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音響機器の磁化と消磁

音楽再生で長時間使用した音響機器は伝送系やシステムが磁化されるようだが問題はないか

アナログ時代のテープレコーダーやレコード再生では、録音や再生の前には必ず
消磁作業が行われていました。テープレコーダーでは録音ヘッドや再生ヘッド、
レコード再生ではMCカートリッジを定期的に消磁することが必須の行程とされていました。消磁作業によって、磁気メディア上に残留していた磁気情報を完全に
クリアすることができます。これにより、録音や再生時に発生するノイズや歪みを抑え、よりクリアな音声や音楽を楽しむことができます。アナログ時代の機器を使用する際には、消磁作業の重要性を理解し、
定期的に実施することがおすすめです。

音楽再生用の音響機器が長時間使用されると、伝送系やシステムが磁化されることがあります。これは特にアナログの機器や古いモデルではより一般的ですが、
デジタル機器でも起こる場合があります。この磁化は、電子部品や回路に影響を及ぼす可能性がありますが、一般的には問題が発生することはありません。

しかし、長時間の使用による磁化が原因で、以下のような問題が生じることが
あります。

音質の劣化: 伝送系やシステムが磁化されると、音質に影響を与える可能性があります。特にアナログの機器では、磁化によってノイズや歪みが発生し、音質が劣化することがあります。

信号の歪み: 磁化によってシステム内の信号が歪むことがあります。これにより、正確な信号の伝達が妨げられ、音楽の再生品質が低下する可能性があります。

機能の不安定性: 長時間の使用による磁化は、電子部品や回路の機能に影響を与える可能性があります。これにより、機器の動作が不安定になる場合があります。

これらの問題を軽減するためには、定期的なメンテナンスや適切な使用方法が重要です。例えば、長時間の使用後に機器を十分に冷却させることや、電源を切って放電させることが有効です。また、磁化が起こりやすい環境での使用を避けることも重要です。それでも問題が発生した場合は、専門家による修理やメンテナンスを検討する必要があります。

アナログレコードの再生に使われるMCカートリッジの消磁方法


MC(Moving Coil)カートリッジは、アナログレコードの再生に使われる一種のトランスデューサーであり、その振動によって音楽信号を生成します。このようなカートリッジは、磁化されることで性能が低下する可能性があります。そのため、定期的な消磁が推奨されることがあります。

MCカートリッジの消磁方法には、次のような手順が一般的です。

消磁器の使用: 専用の消磁器を使用して、カートリッジの磁化を解消します。これは通常、消磁用のツールやデバイスを使用して行われます。消磁器は、カートリッジに電流を流して磁化を解消するための専用機器です。この方法は、効果的かつ安全な消磁方法の一つです。

専用の消磁コイル: 専用の消磁コイルを使用して、カートリッジの磁化を解消することもあります。これは、消磁コイルをカートリッジに近づけて、特定の周波数で消磁を行う方法です。専用の消磁コイルは、音響機器の専門店などで入手可能です。

専門家による消磁: 最も確実で安全な方法は、音響機器の専門家にカートリッジの消磁を依頼することです。専門家は適切な機器や技術を使用して、確実にカートリッジを消磁することができます。

どの方法を選択するにしても、正確な手順と注意深い取り扱いが重要です。消磁を行う際には、カートリッジやレコードプレーヤーに損傷を与えないように注意してください。また、定期的なメンテナンスや消磁は、カートリッジの性能を維持し、高品質な音楽再生を確保するために重要です。

CD等の音楽再生でもっとも磁化の影響を受けるか

CDやデジタル音楽再生においては、アナログレコード再生とは異なり、直接的な磁化の影響はほとんどありません。デジタル音楽はバイナリデータとして記録され、再生されるため、磁化による影響はほとんどありません。

しかし、デジタル音楽再生においても、音質や再生品質に影響を与える要因が存在します。その中で最も重要なのは、デジタルデータを変換するためのDAC(Digital-to-Analog Converter)です。

DACはデジタルデータをアナログ信号に変換する役割を果たします。DACに使用される電子部品や回路が磁化されると、その性能が劣化し、再生される音楽の品質に影響を与える可能性があります。しかし、これは一般的にMCカートリッジのようなアナログレコード再生に比べて影響が小さい傾向があります。

その他の影響を受けやすい部分としては、デジタル音楽のストレージや再生機器の電子部品、信号伝送経路などが挙げられますが、これらの影響も磁化によるものではなく、主に電気的なノイズや干渉などの問題が関連しています。
総括すると、デジタル音楽再生においては、アナログレコード再生に比べて磁化の影響がほとんどありません。代わりに、電子部品や回路の劣化、ノイズ、干渉などが再生品質に影響を与える可能性があります。

音楽再生で磁化のスピーカケーブル、スピーカーネットワーク、スピーカーユニットなど影響はどうだろうか

音楽再生において、スピーカーケーブル、スピーカーネットワーク(クロスオーバー)、スピーカーユニットなどの部品が磁化されると、音質に影響を与える可能性があります。以下にそれぞれの部品の影響を説明します。

スピーカーケーブル:

スピーカーケーブルが磁化されると、信号の伝達に影響を与える可能性があります。磁化によりケーブル内の導体の抵抗やインダクタンスが変化し、信号の損失や歪みが生じる可能性があります。これは特に高品質なオーディオシステムで聴き取り差が顕著になる場合があります。

スピーカーネットワーク(クロスオーバー):

スピーカーネットワークは、スピーカーユニットに送られる電気信号を周波数帯域ごとに分割し、それぞれのスピーカーユニットに適切な信号を送る役割を果たします。ネットワーク内のコイルやコンデンサなどの部品が磁化されると、クロスオーバーの動作に変化が生じ、周波数帯域ごとの音質やバランスに影響を与える可能性があります。

スピーカーユニット:

スピーカーユニット自体が磁化されると、振動や駆動の性能に影響を与える可能性があります。特にドライバーユニット内の磁性材料が磁化されると、スピーカーの再生能力や再生品質が低下する可能性があります。これは特に高出力や低周波数での再生時に顕著になることがあります。

これらの部品が磁化されると、音質や再生品質に影響を与える可能性があるため、定期的なメンテナンスや適切な取り扱いが重要です。特に高品質なオーディオシステムでは、磁化の影響を最小限に抑えるための対策がさらに重要になります。

これらを解決する為に開発したCDがあります。

これはローエンドとハイエンドに考慮して改良しました、
以前のバージョンより低音域が再生できるようになりました。

音の解像度が変わる

  • より原音に忠実に聴こえる

  • 今まで聴こえなかった音(楽器など)がわかる

  • 楽器など重なって一つになっていた音が、分離されて聴き取れる

  • 楽器に使ったエフェクターがわかる

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販売価格¥10000円税込 送料:レターパックプラス¥520円
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これはかなり効果がある、実際に使ってもらうとよくわかります。
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ロックをメインとしたお店やジャズ好きなバーやオーディオマニアの方にも
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オーディオショップでも取り扱っていただいております。

生活の中での音楽再生 も読んでね! 位相の問題と解決の方法について


音響機器の磁化があると言うことはエレキギター

やエレキベースなどのピックアップも磁化されるようですね

エレキギターやエレキベースなどのピックアップも、周囲の磁化された部品や磁界にさらされることで磁化される可能性があります。主にギターやベースのピックアップには、磁気を検出するためのマグネットが内蔵されています。このマグネットが磁化されると、ピックアップの性能や音質に影響を与える可能性があります。

特にシングルコイルピックアップの場合、マグネットが磁化されると、ピックアップの出力レベルやトーンが変化し、ノイズや歪みが増加することがあります。ハムバッキングピックアップでも同様の影響がありますが、シングルコイルピックアップよりも磁気干渉によるノイズが少ない傾向があります。
このような磁化は、周囲の磁場や電気機器の使用によって生じることがあります。例えば、アンプやスピーカーなどの音響機器が近くに配置されている場合、ピックアップがそれらの機器の磁界にさらされ、磁化される可能性があります。

磁化されたピックアップは、通常は一般的な使用状況で問題なく使用できますが、磁化が強すぎる場合や不均一な磁化が生じた場合には、音質や再生性能に影響を与える可能性があります。そのため、ピックアップの磁化状態を定期的にチェックし、必要に応じてメンテナンスや調整を行うことが重要です。

エレキギターのピックアップは、ギターの音を電気信号に変換するための重要な部品です。一般的なエレキギターのピックアップは、シングルコイルピックアップとハムバッカーピックアップの2種類が主流です。
それぞれの構造について説明します。

  • シングルコイルピックアップ:

    • シングルコイルピックアップは、一つのコイルが磁気を検出する構造を持っています。一般的には、プラスチックや木材で作られたボビンと呼ばれるコイルを中心に、マグネットが配置されています。

    • ボビンの中に磁石が配置され、ボビンの周りを巻かれた銅線のコイルが磁場を通過します。ギターの弦が磁場に振動すると、コイルに電気信号が誘起されます。

    • シングルコイルピックアップは、シンプルな構造であり、明瞭でクリアなサウンドが特徴です。しかし、外部のノイズや干渉に弱いという欠点もあります。

  • ハムバッカーピックアップ:

    • ハムバッカーピックアップは、2つのコイルが磁気を検出する構造を持っています。通常、2つのコイルは反転して配置され、その間に磁石が配置されます。

    • 2つのコイルはそれぞれが反転しており、ノイズや干渉を相殺する役割を果たします。そのため、ハムバッカーピックアップはシングルコイルピックアップよりも外部ノイズに対する耐性が高く、よりクリーンでハイゲインなサウンドを提供します。

    • ハムバッカーピックアップは、ロックやメタルなどのジャンルで広く使用されており、よりパワフルで歪みの効いたサウンドを好むギタリストに人気があります。

どちらのタイプのピックアップも、ギターのトーンやサウンドに大きな影響を与える重要な要素です。適切に選択されたピックアップは、ギターの演奏性や音楽性に対する重要な要素となります。

消磁のことですが、永久磁石を消磁してしまっては元も子もありません。
では何を消磁するのか。

PU→ポッドボリューム→ジャックと言う流れで信号が流れますが、この周囲にある磁性部品(金具類、ポッドの外郭ケース、ネジなど)の鉄製部品は、磁化される可能性があります。それはPUの永久磁石の磁気漏れによる場合のほか、ネジ締め時の金属歪み、電線に電流が流れることによる磁界発生分などです。

それで磁化してしまうと、その付近を電線が通っていて、それが振動を受けると発電してしまうようです。これは電気信号に付帯音がついてしまい音を汚します、余計な信号ですから無いほうがいいのです。これはものすごい些細な、小さいレベルの話ですがこれが変化をもたらします。
消磁するとスッキリとしたまるで弦を張り替えたような音になります。
多くのミュージシャンに驚かれています。

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