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お盆という文化

日本で毎年夏季に行われる、祖先の霊を祀る一連の行事を総じて「お盆」ていいますよね。

日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事で、8月13日 - 8月16日の期間だそうだが、かつては太陰暦の7月15日を中心とした期間に行われたそうです。

明治期の太陽暦(新暦)の採用後、新暦7月15日に合わせると農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなったとか。

ちょっとWikipedia先生にお盆の由来について聞いてみましょか。

由来
仏教用語の「盂蘭盆会」の省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれる。盆とは文字どおり、本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したともいう説もある。現在でも精霊を「ボンサマ」と呼ぶ地域がある。

中華文化では道教を中心として旧暦の七月を「鬼月」とする風習がある。旧暦の七月朔日に地獄の蓋が開き、七月十五日の中元節には地獄の蓋が閉じるという考え方は道教の影響を受けていると考えられる。台湾や香港、華南を中心に現在でも中元節は先祖崇拝の行事として盛大に祝われている。

盆の明確な起源は分かっていない。1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事があった(1年が前半年と後半年の2年になっていた名残との説がある)が、初春のものが祖霊の年神として神格を強調されて正月の祭となり、初秋のものが盂蘭盆と習合して、仏教の行事として行なわれるようになったと言われている。日本では8世紀頃には、夏に祖先供養を行う風習が確立されたと考えられている。

1600年代(慶長年間)に、イエズス会が編纂した『日葡辞書』には、「bon(盆)」と「vrabon(盂蘭盆)」という項目がある。それらによると、盆は、仏教徒(宣教師の立場から見れば「異教徒」)が、陰暦7月の14日・15日頃に、死者の為に行う祭りであると、説明されている。

地方や、仏教の宗派により行事の形態は異なる。

また、お盆時期の地蔵菩薩の法会は「地蔵盆」と呼ばれ、天道すなわち大日如来のお盆は「大日盆」と言われる。

お盆は成句(イディオム)として、年末年始と組み合わされて使われることも多い。「盆暮れ(ぼんくれ)」などと時季を指す言葉としてや、「盆と正月が一緒に来たよう」という"とても忙しいこと"または"喜ばしいことが重なること"のたとえ(慣用句)が代表的である。

Wikipedia先生が仰せには


つまり、仏教由来、ひいては中国4000年の歴史がベースてことになりますね。


私も“仏教由来”ということはぼんやりと認識していました。
そして私のお預かりする教会でも、祖父や父の代に、お盆の時期には、みたま様にはいつもよりも多くお供え物を献じ、教会墓地にもいつもよりもたくさんの榊とお供え物を墓前に祀っていました。
更には、信者さん宅のみたま様についても、初めてお盆を迎えるみたま様には「新盆ですね。」とお供え物をお待ちして参拝していた。

※新盆‥ニイボン。うちの地域ではアラボンて呼称してます。天才一家はバカボンですww

私はそうした教会で行うお盆風習に対してとても違和感を抱いていた。
「だってそれ、仏教由来でしょ、、、」て。
なので、私の代になってからは、教会でのお盆風習は取りやめにしました。
にしても、お盆の時期にお参拝にみえる方々が多いので、やはりそれなりにお盆の雰囲気を演出せざるを得ない、というのが現状。

しかもね、私の祖父が現職時、町内会長も兼任しており、地域の皆さんから「せっかく新しい町名と町内会も出来たことだし、お盆の時期にはやっぱり盆踊りでしょっ」との要望から、教会の駐車場に櫓を組み上げ、大きな太鼓を据え付け、提灯飾りも施して、なんと“天理教の教会で”盆踊りを始めたんです。
この盆踊り、半世紀以上、現在まで続いてます。ヒーハー🕺💃

先週記事のサムネ
実はこれ、ウチなんですぅ

もうこうなったら神仏習合ですな(笑笑)


さてさて、先日とあるご部内の祭典に伺った際、あるご婦人さんが参拝に来て「あ〜お盆は忙しい忙しい」と吐き出していた。
「お盆になったらお寺さんに詣ってオトウバをいただきに行ったり、仏壇のお供え物もあるし、胡瓜と茄子で乗り物つくったり。親戚が来るから食事の用意も大変だしねー。」と。

「オトウバ???」

※お塔婆‥故人やご先祖様を供養するために、お墓の後ろや脇に立てる長い木の板のことです。仏教用語では「卒塔婆(そとうば)」と呼ばれ、塔の形をしており、経文や故人の戒名などが書かれています
て、すぐにGoogle先生に聞きましたよ。
お寺さんによってはお金(お布施)も発生するそうです。
「胡瓜と茄子の乗り物???」
ああ、確かTV漫画サザエさんで見たあれね。

馬と牛を模しているのだとか

お馬に乗って早く我が家に帰ってきてね、お戻りはお牛を使ってごゆっくりとネ。との胡瓜と茄子。
どっちが馬でどっちが牛?ま、ええか。

ご婦人さんのお家は、少なくとも8代続く旧家。親戚も多い。お付き合いも大変。
葬祭の時は大忙しだそうだ。
お寺の檀家さんへの気配りも忘れない。
「お寺ってお金かかるのよネー、、、」と。

余談ながら、ご婦人さんが位牌のことを話してくれた。
「位牌 一文字30000円なのよ、、。」
ええぇぇーーーーっ😱
スゴイですねー😳
ま、これ以上の所感は控えさせていただきますね。

最後にこのご婦人さんが仰ってました。
「宗旨宗派はどうあれ、家のご先祖さまを大切にして、しっかりと敬う気持ちが大切ですよね」と。

仰る通り!
ご先祖様方の道々があってこその、今の私たちの道々。
今を生きる私たちは、ご先祖様にしっかりと感謝申し上げて、間違いのない道を進み、毎日を心明るく過ごすことが何よりのご供養ですね。

来月は秋の祖霊祭をつとめる月。
お盆の時期の教会の在り方をこの先も工夫しながら模索しつつ、親神様・おやさまにはもちろんのこと、みたま様にもお喜びいただけるような通り方を心がけたいと思います🙏

追伸::
天理教の教会にお住まいの皆様は、お盆の時期にはどんな勤め方や演出をなさっていますか?
よろしければお聞かせくださいネ😊


今週は、毎年お盆になったら抱いてしまうモヤモヤな気持ちの吐露でした。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。
また来週👋

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