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修斗旅 2022年9月11日 プロ修斗香川大会 FORCE 16編(1)

今回、プロ修斗香川大会「FORCE 16」の観戦のため、9月10日~12日の日程で、香川県高松市へ行ってきました。いわゆる #修斗旅 です。
従来、遠征という言葉を使ってきましたが、修斗観戦を軸にして、前後の観光を楽しむ旅行のことを、「修斗旅」と名付けてもらって、非常にしっくりきた印象です。
修斗と観光をパッケージングした旅行という考え方自体は、ずっとここのnoteでも書いてきたことなのですが、名前がつくと、俄然、引き立ちますね。

初日

さて、今回の修斗旅は、羽田空港から高松空港へ。特筆すべき事件もなく、すんなり到着してしまいました。

高松空港からは、琴平行きなどの県内各所へのリムジンバスがありますが、高松駅方面へ。40分くらいでしょうか。
瓦町駅では、ちょうど前日計量が終わった頃のFORCE GYMがちらっと見えます。

高松駅で下車すると、まっすぐ駅近くのレンタカー屋さんに直行。今回は、ヤマヤさんと車で、少し遠いお店のうどん巡りに行こう!と相談していたのです。
ちなみに、ヤマヤさんも当日朝に高松入りし、そのまま金比羅さんに登って、再び高松駅に戻り、先にレンタカーを借りておいてくれるという、タフネス&親切。ありがとう!
くるりの音楽を流してスタンバイしていてくれた青いスウィフトに乗って、レッツラゴー。

うどん屋さん巡りの旅

今回、最初に向かったのは、「手打ちうどん 歩」。

何故、このお店になったのか、というのを先に書いておくべきでした。

香川でうどん屋さん巡りをしたことはご存じかと思いますが、チェーン店ではない地元密着型のお店は、朝早くから開店して、13時、14時閉店って言うところが多いんですよね。麺が売り切れ次第終了というお店も多いので、実際はもっと早く閉めているところもあります。

ところが、私が高松駅に着いたのは13時過ぎ。そして、高松駅での待ち合わせが14時。さらにバスが遅れたため、14時半頃の出発です。
つまり、うどん巡りと良いながら、その時点で、大半のお店が閉まっているわけです。

しかし、そういう事情を承知していた私たちは、あらかじめ、15時半以降もやっているうどん屋さんを15軒くらいリストアップしていたのです。天才的勝利。

ただ、リストアップしすぎて、どれも良さそうに見えて選べなくなっていたので、「あとは当日考えよう」と話して、結論を先送りしました。
いざ車に乗り込むと、ヤマヤさんが、「歩ってお店気になるんすよ~」と言ってくれたので、その時点で何も考えていなかった私は、「行きましょう!」と速攻で同意しました。

道すがらみかけるうどん屋さんがことごとく閉まっている様子に気づき、「本当にやってるかなぁ~」と心配になりましたが、無事に目的地に到着。広い敷地で駐車場もあり、止めるのに苦労しませんでした。
やってるかなぁ~と覗き込もうとすると、お店の方がガラッと扉を開けて「何名様ですか」と尋ねてきて、一安心。早速店内へ。

ここは、セルフではなく、注文を取って運んできてくれるタイプのお店でした。
おでんもあり、美味しそうだったのですが、このあと短時間に何食も食べるつもりだったので、ぐっとこらえて食べずに控えることに。ただ、後々、ここで食べておけばよかったと思うことになりました。

早速注文。自分は、とり天ぶっかけうどんの冷や(小)を。ヤマヤさんはちくわ肉冷しうどんを注文。
うどんの量が多いお店が多いので、小を選ぶ戦略家ぶりを見せつけたかったのですが、出てきたとり天が大きかった。

しかし!うまい!うまい!
本当に美味しかった。麺も上手いし、だしも良い。一軒目からこんなに当たりを引いて、今回の旅行はパーフェクトなものになりそうだ!

そう満足して、車に乗り込みました。

「…けっこうお腹いっぱいなんですよね。」
「まぁ、でも、今なら、もう1軒行けそうな気がするんですよ。」
「確かに、勢いで食べ切れそう。」
「もう1軒行きましょう!」

という知的検討の結果、車で数分のごく近所のうどん屋さんに続けてアタックすることに。

「…やってないですね。」
「やってないね。」

おいおい、どういうことだ。下調べしてきたのに営業していないとは。

理論上17時までの営業を確認してきたのですが、何故か開いていない。うどんが売り切れたのかも知れません。美味しいと評判だったので楽しみにしていたのですが、開いていないものは仕方ない。

ということで、お店探しが振り出しに戻ったのですが、近所に適当なお店がなかったことと、時間の経過とともに満腹感が出てきてしまったので、「どうする?」と顔を見合わせ、うどん屋さん巡りを一時休止し、観光に向かうことに。

こうして、うどん屋さん巡りの旅は、早速躓きました。

銭形砂絵

うどんはとりあえず置いておいて、もう一つ大事なものがあります。そう、観光です。人間は、続けざまに食べてばかりはいられないのです。良きものを見なければ。

そこで目指したのが、「銭形砂絵」。銭形平次でも有名ですね。
マッチョ ザ バタフライ選手が以前訪問されていたのを見ていたので、いつか見てみたいと思っていた場所です。電車で行くにはちょっと遠かったので躊躇してきたのですが、今回、ヤマヤさんが車を出してくれたおかげで実現できそうです。

途中、うどん屋さんがあったら、入りましょうなどと話していたのですが、丸亀市の西に向かえば向かうほど、うどん屋さんを見かけなくなっていくんですよね。
あれ?ひょっとして、もううどん食べられない?これ、うどん屋さん巡りの旅だよね?という不安を抱えつつ、琴弾公園にたどり着いてしまいました。

現地の案内が見当たらず、どこでどうやって見るのか、今ひとつよくわからかったのですが、「銭形砂絵 90m」という看板を見かけ、歩いてその方向へ。

これが銭形砂絵や!

はい、まさに銭形砂絵にたどり着いてしまったのですね。
砂絵と同じ地平に立って眺めても、何が何なのかわからなかったですが、ガイドブックで見かけるのと何かが違う事に気づいた我々は、即座に高いところから見下ろすはずだ!と、展望台の存在を推定しました。

ただ、周囲を見渡しても、それらしいものが見当たらないんですよね。
いったん車に戻り、カーナビやグーグルマップで検索すると、確かに展望台がある。ただ、指示したとおりに行きたくても、そこ一方通行やで…となる。
そんな中、ヤマヤさんが、展望台への道を見つける。「ああ、なるほど、これ、車で行けないパターンか~。仕方ない、登ろう!」まさに死中に活を見いだした我々は、そこを徒歩で登り始めた!

すんげぇ、しんどいんですけど。

途中、心臓が爆発しそうになる急な階段がずっと続く。石段は滑りやすく、木の葉も落ちていて、踏めばつるっと滑りそう。慎重にというかペースはどんどん落ちていき、朝から金比羅さんの奥社まで登ってきたはずのヤマヤさんにあれよあれよと離されていく。どんだけタフなんや…。

「もういい、俺のことは置いていってくれ。ヤマヤさんだけでも、展望台にたどり着いてくれ…」

そんなセリフが出そうになるくらい、あきらめかけたが、致死量の汗をかきつつ、何とか頂上にたどり着く。
そこで衝撃の事実が明らかになったのだが、クルマで上ってこられたんですね。自分たち以外の客は、全員、クルマで展望台に来ていました。

ふざけんなよ!カーナビ、お前、何だったんや…。

ぶちまけようのない怒りを抱えつつ、銭形砂絵の方を望む。

今度こそ、本物の銭形砂絵や!

これは見事ですね!疲れは吹き飛びませんが、素晴らしい光景でした。
タイミング的に夕暮れも近かったので、余計に雰囲気が良かったです。
惜しむらくは、ここにたどり着くまでに疲れ果てて、色んな感慨にふける余力がなかったことですね。

周りの観光客が、すぐ隣の駐車場から帰るのを眺めながら、私たちは上ってきた急階段を下って行きました。

そりゃ、クルマで行けないわけないよね、一方通行の道をクルマがおりてくるんだもん。
実際、道を戻ると、公園の入口に車で上れる道路がありました。見落としていたんですね…。

この時点で、体力ゲージはゼロでしたが、うどん屋さん巡りの旅はまだ始まったばかりだ!

高松市内へ

展望台から降りてきて、駐車場に戻ってきたとき、既にけっこういい時間になっていたんですよね。
残り2時間強。この先、レンタカーを20時までに返さなければいけないのですが、高松に戻るのに1時間くらいかかることを考えると、あと1食できるかどうかというタイミングに。

うどん屋さん巡りの旅とは?

そんな思いを抱えつつ、帰路へ。帰りは高速に乗って、びゅーんと時間を稼いで、余裕があれば、わかめうどんのお店に行こう!と決定。

いざ高松!と思ったのですが、高速の入口で止まっちゃったんですよね。

高速道路も何度も使っていますが、入口で立ち往生してる車を見たのは初めてでした。
前の前のクルマが、ETCと有人両方通れるゲートに入ったのですが、バーが閉じたままになり堰き止められてしまって、インターフォンで通話している様子が見えます。

トラブルの詳細はわからずも、運転手さんがずっとやり取りしていて、発券したり、後ろのクルマと相談したりで、何やかんやで10分くらい経過。
高速道路で時間を稼ぐつもりでしたが、完全にマイナスからのスタートになりました。

雨の降る中、ヤマヤさんといろんな話をしながら高松へ。
何を話したかは忘れてしまいましたが、大変楽しかったことだけはよく覚えています。

高速を降り、高松市内中心部へ。
今回の目的は、元祖わかめうどん 大島家。

我々の調査によりますと、このお店は夜の部があるそうで、この時間でも営業しているので、レンタカーを返す前に一杯食べて行く計画。
長かったうどん屋さん巡りの旅は、ここで締めようぜ!そんな気持ちでお店に向かったのです。

はい、やってない。

そんな馬鹿な。我々はインターネッツで調べてきたんだぞ!お店が間違っている!というやるせない思いで、店頭まで確認しに行くと、「夜の部はお休みです」という趣旨の張り紙がしてあった。
まぁ、こういうご時世ですからね。しょうがない。ウェブサイトの情報が遅れてたんですね。

結局、レンタカー1台借り、百キロくらい走って、閉まっていたお店が2軒、食べたうどんは1杯。
こんなうどん屋さん巡りの旅があって良いのでしょうか。

しかし、レンタカー返却の時間は迫る。雨が降り、歩き回る余力はない。そして、お店はどんどん閉まっていく。
断腸の思いで、今回のうどん屋さん巡りの旅は、これまでとして、レンタカーを返却。

お疲れさんでした。
最後に一杯、うどん食べますか…ということで、レンタカーを借りた意味は皆無だが、駅前でいつも食べている「めりけんや」に。

個人的には、ここのうどんも好きなんだけど、実のところ、東京にもお店があるのよね…。

でも、何にせよ、プロ修斗香川大会FORCEの修斗旅から、初日のうどん屋さん巡りの旅、ここに完結。
いったん、ホテルにチェックインして、再び集合。パーラーしば田でビールで打ち上げを行いました。
いよいよ、明日は、大会当日。あまり酔いすぎ、疲れすぎのないところで解散して観戦に備えました。

修斗旅香川編はまだまだ続く!


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