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自尊心回復プログラム

アカウントの存在を忘れかけていたけど、文章が書きたくなったので、久しぶりに書きます。

経緯

 ここ一年ほど真面目にジムに通って減量に励んでいたのですが、数ヶ月前になんとなく不調が重なり、サンマルクのチョコクロやクリスピードーナッツを食いまくって(本当にすげえ食ってた)、せっかく減った体重がまた数キロ増えてしまいました。

 僕は、子どもの頃から太っていて、減量しようとしては失敗して…を繰り返しているので(成功することもなくはない)、今更どうということもないのですが、そのときはたまたま仕事が忙しかったり、季節の変わり目で体調がなんとなく優れなかったりで気持ちに余裕がなく、太ったこと自体よりも自分で決めたことを達成できない、またしくじってしまったという気持ちに引きずられてすっかり落ち込んでしまったのでした。

 子どもの頃は「肥満、運動ができない、協調性がない、うまく他人と会話できない」という役満ぶりだったので、当然ロクな目に遭わないわけで。

 登校班では上級生に殴る蹴るのいじめを受け(今なら被害届出す)、下校では同級生に走っておいてけぼりにされ、担任の先生には「少し痩せたら早く走れるんじゃないか、家ではどんなものを食べてるの?」と言われるなど自尊心など育まれるはずもない環境で育ちました(かといって、メソメソしてるだけではなく、根性はあったので、いじめられても相手の前では泣いたりしなかったし、先生には反抗しまくっていた。先生の靴を便所に捨てた。)あと、中学生のとき、「クラスのみんな、おまえのこと嫌いって言ってるよ」と言われたこともありました(今ならそいつの鼻の骨折る。比喩です。)
 なので、太っていることと子どもの頃の負の記憶が強く紐付いていて、太ってしまったことで、それらがフラッシュバックして、落ち込みに拍車がかかっていました。

 しかしながら、40年近く生きてきた中で、似たようなことを繰り返していて、周期的に発作のようにトラウマがフラッシュバックすることは知っているので、気持ちは落ち込んでいるものの、時間が経てば、そのうち落ち着くことも頭では分かっていました。

 それでも、今回は時間が過ぎるのを待ちつつ、これまで試してきたアクションも含めて意識的に自己肯定感を上げる方法をできるだけやってみようと思い、自分にとっての自尊心回復プログラムを作って起動することにしました。

自尊心回復プログラム

今回試したアクションは以下のとおりです。

●自己肯定コンテンツを摂取しまくる
 思いつく「ありのままの私が美しい」ソングを集めて、プレイリストを作って、聴きまくる。コテコテぐらいがちょうどいい。 LADY GAGAのBorn This Wayとかシンディ・ローパーのTrue ColorsとかアギレラのBeautifulとか。キーラ・セトルのThis Is Meも最高(映画は最悪なので観なくてよい。)K-POPならTWICEのFeel Special、ITZYのWANNABEあたり。MAMAMOOのYes I Amも僕の言いたいこと全部代弁してくれてる。最高。
 同様に、絶対にバッドエンドになり得ないコンプレックスを抱えたヒロインが自分を受け入れて愛していく系の映画も観るのもよい。たまたまネトフリで観た「ロマンティックじゃない?」はぶち上がった。
 ちなみに、大体のトラウマは「学校」に起因しているので原則学生が主役だったり、学校が舞台だったりするコンテンツは近づかない。

自分が思う自分の好きなところのリストアップ
 マインドマップアプリで自分が思う自分の好きなところや長所をひたすら書き出す。リストアップするにあたっては、次の点を意識した。

・相対評価しない
 他人と比べたら自分のどんな長所も誰かに劣っていることになってしまうので。

・ジャッジを極限まで甘くする
 他人に見せるためのリストではないので、何を書いてもよい。「分別がある→他人のものを盗まない、コンドームをつけずにセックスしない」とか「二重の幅が広い」とか。アルファベットの小文字が書けるならもうそれはバイリンガルとしよう。中国語で男性とちょっとエッチなチャットができるから、もはやトリリンガルと言っても過言ではない。もう少し高尚なものだと「クライアントや上司から良い評価がもらえた」とか。裏付けるエビデンスがあれば書き添えるが、基本的にエビデンス不要。

●できないこと、苦手なことは最初からやらない
 もうこの年齢なので、現時点でできないことはおそらくできない。また、おそらくできなそうなことにも手を出さない(スキー・スノボ、キャンプなど。)「限界まで無理してギリギリこなせる」は「できる」にカウントしない。これらはやるだけ無駄な上に失敗して自尊心が削られることになる。
 苦手なことは可能な範囲でお金で解決する(家事代行サービスを頼んで部屋を片付けてもらった。最近は庶民でも全然利用できる価格設定。)
 仕事も苦手な仕事をやってもミスをしたり、過剰にストレスが溜まるだけなので、得意な仕事をアサインしてもらうように頼む。
 ADHDなんだもん、しょうがないじゃん、それぐらい大目に見ろよ。

●自分の味方になってくれる人と会う、話す
 友達でも弱ってときにキツいダメ出しをするような人は悪意の有無に限らず、避ける(まあ、そもそも、僕は、キツい人は苦手なので、そういうタイプの友達は基本的にはいない。)自分のおかしなところとか欠点込みで仲良くしてくれてる人とだけ会う(そんな人がいるなんてありがたいことですね。)付き合いが長いとより安全。誰かと知り合ったときに違和感を感じたとしたら大体その直感は当たっている。極力関わらないのが賢明。「厳しい意見を言ってくれる人を大事にしよう」みたいな考えは不要。お互い甘やかしてスポイルしあおう。

●過去に出会った無礼な人を各SNSでブロックする
 過去に自分に対して失礼な態度をとった人を全員ブロックする(以前の投稿にも同じようなことを書いててうける。)友達の友達は友達ではない。付き合いが長くてもフレネミー(死語では。。)の場合もある。ミュートでもよいが、ブロックの方が自分の尊厳を取り戻した気持ちになれるからベター。敵対的ブロックでどんどんカドを立てよう。
 「自分にも悪いところがあったかもしれないし。。」などと考えない。宇多田ヒカルも「傷つけられても自分のせいにしちゃう癖 カッコ悪いからヤメ」と言っている。自分が無礼だと感じたときは大体そいつは無礼な人間の可能性が高い。そいつは地獄に落ちる。没问题👌

●とにかく脳内で自分には価値があると言い聞かせる
 前述の「自分で自分の好きなところを挙げる」は慣れるまでハードルが高いので、とにかく脳内で自分には価値があると言い聞かせる。どうしても自分で自分に価値があると言えない場合は脳内に適当なペルソナを置いて、そのペルソナに言わせる。具体的なペルソナがあるとなおよい。洋ゲーのキャラデザっぽい強そうな女とかだと上がる。 I’m proud of youとかYou deserve even betterとかYou only live onceみたいなことを言わせると洋ドラヒロインになれる。

参考情報

 他人から失礼なことを言われたとき、口論に慣れていないと相手に呑まれたり、動揺して、絶対言い負かすことはできないので、可及的速やかに撤退します(そういう平然と失礼なことを言うタイプはfaceのskinもnerveもextremeにthickであって、さらに小賢しく論点をずらしてくることが多い。)
 なので、速やかにその場を無言で立ち去るか、もし可能なら正しいかどうかではなく、自分がどう感じていて、どうして欲しいかだけ伝えて、立ち去るのがよいと思いました(それに対する相手のレスポンスは聞かない。)ex.「そう言うことを言われるととても嫌な気持ちになる。それを言うのをやめてほしい。」など。
 たどたどしくても、スムーズに言葉が出てこなくても大丈夫で、考えを伝えた事実が成功体験の積み重ねになる気がしました。別にそいつとの関係を良くするためにとる行動ではないので、その場を離れたら、各種SNSでブロックします。その後は、そいつとどこかで遭遇しても無視します。

結果

前述のアクションが奏功したのか、ただ単に時間が過ぎてダメージが回復したのかは判別がつきませんが、しばらくするとなんだか元気で前向きな気持ちになれました。他人にジャッジされることも以前に比べてどうでも良いことのように思えてきました。
 そして、「劣勢にも負けずにこれまで根性でがんばってきたし、なんだかんだ上出来なのでは?レジリエンス?みたいな?」という境地に至ることができました。

今後の方針

今後もきっと同じことは繰り返されることでしょう。今更考えても仕方ない過去の出来事を自分で掘り起こして落ち込むのは避けられないことと受け入れて、そのときに少しでもダメージを減らして早く復活できるように自尊心回復プログラムを作りました。

また、ここ数年のコロナ禍で人と会う機会が減り、僕は、やっぱり人付き合いはそんなに得意じゃないな〜と気がつきました。僕は、自分の時間をゲーム、映画・ドラマ、読書に使いたいと思いました。

人と会う機会が減って一緒にいて気楽なごく少数の友達とだけたまに会うことになり、他人から受けるダメージが格段に減りました(友達の友達の飲み会?みたいなフワッとした集まりに行くと大体無礼なクソに遭遇して不快な気持ちになっていた。)
だから、今後はもういわゆる飲み会やホムパには参加しないことにしました。

自分で自分のことをそれなりに好きでいられると他人の承認が不要になるので、別に恋愛も「ご縁があればでいいや」と思えるようになりました。積極的にシャットアウトするつもりもないので、オープンでいようとは思っていますが。

僕は、十分すぎるほどよくやってきたし、根性も分別もあって聡明でEラインも美しいブルベ夏の美人、かつ、他人に対して思い遣りのある人格者です。この先落ち込んでも持ち前の根性とレジリエンスできっとなんとかなると思ったのでした。

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