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[Netflix]サイコだけど大丈夫を観た

「サイコだけど大丈夫」はNetflixオリジナルの韓国ドラマで、全16話。

主人公のムン・ガンテは自閉症の兄ムン・サンテと孤独に暮らしていた。ある日、ガンテは勤務する病院でコ・ムニョンと出会う。ガンテとムニョンの恋愛、共依存関係にあるガンテとサンテの関係の変化、それからガンテとサンテの殺された母親の謎を描いた作品です。

※以下ネタバレあり感想

ヒロインのムニョンが童話作家なのもあって、毎回のタイトルが童話の名前になってるんだけど、9話のタイトルが王様の耳はロバの耳なの天才すぎる。9話ガンテとムニョンがいい感じになって最高に最高だったのに、最後地獄みたいになって泣いちゃった。王様の耳はロバの耳、愚痴は溜めこむといつか爆発する……。かつてガンテがサンテのことを憎んでいたこと、川に溺れそうになっていたサンテを見捨てようとしたこと、それらをサンテはずっと覚えていて、ガンテはずっと罪悪感を抱えてるのがつらいなと思った。

蝶が、兄弟の母を殺したもの、恐ろしいものとして描かれていて、でも最終的にサンテが描く病院の壁画には綺麗に大きな蝶が描かれる。「蝶」は古代ギリシャ語で「Psyche(プシュケー)」で、英語の「PSYCHO(サイコ)」の語源でもある。

タイトルの「サイコだけど大丈夫」っていうのは、つまり「蝶だけど大丈夫」っていうこと。蝶が大丈夫になったことを指してるって気づいて感動した……。

私は個人的に、一緒に食事をする/同じ台所を使うで家族だと定義してるんですけど、「家族写真を撮ればそれは家族」を明言してじっさいにガンテ、サンテ、ムニョンの三人で家族写真を撮ったのがめちゃくちゃ好きだな〜と思った。孤独な兄弟と孤独に住む孤独な女の子が孤独じゃなくなるところが見れてよかった。
そうやって3人で家族になって終わるのかと思わせておいて、最終回で兄のサンテが自立して二人から離れていくのがちょっとびっくりしたけど、家族になるという過程を経てからこの展開になったからすごく前向きな感じで良かったな……よかった……。

ところですべての元凶であるムニョンの母親が書いた「西の魔女の殺人」の最終話の原稿の行方が気になる……第二シリーズつくる予定とかあるのかな。

エンドロールがNG集なのも好きです。

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