米国市場が水先物を導入へ。水の金融商品化に要警戒。

 2020年9月23~24日、米国のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)とNASDAQが年内に水先物を立ち上げる計画があることが報道された。
 もし、この計画が実現すれば、世界初の水先物の誕生となる。

 1995年8月、世界銀行 副総裁のイスマイル・セラゲルディン(Ismail Serageldin)氏は、「20世紀は石油を奪い合う戦争だった。21世紀は水をめぐる戦争になるだろう。」と発言した。

 今後、日本に於いて、社会的共通資本としての水を守り、「清浄にして豊富低廉な水の供給」を永続させていくためには、水の価格高騰、グローバル投資家による水源地の買い占めや大規模な取水、東京商品取引所、東京証券取引所への水先物の導入が起こらないように警戒し、社会運動、政治活動、選挙運動をする必要がある。


■ 「シカゴ取引所 世界初の水先物上場へ」(BSテレ東 日経モーニングプラスFT / 2020年9月23日)
https://twitter.com/noatake1127/status/1308534984752263168

■ 「水の先物市場が誕生へ 米CMEとナスダックが立ち上げ」(Wall Street Journal / 2020年9月24日)
https://jp.wsj.com/articles/SB12803931179761383437804586649421830650938

■ 「CMEとナスダックが水先物取引を立ち上げへ」(みんかぶPRESS / 2020年9月24日)
https://minkabu.jp/news/2768468

■ 「石油から水へ 今こそ『水力(ウォーター・パワー)』を味方につける(2)」(浜田和幸 / 2018年12月15日)
https://www.data-max.co.jp/article/26846