「岐阜市上下水道事業経営戦略(案)」の意見募集、2020年1月1~31日の期間で実施。

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 2020年1月1日、岐阜市上下水道事業経営戦略(案) が岐阜市役所のwebサイトにアップロードされ、1月1~31日の期間で意見募集が実施されます。

 岐阜市上下水道事業経営戦略(案)の中では検討事項として、「広域化・共同化の検討」、「官民連携の検討」が挙げられておりますので、水道広域化、水道民営化について不安を感じている方々は是非、意見募集に応募してみて下さい。

 意見提出の方法は5種類あり、直接提出、郵送、ファクシミリ、電子メール、意見提出フォームから選べます。

■ 「岐阜市上下水道事業経営戦略(案)」に対する意見提出フォーム
https://www.city.gifu.lg.jp/36695.htm

 貴方がパブリックコメントで「水道民営化には反対です。」と一言伝えるだけで、大きな抑止力になります。

[ 意見・質問の例 ]
・ 「水道民営化には反対です。」
・ 「PFI、コンセッション方式導入には反対です。」
・ 「水道民営化やコンセッション方式導入をすると、物価上昇率を上回るペースで水道料金が上がることは、英国、フランスの実例から明らかです。」
・ 「広域化とは、どのようなことをするのですか?」
・ 「広域化すると、多額の建設費がかかるので、中濃や東濃のように水道料金が高騰するのではないですか?」
・ 『「本市に適した民間活用」とは何ですか?』
・ 「官民連携とは、どのような方式を選択し、どのようなことをするのですか?」
・ 「PFI、コンセッション方式を導入する予定はあるのですか?」
・ 「大阪市がやろうとしているような、PFI方式による管路更新は絶対にしないで下さい。」
・ 『2018年1月、英国会計検査院が報告書「PFI and PF2」の中で、「PFIが公的な財政にプラスであるという証拠は乏しい。」、「総じて公的に資金調達されたプロジェクトよりPFIスキームは高くつく。」、「学校建設の分析では政府が直接ファイナンスするよりも40%割高。」、「PFIでは、公共による資金調達よりも2から4%(一部では 5%も)資金調達コストが高く、さらに多額の付加的な費用(資金調達のアレンジメント・フィーが元本の1%程度、マネージメント・フィーが事業総額の1~2%程度など。)がかかる。」、「公共部門にとっては、25年から30年という長期スパンでは費用がかさむとしても、短期又は中期的(5年程度)で見ると負債を圧縮できるので魅力的である。このため公共部門の意思決定がPFIに好意的になり、PFI事業を進めるために、VFM(Value for Money)評価が甘くなる。」、「英国財務省はPFIのメリットとして、事業リスクを民間に移転できること、長期的なランニングコストが軽減されること、を挙げていた。しかし、実際にはこれらは概ね実現されず、PFI事業は開始時には予見していなかったコストをカバーするために高くついた。」と結論付けましたが、それでもPFIやコンセッション方式を導入するメリットはあるとお考えですか?』

※ 追記(2020年1月1日)
 PDF の43頁に下記の記述がありました。

ウ  広域化・共同化の検討
効率的な事業実施のため、近隣の事業者との広域化や共同化、市の他の部局との連携等について幅広く、かつ、慎重に検討していきます。

エ  官民連携の検討
施設の整備等の方針を検討するに当たっては、「岐阜市PPP/PFI 手法導入優先検討に関する方針」の規定によりPPP/PFI 手法の導入が適切かどうかを検討する等、本市の責務として公営企業が果たすべき役割に注意しながら、本市に適した民間活用を検討します。
※ 追記(2020年1月11日)
 PDF の31頁に下記の記述がありました。

 また、経験により培った高度で専門的な技術や技能を有する職員が今後退職していくこととなり、技術力の確保が課題となっています。この機会を捉え、民間との役割分担を改めて見直し、民間活力の導入などを図る一方で、特に職員が工事現場に立ち会うときなどには、民間委託した業務等も含め管理できる人材となるよう育成していく必要に迫られています。
 人口減少による使用水量の減少が見込まれる中、将来を見通し、施設整備の平準化、共同化・広域化など適正な施設規模による計画的な施設更新等を検討することとなりますが、これに伴い組織体制を充実、強化し、組織力の向上を図っていくことが求められています。
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 PDF の32頁に下記の記述がありました。

■ 基本方針① 施設の機能維持 ~適切な維持管理、老朽化対策、強靭化~
 水道・下水道の施設は、皆様からいただいた料金等を財源として、多くの先人達の努力によって築かれた本市の貴重な財産です。
 これからも事業を継続し、子や孫の代に引き継いでいくため、施設の適切な維持管理を確実に行うとともに、大規模災害時においても機能を確保できるよう、老朽化対策や耐震化などにより、災害に強い施設に再構築します。
 また、共同化、広域化のスケールメリットを生かした効率的な施設の管理を行うため、その可能性を多角的に検討していきます。

■ 基本方針③ 組織の整備・人材育成 ~組織体制の見直し・職員育成~
 効果的かつ効率的に事務・事業を処理し得る組織とするため、組織体制を見直していきます。見直しの際には、本市の責務として公営企業が果たすべき役割に留意しながら、本市に適した民間活用を検討します。
 また、これまで培ってきた技能を確実に継承していくとともに、時代の変化に対応し、新たな役割の担い手となりうる職員を育成します。


■ 「岐阜市上下水道事業経営戦略(案)」に対する意見募集について
https://www.city.gifu.lg.jp/36702.htm

■ 「岐阜市上下水道事業経営戦略(案)」のPDF
https://www.city.gifu.lg.jp/secure/43758/keieisenryakuann_s.pdf

■ 「岐阜市上下水道事業経営戦略(案)<概要版>」のPDF
https://www.city.gifu.lg.jp/secure/43758/keieisenryakuanngaiyou_s.pdf

■ 岐阜市パブリックコメント手続(実施状況)
https://www.city.gifu.lg.jp/10954.htm

■ 岐阜市上下水道事業部
https://www.city.gifu.lg.jp/water/