お兄さんもお兄さんとて、隣の窓口業務中に、映画のような二度見の動きをした🤣


気軽に、寒いねー、えー髪染めたのー?、いいねー、いつもありがとうねー、今年もよろしくお願いしますねー、など言えたらいいのになあ。
今日郵便局に行ったら外で、盲目のお客さんを肩に手を這わせて誘導している姿を見て後で涙が出てしまった。
なんて素晴らしいんだ、この地域の盲目の人を一人だけ知っている、多分あの方だろう。私も信号機が青になった時に、青ですよと話しかけた事がある。周りは誰も声をかけなかったから、みんな冷たいな、なんて思っていた。
なのに、お兄さんが手助けしていたよ!!やっぱり!優しい人だという直感は当たっていたんだ。
素晴らしいねえ、って一言いえたらなあ。
言えないのが本当に、歯痒い。こんな平和的な出来事、心に黙っておかなきゃいけないのが本当に歯痒い。純粋な気持ち。1つ言えば疑われて。いつも暗雲が頭上にあると思うと自分でもやましいことをしているのかなという気持ちになって辛い。でも自分が自分を疑って自分の気持ちを消して生きるのは1番心によくない。
私はあのお兄さんがとても素敵な人柄だなあ!素晴らしいなあ!と心から思ってる。
それを、下心の気持ちでしか受け取れない人がいたら、その方がちょっとひねくれていると思う。
だから、まっすぐな思い、直感、自分の中でやっぱりこれは、と思うものは無理に消さなくていいと思う。
疑うものがあるなら、何がひっかかりか、それをきちんと自分の中で分析してみてあげる事が大切だと思う。

あの郵便局のお兄さん、心で、いつもありがとうございます。本当によくしてくれて、あなたは最高の人だよ、と言いたい。言ってる。

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